チャンスを掴む5つの力
2005年 12月 21日
1つ目は、"勝負能力" を意識して使う力。ここで、"勝負能力" とは、"いざというときに切り札のように発揮される能力" だそうである。これは、各人がもつ強み、得意技のようなものであろう。専門性のようなものといってもいいのかもしれない。
2つ目は、"自分の言葉" で説得する力。これは、プレゼン能力に関係するものであろう。机上の空論ではなく、地の足の着いた、迫力のあるプレゼンをするためには、日頃から自分の言葉で考え、自分の言葉で話すようにしていなければならないということを示唆するものだと思う。
3つ目は、"ネットワーク" を構築する力。これは、コミュニケーション能力やリーダーシップに関係するものであろう。シリコンバレーでもそうであるが、結局は人のつながりが大切で、ベンチャーキャピタルから資金調達しようにも、ベンチャーキャピタリストを知っていなければ話にならない、というところもある。日本は「コネ」というと、ネガティブなイメージがあるが、結局「コネ」のない世界だけではビジネスは完結しないものではないかと感じる。
4つ目は、"戦略的" に発想する力。これは、発想力や構想力にも関係するであろうし、優先順位付けするといった能力にも関係するだろう。
5つ目は、"自己ブランド" にこだわる力。自分を売り物にする、とでもいう感じだろうか。モノを買うときには、広い意味でそのモノの何かに惹かれて、買いたいという気持ちになるのである。だから、自分を売る場合は、他人が惹かれるような何かを自分で発信しなければならない。それは、単に1つ目の勝負能力だけではない。人間性だとか、ギャグの味付けだとか、もっと根本的なものだと思う。この記事の中では、「ほかの事はともかく、これだけは絶対に譲れないというポイントはどこなのか。」というように紹介されていた。
ただ、勘違いしてはならないのは、"勘違いな自分探し"にならないこと。こだわるのはいいが、こだわり過ぎない。進化していくんだという気持ちは必要不可欠だと思う。(参考:「自分探し」してもいいんじゃない?!)
さて、この自己ブランドというところで、なるほど~と思ったところがあった。
「絶対に遅刻しないことかな。とにかく時間を守らないと、せっかく頑張ってきても信頼を失うわけですよ。とくにADは、一回の遅刻でそれまでの信用が一挙になくなってしまう。だからきっちり仕事だけはやろうという、真面目さみたいなものだけを信条にしてきたんです」と話しているが、これもひとつの自己ブランディングである。…「真面目。遅刻をしない。悪口を言わない」というブランドがあるからこそ、「あいつにまかせれば大丈夫」という信頼を得ることができ、仕事もチャンスも回ってくる。常々、時間というものは貴重な資源であると考えていたが、この部分を読んで、時間を大切に使うとか、時間を守るということは、実は、「目的」ではなく、信頼を得るための「手段」であるという側面があることに気づいた。
もちろん、どうしようもない事情があって時間に遅れそうなら、事前に連絡するといった配慮があれば、信頼を保つことはできるのかもしれないが、逆に、そんなことさえ許されないという世界、場面もある。実際、ビジネスの世界では甘えは許されない場面は多い。
5つの力を振り返ってみて感じることがある。それは、1つ目の実践的な"勝負能力"以外は、社会人になるかなり以前から研鑽できるのではないだろうか、ということ。2つ目の"自分の言葉"、3つ目の"ネットワーク"、4つ目の"戦略的"、5つ目の"自己ブランド"は、普段の生活の中で、例えば、スポーツやさまざまなクラブ活動などの中で、少しずつ積み重ねられるような気がする。
そして、最後は、人生の中で積み重ねてきたトータルの「人間力」。そういうことなのかもしれない。
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そんなセンスないよな…と思い切り落ち込んだ瞬間でもあります。
ありがとうございますm(--)m