「初音ミク」生みの親・クリプトン社の伊藤博之氏の発想にバタフライ効果?!

音で発想、世界が創作 「初音ミク」生みの親 クリプトン・フューチャー・メディア社長 伊藤博之さん」によると、
 歌声合成ソフト「初音(はつね)ミク」は北海道から世界に飛躍したキャラクターだ。動画共有サイトを経て国内外に広がり、トヨタ自動車の米国でのテレビCMにも起用された。生みの親、クリプトン・フューチャー・メディア(札幌市)の伊藤博之社長(47)を創業に駆り立てたのは、書店で目にした1冊の音楽雑誌だった。

 高校を卒業後「安定した職業を」と考えて北海道大学の職員になる。事務官として配属されたのは精密工学科の研究室。コンピューターが並んでおり「見よう見まねで勉強した」。高校時代は「ギター小僧だった」という伊藤社長。趣味の音楽とつながり、コンピューターで音楽を作り出す。

■英語漬けの日々

 「研究のアイデアが生まれることもある。事務官も準備のためにいてもらわないと」。当時研究室を率いていた沖野教郎・北大名誉教授が振り返るように、英語の論文を読む勉強会にも出席を求められた。研究者や学生らに囲まれて苦手な英語を学ぶうちに、別な分野にも生かしたくなる。

 1988年、北大に勤務して4年目の秋のこと。書店で米国の音楽雑誌「keyboard」を手にした。英語で書かれた誌面をパラパラとめくると、個人が自作した音を“部品”として、作曲したい人に売る広告欄に目が留まる。

 「自分も広告を出そう」。身につけた英語と音楽を応用したくなった。海外に音を売るうちに、逆に「音を日本で売ってほしい」と、海外から頼まれるように。最初の試みが思わぬ方向へと転がる。95年に独立。今でもオーケストラや楽器など海外の音源ソフトの輸入販売が事業の柱だ。「人生は応用の連続。応用するうちに、思わぬところにたどり着く」

 「音で発想するチーム」を掲げ、携帯電話の着信メロディーなどを開発。限られたデータ量で独特な音を作っていると、次の展開につながる。

 初音ミクも応用の賜物(たまもの)だ。ヤマハが持つ音声合成技術のライセンス契約を受けて、2007年に生み出す。ソフトそのものをバーチャルアイドルに見立てた。既存の音声合成ソフトはコーラスの補助などに用いられていたが、そこに人格を与える。性別、年齢、身長。「声に特徴があるから」と、歌手ではなく声優を起用したのが成功の糸口となる。

 アマチュアの音楽家が初音ミクに歌わせる曲を作り、別の個人がイラストを基に動画を作る。ダンスの振り付けを生み出す人もいる。それが動画共有サイトで合体し、世界中に広がっていった。

■権利許諾に知恵

 世のクリエーターが使いやすい権利許諾の仕組みにしたことも大きい。利用者が非営利で公開する場合、クリプトンは課金しない。「我々の顧客はクリエーター。彼らを支援する環境を作るのが仕事」。自らをメタクリエーターと呼ぶ伊藤社長の仕事はあくまで土俵作り。それは音源の輸入販売から変わらない。

 エメラルドグリーンの長い髪を二つに結い、16歳の設定の女の子の画像が踊り、声優の声で歌う。ステージ上の巨大スクリーンに映し出すライブは日本だけでなく、米国や香港、台湾でも開く。「初音ミクは一種のコミュニティー。創作のプラットフォーム」。人気は無数の個人の創作意欲から生まれている。

 そして今、初音ミクのソフト販売や関連グッズのライセンスで得る収入は、クリエーターが作ったアイデアを広げる場に用いる。そのひとつが音楽、イラストなどコンテンツの投稿サイト「ピアプロ」だ。非商用であれば自分の作ったコンテンツを他人が簡単に利用できるようにする。

 公務員、音源の輸入販売、そして初音ミク。未来の形はいつも一歩踏み出した応用の先にある。(西山太郎)

 いとう・ひろゆき 1965年標茶町生まれ。高校卒業後、道内で公務員を目指す。「道外に出るのは怖かった」。3機関に合格したうち、「一番面白いと思った」ので北海道大学職員になる道を選ぶ。在職中に夜間の北海学園大学経済学部を卒業する。友人と一緒に音源の輸入販売を手掛け、3年の準備期間を経て1995年に独立。その年に結婚した。
■血液型 A型
■少年時代 英語が苦手で、得意なのは数学。「ひとにより答えが違う教科は得意ではなかった」。高校ではギターに没頭。「英語を使い、音楽にかかわることで企業が成り立つとは。子供のころの自分が聞いたら驚く」
■社名 「ユニークな名前にしようと、乱数で文字をはき出すプログラムで選んだ」。そのためクリプトンに意味はない。
■持論 「はったりは重要」。最初の事務所はアパートだったが、「ビル」という名前が付くところを選んだ。運が良くなるには「運が良いふりをしたらいい」。周囲から見て信頼がおけそうな雰囲気だと「実際に仕事が回ってきて運が良くなる」。
■拠点 拠点を札幌から動かすことは考えていない。札幌にいてどこまで売上高を伸ばせるのか。「制限のあるゲームの方が発想しやすい」

とのこと。

小さな偶然が積み重なって、今の大きな流れができている。まさにカオス理論の「バタフライ効果」!そんなインスピレーションをもらった。面白いのでメモ。
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  by yoshinoriueda | 2012-08-19 08:52 | POP・movie・スポーツ | Trackback | Comments(0)

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