3つの発言から類推する社会像
2006年 02月 22日
仕事をしてても子供を産めるようにならんとあかん。今の世の中、仕事してたら子供なんか産まれへん。独身ではあるものの、そんなことを思うのはアテがあるのかもしれない(*^^*)のだが、それはともかく、仕事をしている女性にとって、安心して子供を産めるような環境ではないらしい。確かにさまざまな制度の背景には、いまだに女性の役割=家庭を守ることとなっている部分が見え隠れする。徐々に変わりつつあるとはいえ、その変化は遅々たるもの...
生殖を研究する友達の大学助教授は言う。
何十万人という中絶や流産をなくせば、子供の数は増やすことはできる。人間の生殖能力が昔と比べて著しく低下してしまったわけではないようである。初産さえ早ければ、少々高齢出産の領域に入っても問題ないらしい。ただ、晩婚化などで初産の年齢が高齢化しているという事実はあるとのこと。特に35歳頃を境に遺伝的なリスクが格段に増してしまうらしい。
久しぶりにアメリカから帰ってきた友達は言う。
日本人は働きすぎ。自分のため、あるいは家族のためといった時間がなさすぎるのでは?確かに、東京の男性が家庭に帰る時間は11時頃というのが一般的だそうで、勤勉といわれるアジア諸国の中でも格段に遅いらしい。朝早く仕事に出て、夜遅くに帰る。週末だけ、家族や自分のために、ゆっくりと時間が使える。そんな生活は、経験上、容易に想像できる。企業によっては、遅くまで仕事をすることが美徳のような風潮さえある。
この3つの発言だけから類推するのは危険ではあるが、一つの道は示せるのかもしれない。
「仕事を効率的に済ませ、初産を早め、少しのブランクがあっても仕事に復帰できるようにする」そんな社会はどうだろうか。
ちなみに、職場に幼いお子さんがおられる方の場合、育児が大変なので、あまり早くは帰りたくないとか... 育児は大変ですものね~ 奥様 お疲れさまですm(--)m
あ、でも、この人の場合、「理由もなく」ではなく、「理由があって」遅く帰るわけですから、帰りたくない症候群ではないようですね。でも、こっちもこっちで、結構大変だと思いますが...(^^;;