日本の高校生がスタンフォード大学に入るには

どうしたらいいのだろう? (^^;

exodusさんからコメント(というか質問?)を頂いたのだが、残念ながら、スタンフォード大学を目指す日本の高校生に対する適切なアドバイスができるほど、高校から大学への入試制度に精通しているわけではない。ただ、シリコンバレーの地元紙 San Jose Mercury によると、SATという標準テストにエッセイのセクションが追加されており、スタンフォード大学では、verbalとmathの部分は、baselineとして使われ、それにessayの点が加算されるということになっているらしい。

もちろん、SATで全てが決まるわけではなく、GPAと呼ばれるいわゆる学校の成績や、志望校に出すエッセイ、課外活動なども評価の対象にされる。アメリカは、日本のように受験が厳しくなく、その代わり卒業するのが難しいといった話があるかもしれないが、トップスクールに入ろうと思えば、競争は激しい。例えば、スタンフォード大学に入学するのは、普通のアメリカの高校生にとっても難しいという話も耳にする。それが本当かどうかは知らない。ただ、スタンフォード大学を志望する学生は、そのようなペーパーテストなどはそつなくこなして差がないという話は聞いたことがある。(差が付くのは、エッセイや課外活動といったところだろうか?)

日本からアメリカの大学に進学する場合、ブランドにこだわらないのならば、大学自体はたくさんあるので、学びたい学科などがあるとか住んでみたい町であるといった視点で探せば、いくらでもあるだろう。カリフォルニア州立大学の場合の話であるが、2年の課程が終了した時点で、4年制の大学に編入できるという仕組みがあるそうなので、そのような仕組みを利用するのもいいかもしれない。

ただ、この仕組みの欠点は、学生本人のモチベーションに大きく依存してしまうということ。たとえ渡米まで高い志を持っていても、遊びほうけてどうしようもなくなるということがあるといったリスクを抱えているそうである。

個人的には、大学よりも大学院のほうが充実しているような気がする。修士課程や博士課程をアメリカの大学で過ごして、しっかり勉強すると、日本とは格段の力がつくだろう。もちろん、日本でも博士課程でアメリカくらい厳しく鍛えるところがあれば話は別かもしれないが...。

日本の大学は、独立行政化(「どくぎょう」というのだろうか)によって、試行錯誤しながらいろいろな取り組みをしているようである。しかし、中身が変わるには、人が変わらなければならず、それを待つには20年くらいかかるかもしれない。そう考えると、ちょっと末恐ろしい気がするのは私だけだろうか...
by yoshinoriueda | 2005-04-17 16:08 | いろいろ読んで考える! | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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