インターネットはどこまで速ければいいのか?

江島健太郎さんのKenn's Clairvoyance採り上げられていたインターネットの最高速度で新記録--3万キロで7.21Gビット/秒」の記事は、ちょうど仕事の関係で英訳しなければならなかったので、個人的には注目していた記事であった。記事の内容自体は地味なものだし、見方によっては専門的でもあるので、あまり気にするようなものではないのだが、この記事を見て感じるのは、「どこまでいけるのか?」ということを知っておくことの大切さである。

どこまでのことがどれくらいできるのかが分からなければ、何も確信を持って言えない、つまり、何をいつまでにできるかということが自分でもわからないということになり、精神論で「ガンバリます」というのはいいとして、結果的に、信用してもらえるような成果は出せないということになってしまう可能性が大きくなると思う。

さて、それはともかく、「スループットを決定する最終要素は人間の情報処理能力であって、一人あたり10Mbps(MPEG2のビットレート相当)以上のストリームは今のところほとんど意味をなしません。」とあった点については、当面そう言えるのかもしれない。昨年、HDTVを非圧縮で伝送するところを見たが、ホログラムのデータは、HDTVの約13000倍らしいので、もしも、ホログラムのような大容量データを交換できるなら、もっともっと速い速度での通信が可能になっていてもいいような気がする。

参考:ドコモの目指すリアリティ通信[PDFファイル]
Commented by kenn at 2005-05-11 03:17 x
上田さん、まいどありがとうございます。
たしかにおっしゃるとおり、どこまで行けるのかをgut feelingでつかめることは大切なセンスですよね。
マルチギガビットのストリームってPCI-Xのスループット上限、そしてCPUやコプロ(GPUなど)の上限にも接近しますから、ボトルネックがあちこちに移動するのだろうなと思っています。え、13000倍?ほんと??
Commented by yoshinoriueda at 2005-05-11 05:00
13000倍なのかどうなのか、私にはよく分かりませんが、参考として挙げているドコモの資料にはそんな風に書かれているように思えます...
Commented by kenn at 2005-05-11 16:44 x
ほんとですね、、、私の不勉強でした。とても面白く参考になりました。ありがとうございます。
そうか、回折属性ってexponential orderなのか。。。デバイス工学的にというよりも計算論的に近似が必須ですね。
お礼に、もし未読でしたら、「感性の起源」(都甲 潔 著)をオススメします。とくに非時空感性=化学感性(味覚、嗅覚)についてのヒントが豊富でしたので。。。
by yoshinoriueda | 2005-05-07 09:38 | いろいろ読んで考える! | Trackback | Comments(3)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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