「『優位』という邪心」

keiichi takenaka blog「いじめ」に関するエントリーの最後は、次のように締めくくられていた。
僕は追いつめられた子たちに何もしてあげられないけれど、
くだらないことで「優位」という邪心を持たないと誓うことはできる。
正直なところ、これを読んで、「それに比べれば、俺なんて、くだらないことで『優位』という邪心を持ちまくってるな~」と苦笑してしまった(^^;

ま、「くだらないこと」とは何なのか、人によって定義はさまざまなのだろう。ある人からみれば、「くだらないこと」であっても、当の本人にとっては「譲れないこと」だったりする。ある物事に対する見方が一つしかなければ、ま、そんなことがあれば怖いけど、でも、それはそれでそれなりに平和なのかもしれない。その物事をめぐって争うことは避けられるかもしれないからね。

でも、現実世界では、ある物事に対する見方がたくさんあって、だから人々は対立するし、反対の行動をとったりする。ある会社の株を売ろうと思う人がいるのと同時に、その株を買おうとする人がいるから、株の取引が成立する。未来は、明らかに見る人によって異なっている。

よくよく考えてみれば、ビジネスの社会では、くだらないことで優位性を打ち出し、利益を積み重ねている。「競争優位」といった言葉はビジネスの世界では日常茶飯事のように使われる。しかし、優位であるのはほんの少しのコストの差であったり、ほんの少しのシェアの差であったり、ほんの一時の注目であったりする。絶対的な競争優位、永続的に続く競争優位などありえない。優位性に胡坐をかいた企業は、やがて衰退するだろう。

私ならば、「優位」ということに対してどう考えるか。もしかしたら、こんなふうに考えているのかもしれない。
ちっぽけな「優位」は、すぐに「優位性」を失う。だから、そんなところにいつまでも留まっていてはいけない。 僕は、まだまだ先に行くよ。いつも自らにハードルを課し、それを乗り越えていくことで、「優位性」を保ち続けられるように努力し続けるんだ。
ま、これも一つの価値観かな。旧友のblogを見て、ふとそんなことを感じた。そろそろ忘年会の季節。旧友たちにも会いたくなった。元気にしてるかな?
Commented by morgan1969 at 2006-11-26 00:00
トラックバックありがとう。
自分で書いておきながら、難しい問題すぎてうまく表現できなかったよ。
文字にしながら、自分に対しての戒めや、気持ちの整理をしています。
同じ事柄も人によって見方は違うし、それはあたりまえのこと。
どこか通じ合う部分があるのなら、それだけで嬉しく感じます。
僕は元気。わが期は同窓会ってやってますか?
Commented by yoshinoriueda at 2006-11-27 20:59
我が期の同窓会、どうなってるのかな?たしかオリンピックの年に合わせてやっていたような気がします。まだ参加したことないけどね(^^;;ま、その代わりに、たまに少人数で集まったりしているところに顔を出したりはしています。

文字にすると、気持ちが整理できるというのはよく分かります。逆に、うまく表現できなくて、もどかしくなるときもあるのですが...
by yoshinoriueda | 2006-11-25 10:50 | 思うに・・・ | Trackback | Comments(2)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


by yoshinoriueda
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