メモ:原油高騰のさまざまな影響

原油価格の高騰は、ガソリン価格の高騰など、普段の暮らしにも影響しているが、経済活動自体にも影響が出ているようである。八戸みなと漁協では、漁船の燃料である重油コストが1.5倍になっているようで対応に四苦八苦しているようだし、JALでも航空運賃の値上げが検討されているようである。

電気やガスといったエネルギー業界では、原料となる重油やLNGの価格の変動が、売値に一部転嫁される仕組みがある。だから、例えば、LNGの価格が上昇するといった影響は、消費者に一部転嫁されている。

このように原油が高騰してくると、安い油を使って、電気と熱を作り出していた分散型電源の業界は、窮地に立たされることになるようである。「帝人加工糸(小松市)は今年四月、工場の熱源を自家発電から電力購入に転換した。」といった記事も出ているように、電力会社から電気を買ったほうが安いという状況も見られるようである。

九州電力は、原油高騰のために収益が悪化したグループ会社の西日本環境エネルギーに対して、133億円の支援を行ない、100%子会社化するようである。(参考:九州電力のプレスリリース

ガスは、冬場に消費のピークを迎えることから、これからグングン価格が上がるだろう。ガス会社の業績は好調として推移するかもしれない。既にアメリカでは、カトリーナの影響もあり、中西部の消費者は、71%のコスト増に直面しているという報道もある。

多くの人が、無事、年越しができますように...
by yoshinoriueda | 2005-09-21 12:10 | 政治・経済・政策・地域開発 | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


by yoshinoriueda
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