「環境外交の舞台裏」(松本龍)と「明日へ」(MISIA)で気分を盛り上げる!

環境外交の舞台裏」(松本龍・著 日経BP環境経営フォーラム・編)を読んで、盛り上がりに欠けていそうな会議に行く前の気分を盛り上げることにした(^^;

この本の内容は、以下のようになっている。
日本が世界を相手に繰り広げた奇跡の交渉劇
〜生物多様性のCOP10、最後の24時間に何が起きたのか〜


a0004752_2155448.jpg第1章 突然の大臣就任、急遽国選総会へ
第2章 決戦の舞台、いざCOP10へ向かう
第3章 「議長提案」に賭けた最後の24時間
第4章 COP10で駆け引きしなかった理由
第5章 世界の逆風に耐えた気候変動のCOP16
第6章 日本は環境外交をどう展開すべきか

当然のことながら、まず読んだのは、第5章のCOP16の件。

松本龍環境大臣をはじめとして、交渉官の方々が、二国間協議を重ねることで、日本の考え方を説明していった様子が描かれていた。

また、COP16のマスコミ報道で、日本が孤立しているといったものがあったことについても触れられていた。「"under any circumstances"」というエントリーでも書いたけれど、現地にいて感じたのは、むしろ欧州の孤立であり、日本政府交渉団の孤立など微塵も感じなかった。これは外からみた感覚だったが、もし、松本龍環境大臣の書かれていることが本当だとするならば、これは正しかったということになるので、なんだかウレシイ。

世界全体の排出量の27%しかカバーしていない京都議定書の第二約束期間を設定しても、温室効果ガス削減にはあまり効果はなく、むしろ、米中が入らない枠組を固定してしまうことになるということ、また、世界全体の排出量の8割をカバーするコペンハーゲン合意を基にした枠組をつくっていくことのほうが、地球全体の利益になるということ、そんな二つの大きな柱がビシッと交渉団の中に通っていたということで、COP16は、外からみていても、安定感があった。ブレないのだ。

意外だったのは、名古屋で開催された生物多様性に関するCOP10での成功が、気候変動の交渉にも有益であったということ。これは、二国間協議を重ねている舞台裏でなければ分からないことだが、この本を読んで、へぇーそうだったのか〜♪という感じ。

COP17に向けた交渉は、ぼちぼちとスタートしているが、ボンで開催されているAWG&SBでは、あいかわらず途上国と先進国の対立はおさまるどころか激化しているようにも感じられ、挙げ句の果てには、エクアドルから水資源とその管理に関する話が出てきたり、パプアニューギニアからBlue Carbonに関する提案が出てきたり、と、なんでもかんでもこの気候変動の交渉に持ち出しているような感じ(^^;

気分転換に、この本でも紹介されていたMISIAの「明日へ(復興応援メッセージソング)」でも聞きますか〜♪


  by yoshinoriueda | 2011-06-08 22:38 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

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