福田平八郎展@京都国立近代美術館

「漣」福田平八郎京都国立近代美術館で開催されている福田平八郎展を訪れた。週末でもあり、「新日曜美術館」というテレビ番組で福田平八郎が紹介されたこともあって、混雑しているかと思いきや、生誕120年 藤田嗣治展プライスコレクション 若冲と江戸絵画展のときとは異なり、入り口の人影はまばらだった。

「白木蓮」福田平八郎福田平八郎といえば、いづつやの文化記号でいづつやさんが紹介している「」や、みみずく通信でmamiさんが「ウィリアム・モリスのデザインみたい」と評する「白木蓮」、Letters from SKY Ⅱでblue--rira2さんが「よく知られているのではないだろうか」と紹介されている「」、庭石に降り積もる雪を描いた「」など、省略の美ともいえるような作品が印象的である。

個人的には、京都国立近代美術館のサイトの帯にもなっている「」が好きである。色使いといい、節の微妙なカーブによる遠近感の表現といい、竹の伸びていく向きといい、まさに、よく観察されて描かれたことが伝わってくる。
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今回の京都国立近代美術館での展示を見ると、福田平八郎の初期の作品には、精巧かつ写実的な絵画が多くあったことに気づき、それはそれでまた迫力があると感じた。また、「平八郎」のサインが変わっていって円熟味を増しているのを見ることができたのも面白かった。

ちなみに、コレクション・ギャラリーに小企画「福田平八郎と師友たち」として展示されていた竹内栖鳳の「海幸」の魚の尻尾は素晴らしかった。一筆で尻尾の様子を描ききっているように見えるところに、迫力と潔さのようなものを感じた。

竹内栖鳳は福田平八郎の先生に当たるようだが、聞いた話では、竹内栖鳳は天才的な才能を持っているとのこと。

そんな作品をも目の当たりにすることができて、今回の福田平八郎展は、なかなか面白かった。思うに、オトナからコドモまで幅広い年代層で楽しめるのではないだろうか?

これはなかなかオススメです、ハイ。

参考サイト:
 ・京都国立近代美術館
 ・福田平八郎(Wiki)
 ・竹内栖鳳(Wiki)
 ・文化遺産オンライン
 

  by yoshinoriueda | 2007-05-20 14:06 | POP・movie・スポーツ | Trackback | Comments(2)

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Commented by mami at 2007-05-20 22:43 x
はじめまして。TBありがとうございました。
福田平八郎の絵をちゃんと見たのは初めてでしたが、とても充実した展覧会でした。
私も「竹」はとても素敵な絵だと思いました。でもなぜか絵はがきがなかったんですよね~。
この展覧会、惜しいことに東京では開催されません。関西の方はぜひ行ってみていただきたいですね。
Commented by yoshinoriueda at 2007-05-21 11:07
mamiさん、コメントありがとうございました。

福田平八郎の図録は眺めたことがあったため、どれも馴染みがあったのですが、実物の迫力はやはりスゴイですね。本当に充実した展示だったと思います。

ちなみに、私が訪れたときは、京都国立近代美術館の3階の売り場には「竹」の絵はがきはなく、1階の売店で販売されていましたので、そこで購入し、早速知人に送りました。(1階の売店では1枚80円で販売されており、3階の売り場での1枚105円に比べてお得な感じがしました(^^;)

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