チーフ・ブロガー(CB)という肩書き

”CB”といっても、転換社債(Convertible Bond)や生物化学兵器(Chemical and Biological Weapons)ではなく、Chief Blogger

そんな肩書きが名刺に輝く日は、もう既にやってきているのかもしれない。5/31付けの Wall Street Journal によると、ダノン・グループ(日本ではカルピス味の素ダノンがヨーグルトを販売しているようだが)傘下のStonyfield Farmは、Christine Halvorson氏をチーフ・ブロガーとして雇ったとのこと。

ちなみにこのStonyfield Farmは、organicな乳製品を提供している企業。

以前、paid blogger、いわゆる、企業に雇われてその企業のことを書くブロガーについて、賛否両論の議論があったが、いまや求人広告には "Blog savvy is a must" という表現も出てきているらしい。そして、気になる給与は、登場したChristineさんの場合は400万円台とのことだが、だいたいその辺りから600万円くらいまでの間に落ち着いているらしい。

ブロガーを探している雇用主は "good at expressing themselves" な候補者を探しているというが、これは世界共通なのだろう。というのも、面白いブログというのは、扱っているテーマを元に作った「自分の世界」が伝わってくるものが多いと感じるからである。そこには言語はあまり関係がない。そして、そんな面白いブログを作ることができる人という意味で言えば、表現の仕方に文化の差はあっても、その文化の中で "good at expressing themselves" ならば、それは、必要としている「人材スペック」に合うといえるだろう。

HDDレコーダーの普及によりテレビ広告費が無駄になるという推計もあり、テレビCMの価値が奈落の底へといった話もあるようだが、既に既存の広告手段が実効性を失いつつある今、消費者と "Digital Handshake" できるblogというツールは、ビジネスに携わる者ならば、頭だけでなく体でも理解していなければならないものになりつつあるのかもしれない。

とはいえ、「CB」という肩書きは、いずれ消えてなくなりそうなするが気もする。それとも、そんな漠然とした予想に反して、企業の広報部隊のエリートがこれを使うようになる日がくるのだろうか...あるいは、進化して、CBT(Chief Blogger-Technology:ブログの技術的な面を統括する人)とかCBC(Cheif Blogger-Contents:ブログの内容を統括する人)とか、そんな風に変わっていくのだろうか?<えっ、もうやってるって!?>
by yoshinoriueda | 2005-05-31 17:50 | いろいろ読んで考える! | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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