日陰に咲くタンポポのような事業

新規事業の成功というのは、どのようなものをいうのであろうか?答えはさまざまだが、「日陰に咲くタンポポのような事業」を作るというのもその答えの一つなのだろう。

日陰に咲くタンポポは、あまり人目にはつかない。きれいに咲く日もあれば、あまりきれいではない日もある。誰かが花を摘み取っていくかもしれない。車や足で踏んづけられるかもしれない。ただ、根はしっかり地面に下ろし、ちょっとしたことぐらいでは枯れない。

「日陰に咲くタンポポのような事業」というのは、そんなふうに、目立たない存在であるし、状況によっては利益が十分にでたり、あるいはでなかったりするけれど、ちょっとしたことではつぶれない事業のことである。

このような事業は、売るモノを作って、それを売るという流れの背後に、地味な日常の確固たるオペレーションが存在する。ベンチャーや新規事業にとっては、マーケティングや表面上の差別化だけでなく、実はこのオペレーションは、地道で味気ないけれどとても大切な活動である。それが長い年月の間継続できるということは、それは一つの成功といえるのかもしれない。

華々しいベンチャーの姿の影に隠れてしまうけれど、そんな「日陰に咲くタンポポのような事業」を作るということも一つの成功の姿なのかもしれない。
by yoshinoriueda | 2006-06-08 12:34 | VC・VB・イノベーション・mgt | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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