「学ぶ力」も「人間力」も「とことんやり抜く」中で磨かれるのでは?!

就活生に伝わらない企業の本音 ~母と子の444日就活戦争」という記事に以下のような件があった。
■文系学生に問われる「学ぶ力」

経済産業省の「社会人基礎力に関する調査」(2005)では、企業が採用基準で重視する項目は、上から「人柄」「その会社への熱意」「今後の可能性」となっている。

「技術面接を伴う理系のエンジニアと違い、文系の学生は職務を明確に決めないまま、雇用契約を結びます。専門知識を問われない文系学生が何を見られているかというと、それが『今後の可能性』、いわば伸びしろ、ポテンシャルです」

伸びしろを形成するものは、情報収集・分析能力、論理的思考力・論述力のような、どの学問分野を学んでも身に付くはずの能力(ジェネリック・スキル:汎用的能力)。ある特定の学問分野を学んで身につく専門知識や能力は問わなくても、企業は学ぶ力、仕事をしていく中でも学び続けられる力を重視していると上西氏。

「それは実は大学での学びを通してこそ培われるものです。なのに、学生はその点を理解しておらず、ESの書き方やグループディスカッションの表層的なスキル獲得に飛びついてしまいます」

新聞を毎日読み、世の中の動きを知る。自分の研究に必要な本を自分で選んで購入する。それを読み込み、リポートや論文を書く。そんな大学生の基礎の「キ」が、就活という局面ではなく、働き始めた後の長期間のキャリア支援になるのだと上西氏はいう。

「そんな当たり前のことが…というかもしれませんが、それすらもできていない学生がたくさんいるんですよ。親は大学に入学すればそれで終わり、就職も楽にできると思うかもしれないが、そうではない。せめて新聞代を含めて月1万円の学習支援をして学生を本分に立ち戻らせてほしい」。
文系学生だけでなく、理系学生にも通じるところがあるといえる基本的なところだと感じる。

母校から同窓会の会報が届いて、卒業生の就職状況を読んでいると、就職活動の中で不合格になった学生の理由として、昨年は「コミュニケーション能力とリーダーシップの欠如」が挙げられており、今年は「非常に緊張する、耐ストレス性がない」という理由がほとんどだったとのこと。まさに基本的な「人間力」の強さが問われていると言えるだろう。

昔、ロス五輪で柔道の山下選手が優勝した際、山下選手が勝てた理由の一つとして、これまで十分に練習を積んできたから、本番でも緊張することなく、自分を信じることができたといった趣旨の話があった。

自分を信じることができるかどうかは、普段からどれだけ積み重ねているか、ということ。自分自身をごまかすことはできないので、少しでも不安があると、相手に負ける前に自分に負ける。それは相手から見れば一目瞭然。

就職活動でも同じことが起こっているのかもしれない。とことんやり抜くということをどれだけやっているか。それがその人の深みを増し、魅力を増す。「とことん」という言葉は、本当にやりきった人にだけ理解できることなのかもしれない。また、「とことん」やることで、ぶつかりあい、切磋琢磨し、人は成長するのかもしれない。そんな状態は、辛いこともある。しかし、そんな機会に恵まれたら、それはラッキーだと思わないと!

若手にはまだまだこれから先が長いし、この社会を背負っていってもらわないといけないので、奮起して望んでくれることを期待したい。
by yoshinoriueda | 2011-04-28 21:59 | キャリア・生き方・教育 | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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