「最近どうだ?ちゃんと自分のやりたいことをやりたいようにやってるか?人生は一回きりだぞ。」

急いで移動する必要があり、ホームに止まっていた電車に飛び乗った。そこは、一番前の車両だった。目的とする駅は、一駅目。電車の路線図と次の目的地周辺の地図を思い浮かべて、移動を頭の中でシミュレーションしていた。タイトなスケジュールを組んでしまったけれど、これで間に合うだろうと思った。


しかし...


電車は、降りたかった駅に止まらず、通過してしまった。



一気に汗が噴き出してきた。

これでは間に合わない...



なぜその駅に止まらないのか?一番前の車両に乗っているので、車掌に聞こうとおもったら、運転席に車掌の姿はなかった。ちなみに、周りには乗客も一人もいなかった。

乗客がいなくても電車は走るが、車掌がいないのに走るのか?

というか、もしかして、この電車、暴走しているのでは...

何かの間違いなのか?

・・・


と思っているうちに、運転席にあった白い電話が鳴った。ビジネスホテルに据え付けられているような電話だった。

電話が鳴り続けるものの、車掌がいないので、誰もその電話に応答しない。仕方なくその電話をとってみたら、なんと、自分の父親からの電話だった。声を聞くと、ふと、父親の顔が頭の中を過ぎった。



「なんでここにいることが分かったんだろう・・・」といった疑問が湧き上がる間もなく、次のような言葉が浴びせられた。
「最近どうだ?ちゃんと自分のやりたいことをやりたいようにやってるか?
人生は一回きりだぞ...」
こっちは、降りたかった駅に降りられなくって焦っているのに、いきなり電車の中の電話でそんなこと言われても...

と思っているうちに、電車が とある駅に滑り込んだ。
「うー... もう降りなアカンから、切るで~」
と言って、受話器を戻した。



降りようとして運転席のほうに向かうと、その奥に、さらに運転席のようなものがあって、そこに車掌が2人、乗車していた。
「お客さん、どうして、手前の駅で降りたかったんですか?普通、みんな、この駅まで来てから降りるものなのですが。」

「次の目的地に行くために、手前の駅からバスで移動しようと思っていたんです。ちょうど乗り継ぎのいいバスがあるということを調べていたので。」

「そうですか。お気をつけて。」
そんな会話を交わして、ホームに降り立った。




***




そこで、ふと目が覚めた。そして、夢の中の出来事だったということに気がついた。
夢の中に出てきた父親は、自分の分身だったのだろうか?

久しぶりに汗の出るような夢を見たような気がする。この夢は、何を意味しているのだろうか?
by yoshinoriueda | 2007-06-24 19:50 | 思うに・・・ | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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