「稼げるロボット大国へ ニッポンが越えるべき壁 米大手の積極支援に『スマホの教訓』」

稼げるロボット大国へ ニッポンが越えるべき壁 米大手の積極支援に「スマホの教訓」」という2014.6.17の記事によると、
4月24日、東京都江東区の日本科学未来館。来日したオバマ米大統領がホンダ (証券コ-ド7267)のロボット「ASIMO(アシモ)」とサッカ-に興じた後で視察したのが、米グ-グルが買収した日本のベンチャ-「SCHAFT(シャフト)」のヒト型ロボットだ。

■米ITと連携

「シャフトに全額出資したい」。グ-グルを代表する“頭脳”の1人、アンディ・ル-ビン氏からこんな言を引き出した立役者は、2人の門外漢だ。

1人は起業家ではなく「再生屋」だった加藤崇氏。ベンチャ-や、焼き肉チェ-ン「牛角」を擁した外食・流通グル-プなどの立て直しに関わった。2012年にシャフト創業に参加、開発資金の調達に奔走した。

「まずは実物を」。知人のつてをたどってグ-グルに直談判して、来日の確約を取った。

アシスト役が「iモ-ド生みの親」の1人で起業コンサルタントの鎌田富久氏。携帯電話向けソフトのACCESS(4813)創業者でスマ-トフォン(スマホ)の基本ソフト(OS)アンドロイドを開発したル-ビン氏と旧知の仲だったのが効いた。鎌田氏は今、大学ベンチャ-など約10社に出資、加藤氏のもとにも起業の相談が後を絶たない。ベンチャ-と資金をつなぐ好循環が生まれつつある。

ロボットを巡る日米の連携プレ-は最近枚挙にいとまない。

インテルが目を付けたのは、自動運転車開発のZMP(東京・文京)。スマホ向け半導体で後じんを拝した借りを返す切り札として今春出資した先は雑居ビルの1階で自動車を改造する“ガレ-ジベンチャ-”だが今後、上場も視野に入れる。

「F14トムキャット」などの戦闘機で知られる軍事大手ノ-スロップ・グラマンは5月、ヤマハ発動機(7272)と技術提携した。狙いはヤマ発が農薬散布用などで実績を積んできた無人ヘリ。条件が整えば、ヤマ発製「グラマン」ブランドの災害監視用ヘリが、米国の空を飛ぶ。

■「世界一」守れるか

名だたる米大手が熱い視線を送るのは、日本がいまだに世界一の「ロボット大国」だからだ。

経済産業省によると出荷総額でみた製造業向けロボットの世界市場は約85億ドル(8,500億円、2011年)。うち5割を日本企業が占める。日本の市場規模は約15億ドルと最大だ。ファナック(6954)、安川電機(6506)など世界トップ級がしのぎを削り、技術力を高めてきた。

ただこれから主戦場となる生活支援ロボ、自動運転車などで優位性を保てるかは未知数だ。“好連携”も善しあし。潤沢な資金で日本のベンチャ-の技術開発が進むのは歓迎だが最終製品の果実を米国に持っていかれるのではスマホの二の舞い。この局面に割り込み一石を投じたのがソフトバンク(9984)だ。

「この時を25年間、ずっと夢見てきた」。孫正義社長は5日、買収した仏ロボットベンチャ-が開発したヒト型ロボット「Pepper(ペッパ-)」を披露。11日には子会社を通じロボットの中心と言える、動きを制御するソフトの発売を発表した。通信インフラを武器に「もうかる」事業モデルの構築に挑戦する。

トヨタ自動車(7203)から部品メ-カ-、ベンチャ-までが35年に国内だけで10兆円近くに達する巨大ロボット市場を目指す。投資家も3月のロボットベンチャ-のサイバ-ダイン(7779)上場以来、関連株の動向を注視する。同社の山海嘉之社長は「あらゆる社会問題をロボットで解決する」と力を込める。政府は6月下旬に発表する成長戦略に、ロボット産業の育成を盛り込む見通しだ。激動期を迎えた日本のロボット産業の現状と今後を追った。
とのこと。

さすがに子どもは産めないと思うけど^^;;育てられるようにはなるのかな?!
by yoshinoriueda | 2014-06-18 12:50 | テクノロジー・環境・ガジェット | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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