日本エネルギー会議主催「脱原発を進めるドイツの苦悩と現実」@ホテルグランドヒル市ヶ谷
2014年 06月 23日
川口マーン恵美氏の特別講演「ドイツの脱原発政権の現状と内実を語る」の途中から会場に入ったがほぼ満席。話が感覚的で新鮮さがなく、退屈だが、こういう話のほうが、普段エネルギー問題に関心がない人たちにはいいのかもしれない。メッセージは、ドイツが脱原発など実質的にはできないという現状を直視し、すぐにドイツの真似をするべきではないということ。
山本氏の話は、相変わらず漫才のようなノリ^_−☆原子力があるリスクだけでなく、無いリスクも考えるべき、特に経済の問題と安全保障の問題、という話。狭い話題にとどまらず、話に流れがある。だから漫才のように感じるのかもしれない。
データの使い方も上手い。時事問題もよく知っておられる。最後は、原子力が貧困と温暖化を解決するという論点と、自由化との関係。米国では、原子力の新設は自由化されてない州でのみ行われているが、日本も自由化の中で原子力をやるなら、どうやっていくかよく考えるべきとのご示唆。
日本では、電力システム改革が先行して、原子力をどうするかは、後追いになっているが、政策決定者は、声をあげている少数の国民と不勉強なメディア、そのメディアが使う似非専門家の意見ではなく、日本がどうあるべきかをしっかり見据えて、必要な措置をとって欲しい。
資料のサイトはこちら(http://enercon.jp/topics/7462/)