『一人の人間として、いかに通用するか』
2011年 06月 27日
いい意味で「日本人の感覚を捨てている」ということが挙げられるという。ドイツのヴォルフスブルクにいる長谷部誠選手は、ドイツ人が「闘う姿勢」を大切にしていることに気づき、意識してユニホームを泥で汚すようなプレーをしてアピールしたとか、オランダのフェンロにいた頃の本田圭佑選手は、こだわってきた黒髪を金色に染め、とことんゴールを狙うプレースタイルへと変え、MVPに選ばれたとか、要は「郷に入れば郷に従え」というのを実践したという。スポーツマネジメント会社TEAMで働いている岡部恭英氏は、ケンブリッジ大MBAを経て就職しようとしたとき、面接官たちが
『一人の人間として、いかに通用するか』を見ていることに気づいたという。
これは、「自分がどこに属しているか(属したいか)」といったことが先にくるのではなく、まずは個人として、今、目の前にあるチームなり組織なりに何をどうやって貢献していけるか、それを示していかなければならないということなのだろう。
まずはガチンコで勝負して、お互いに信頼し合えば、後は、スタイルを尊重しながらやっていく。ビジネスでも同じではないだろうか。ふと、そんなことを感じた。