資格の死角!
2004年 10月 06日
リクナビネクスト編集長の岡崎氏によると、資格は、取得しようとチャレンジする過程で、知識が体系的に整理されたり、学習を通じて新たな人脈を作ることができることに意味があるとのことである。個人的には、前者には完全に同意するが、後者については賛成しかねる。なぜなら、「学習を通じて」ではなく、資格取得後、さらなる研鑽を通じて人脈が形成されていくものだと思うからである。
確かに、学習を通じて新たな人脈ができることもあるかもしれない。しかし、資格を取得できなければ、その人脈の中で引け目を感じながら接しなければならないだろうし、そこに意味を見出してしまうと、資格取得自体が目的になってしまうだろう。
一方で、資格取得は、単なる通過点でしかなく、自分の目標に向かって研鑽を積むときには、資格取得者という一定のベースのもとで話ができる仲間のほうが、質は高くなることが多い。
自分自身、専門の試験準備学校のようなところに行って中小企業診断士の資格を取得したわけではないから、余計にそう思うのかもしれないが、資格を目的にしてしまうと、キャリアはそこで終わってしまうような気がする。資格はとってからが大切で、それをどう生かすかは、自分次第なのではないだろうか。
企業側については、プロの代わりにしたいというところはagreeです。ただ、やはり、プロはプロだと思いますので、健全な企業は、プロをうまく「使える」ようにするために、プロと比肩できるような知識や技能を、従業員に求めているのだと思います。
逆に言えば、そんなふうに考えてくれている企業なら、日本企業であれどこの企業であれ、専門性を大切にしているということですので、従業員も専門性を磨くことができると思います。