記事クリップ「日本で『ジョブズ』生むには…『起業家への敬意が重要』ルース米大使」
2012年 12月 09日
ルース駐日米大使は7日、都内で日本IBMの北城恪太郎相談役と対談し、ベンチャー企業を多く生み出す条件について「起業家を称賛し敬意を払うことが重要だ」と述べた。日本でも起業する若者が増えていると指摘。「21世紀は国境を越えたコラボレーションもできる」と、ベンチャー領域での日米連携にも期待を示した。
対談は日本経済研究センターが「日本から“スティーブ・ジョブズ”を輩出するには」とのテーマで実施した。ルース氏は米アップル創業者のジョブズ氏を「色々な分野を変革した。米国では子供たちの目標」と紹介。起業で失敗しても批判せず、「学習」ととらえる姿勢が起業風土を根付かせるカギと訴えた。
ルース氏は米シリコンバレーの弁護士の経歴を持つ。「投資家や助言者、技術など起業家を支えるインフラがある」とシリコンバレーを分析。日本に関して「起業の動きを後押しする文化になれば(投資家など)人は集まる。今後を楽観している」とした。
一方、北城氏は「新しい産業をつくるのは起業家。多くの会社を興せばジョブズ氏のような例も出る」と語った。ベンチャー投資に税優遇を与えるエンジェル税制の活用、実績ある経営者がベンチャーの社外取締役として助言することも大切とした。
起業とかベンチャーとかそういうものについて「当たり前」であり、成功してお金持ちになることも悪くないということを認めるためには、日本人の多くが持つ妬みや嫉みといった「嫉妬心」をなんとかしないとダメだと思うのだが、おそらく、ルース大使や北城さんにはそんな感覚は分からないのだろうなぁ...