学歴と起業の関係、起業家教育の意味
2004年 09月 09日
起業家のうち、17.8%は専門学校や技術系の学校、あるいはビジネススクールを卒業しているが、その一方で、高校を卒業しただけの人も10.4%、高校を中退した人が12.0%、大学を中退した人が13.7%いるとのことである。
米国では、起業家教育が盛んだと言われているが、実際、Palo AltoのトップスクールであるGunn High Schoolではそんな教育はなされていないし、さらに若い年代層についても同様である。そんな中で気づきつつあった「personal financeを教育しなければならないような人たちは、necessity-basedなのではないか」という私の仮説を裏付けるデータに出会えたような気がする。
日本では、起業家教育を総合学習の時間に導入しようとしているが、これは、生徒のやる気を促したりするために用いられることが多く、まだnecessary-basedな起業家のためのものではなく、精神論に終わっているだろう。平和なことではあるが、今後のことを考えると、ビジネスの雰囲気を知ることもさることながら、小さなビジネスをやってみることによって、基礎・基本の大切さを見直す機会にするべきではないだろうか。