経営職と管理職

戦略不全の論理」では、経営職と管理職を分けて、以下のように説明している。
経営職
・長期収益の上限を定める戦略を司る
・オペレーションのパッケージ化に専心する
・統合を担う
・明日に立ち向かう
・組織の外部環境、すなわち市場や競合他社や政府に働きかける
・組織図の上では多くの人の上に立つものの、皮肉なことに直属の部下を持たない
・不確実性に対処

管理職
・収益がその上限をどこまで下回るかを司る
・オペレーションに対して責任を持つ
・分業体制の頂点に立つ
・今日を保証する
・組織の内部、すなわち直属部下や関連部署に働きかける
・文字通り職場のボスで、人を動かして仕事をする
・複雑性に対処する。
どちらも重要な役割であるが、特徴的なのは、経営職を管理職の延長とは考えない発想であろう。そして、経営者が持つべきは、確固たる「事業観」であるとしている。ここで、事業観というのは、
事業観とは、人が頭の中に持つ基本辞書のようなものである。この辞書が、情報から判断への「翻訳」を司る。われわれの周囲に存在する事物や、われわれの周囲で起きる様々な出来事は、それ自体は意味を持たない客観情報として頭の中に飛び込んでくる。それに主観的な意味を付与するのが基本辞書で、意味がいったん定まるとそこから半ば自動的に判断が導かれる。

・・・

それ(事業観)はビジネス一般に関する意味解釈の体系から始まり、何をどうするとどうなるという因果関係の体系、そして何は何よりも大事かという優先順位の体系に発展し、最後はこの事業はどういうビジネスなりきという事業認識の体系、そしてわれわれの事業はいかにあるべしという確信命題の体系を含む。

・・・

経営者を経営者たらしめるゆえんは、基本辞書の厚みになければならない。・・・この体系の階層の積み重ねが稠密で、かつ厚いとき、そこから生まれる判断は大局的と呼ぶにふさわしくなる。
と述べられている。管理職でありながら、将来、経営職を目指す場合は、このような視点も参考になると思う。
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  by yoshinoriueda | 2005-11-11 08:36 | VC・VB・イノベーション・mgt | Trackback | Comments(0)

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