今足りないのは有能なリーダーだけでなく勇敢なフォロワーも!?

生肉の問題にしても東京電力の原子力の問題にしても迷走する政治の状況にしても、リーダーシップの問題があるのだけれど、実は、「フォロワーシップ」も足りないのではないかと感じるところがある。耳が痛いことでもしっかりとリーダーに伝えるフォロワーがいてこそ、組織は強くなり、目的は達成できる可能性が高まる。

リーダーには、諌言を受け入れる度量が必要だが、フォロワーには、諫言する勇気が必要である。保身が頭をよぎると、諫言はできない。自らを、組織を、危ない状況に陥れる虞がある。だから勇気が必要となる。

今足りないのは有能なリーダーだけでなく勇敢なフォロワーも!?_a0004752_22314437.jpgザ・フォロワーシップ」(アイラ・チャレフ著、ダイヤモンド社)では、そのフォロワーシップに関すること、特に、勇敢なフォロワーとはどういうことであるかということが書かれている。

自分の人生において、自分自身はリーダーであるが、組織の中では、フォロワーであることのほうが多いというのが一般的だが、フォロワーとしての心構えというか、気概というか、そういったものの重要性を説いた著書というのは少ないような気がする。

歴史にifはないというが、もしフーズ・フォーラス社に勇敢なフォロワーがいて、リーダーが諫言を受け入れる度量をもっていれば、どうなっていただろうか?あるいは、もし東京電力に勇敢なフォロワーがいて、リーダーが諫言を受け入れる度量をもっていれば、どうなっていただろうか?そんなことを考えずにはいられない。

今、足りないのは、有能なリーダーだけではない。勇敢なフォロワーも、足りないのではないだろうか。
by yoshinoriueda | 2011-05-10 21:13 | 思うに・・・ | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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