やはり福島第一は「コントロールされている」?!

昨日の自民党のPTで紹介されたイギリスのNDAで戦略ディレクターをしているエイドリアン・シンパ氏の話は、示唆に富むものだった。シンパ氏は、東京電力と国際廃炉開発機構にアドバイスを提供する国際専門家グループの会合の議長として来日されていたとのこと。

そのシンパ氏と国際専門家グループのメンバーから、「福島第一の状況から見て、人類・環境に対して差し迫った脅威はない」との報告がなされている模様。

シンパ氏は感想を3つ述べていたとのこと。

1つ目は福島第一の放射線量のレベルは緊急対応を必要としていないということ。福島第一は酷い状況にある原子力発電所ではなく、むしろ平常の状況にある廃炉サイトと同じ状態にあると感じられたようだ。

2つ目は汚染水の一部が港湾に達していることは驚くべき事ではないく、港湾外の放射線量は不検出と出る程低いという事実から考えて、タンク内の放射線量に関するメディアの取りあげ方は不必要な誤解を招いており、無用な危機感を煽っているといえるのではないかとのこと。なお、これは海外のメディアにも言えることらしい。

3つ目は、廃止措置において、廃棄物戦略が重要ということ。「国家的な廃棄物戦略がないまま廃炉を進めることは難しい。なぜなら、廃棄物を取り出す前に、どのような容器に入れてどのような場所に置くかを決めておく必要があるから。」「政策戦略に取って重要で、戦略は実行にとって重要。」至極マトモ。

メディアの人は、きっとこんな情報は流さないだろう。流せないのかもしれない。会議終了後、英国大使館から来た講師の人に質問しているのを横で聞いていると、あまりにも質問のレベルが低い。講師から、「あなた方メディアの役割は、正しい情報を伝えることだ」と諭されているような光景さえ目にした。(ちなみに、自民党議員の質問のレベルも低かったのだが、勉強会なのだから、しっかり勉強してもらわないと。)

英国大使館の人の話されていることを素直に受け取ると、「コントロールされている」と思える。まあ、ココロが捻じ曲がっていると、そう受け取れないのかもしれないが;^_^A

日々、汚染水の問題がメディアを賑わせており、原子力規制委員会のメンバーでさえ、厳しい見方をするようになっている上に、政治や政府の側からも「ちゃんとやれ」という無責任な声しか聞こえないが、やはりまずは福島第一発電所は「コントロールされている」ということではないか。

おバカなメディアの報道に浮き足立つのではなく、どうしたらいいのか、叡智を結集していくような雰囲気を作っていかないとダメだろう。メディアも、批判ばかりしてないで、対策に役立つ情報を流すべきだろう。

その際、鍵を握るのは、当事者からの十分な情報開示。秘密主義かつ蛸壺主義な体質を改めないといけない。今、どうなっていて、何が必要で、どうしたらいいのかを考えるための最低限の情報さえ不十分だと感じる。

ただ、今の福島第一発電所の状況を見て感じるのは、原子力発電所は、潤沢な資金力と優秀な人財に支えられてきたのだということ。

それらに綻びが見え始めた途端、この有様。結局、この世の中、カネがモノをいうということなんだろう。

今はまだ原子力を諦めないこと。そのために何が出来るのかを日々考えていきたい。
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  by yoshinoriueda | 2013-10-04 07:08 | 旅・風景・グルメ | Trackback | Comments(0)

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