KDDI田中社長が語る後輩へのアドバイス「人生は、努力と運。」そして「未来は、選べる。」
2011年 11月 20日
人生は、努力と運。というもの。努力しないと運をものにすることはできないし、努力しても運がやってこないこともある。人生というのはそういうものだということ。
来月から就職活動がスタートするというタイミングもあってか、聞きにきていた学生さんに対して、会社を選ぶ際には「業種」「社風」「将来」をしっかりとみなければならないというアドバイスもされていた。業界内の序列や成長型なのか安定型なのか、社長は技術系でもなれるのか、はたまた事務系ばかりなのかといったことも考えておくべきとのことだった。
会社の寿命は30年。そんな説があるが、それは「ウソ」だという。実際、KDDIは、30年前とは似て非なる姿をしている。KDDでもなく、DDIでもなく、IDOでもない。田中社長は、3社合併だけでなく、UQコミュニケーションズの社長も経験されており、激動の中を過ごされてきているからこそ、そんな説はウソだと感じられるのだろう。
AppleのiPhone 4Sの発売にこぎ着けたKDDIだが、実際の交渉は、田中社長ご自身がなされたのだとか、また、Facebookとの交渉もご自身でされて、20歳近く離れたマーク・ザッカーバーグ社長と契約書のサインを交わしたとか、なかなか刺激的な経験もされている模様。そういう人たちと接する中で、「彼らは別にスゴい人ではない、普通の人なんだ」という、いわゆるシリコンバレーでよく聞くフレーズも実感されたようだ。
そういった実務に加えて、スタンフォード大学で学んだということもあるせいか、ベンチャービジネスに対する感覚も、大企業の社長という立場の人には珍しく、皮膚感覚で理解されているように感じる。
実際、「∞ Labo」のような取り組みで「グローバルに通用するインターネットサービスをつくり出していく起業家・エンジニアを支えるためのプラットフォーム」を目指そうとされたりもしている模様。
そういう経験から、後輩へのアドバイスがつながる先は、
「未来は、選べる。」^^;
au by KDDIの嵐の5人のメンバー大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤による「未来は、選べる。」というフレーズには、iPhoneのキャリアとしての宣伝だけでなく、田中社長の思いとも重なっているのかなぁ...と感じた。
RIMG3714 posted by (C)yoshinori
昔、就職する際に、今の会社以外で最後まで迷ったのが当時のKDDだった。学部時代所属していた研究室の先輩方がたくさんおられたということや、そういった先輩方が醸し出す雰囲気に違和感を感じなかったこと、また、当時は「国際」通信という響きに憧れていたこともあったような記憶がある。
ただ、今の会社のリクルーターだった先輩に「うちの会社にはなかなかいないタイプだから、そういう人にこそ来て欲しい」という言葉をかけられたことが耳に残っていて今の会社を選んだわけだが、もしあのときKDDを選んでいたら、自分の人生はどうなっていただろう。
大学の先輩である田中社長の話を聞きながら、そんなことを感じつつ、帰路についた。