日陰に咲くタンポポのような事業
2006年 06月 08日
日陰に咲くタンポポは、あまり人目にはつかない。きれいに咲く日もあれば、あまりきれいではない日もある。誰かが花を摘み取っていくかもしれない。車や足で踏んづけられるかもしれない。ただ、根はしっかり地面に下ろし、ちょっとしたことぐらいでは枯れない。
「日陰に咲くタンポポのような事業」というのは、そんなふうに、目立たない存在であるし、状況によっては利益が十分にでたり、あるいはでなかったりするけれど、ちょっとしたことではつぶれない事業のことである。
このような事業は、売るモノを作って、それを売るという流れの背後に、地味な日常の確固たるオペレーションが存在する。ベンチャーや新規事業にとっては、マーケティングや表面上の差別化だけでなく、実はこのオペレーションは、地道で味気ないけれどとても大切な活動である。それが長い年月の間継続できるということは、それは一つの成功といえるのかもしれない。
華々しいベンチャーの姿の影に隠れてしまうけれど、そんな「日陰に咲くタンポポのような事業」を作るということも一つの成功の姿なのかもしれない。