江戸時代の海賊版対策「遺題継承」が引き起こした日本国内でのオープン・イノベーション
2013年 08月 25日
良い問題を作ることは、実力がなければ難しいから、いい加減な海賊版は作れないということ、また、
光由がつけた問題が解けない先生は先生に値しないこともすぐばれる仕掛けだったということ。
ところが、これが著者・光由の予想を超える現象をひきおこしたらしい。その現象とは、「多くの数学者がこの問題に挑戦し、回答が出るとそれを本にし、また自らも懸命に考えて問題をつけるという習慣がくり返されるようになった」とのこと。これを「遺題継承(いだいけいしょう)」というらしい。
『江戸の天才数学者 世界を驚かせた和算家たち』(鳴海風)によると、
この遺題継承は、その後百七十年も続き、結果的に、日本の数学レベルを大きく向上させることになった。とのこと。まさに、オープン・イノベーション的!こんな進化の仕方もあるんだなぁ〜