工学系の大学院教育の未来像?!

2008年2月20日付けの日本工業新聞の「大学院改革、工学系に「専門職型」-野依理研理事長が構想」という記事によると、
 理化学研究所の野依良治理事長は工学系の大学院改革として、専門職型の「工科大学院(エンジニアリングスクール)」構想を打ち出した。社会の多様な課題解決に対応できる企業人などを育てるため、個別研究指導の前の体系的コースワーク(講義や基礎実験)に1年半をかける。修士課程は現状の2年が3年に伸びるが、学部3年生からの進学で標準修了年齢を変えない形も可能とみる。日本経団連や日本学術会議で提案を始めた。
 野依理事長は、大学教員の育成を志向し研究指導が大半を占める従来の教育法が、企業など社会の幅広い分野へ人材を送り出す現在の大学院ではなじまなくなっていると見る。とくに工学は修士取得後に9割近くが就職する。そのため、学術研究を志向する工学研究科とは別の大学院を考えた。グローバルに通用する実践力を付けるため、体系的コースワークを国際標準並みに、大幅強化するのが特徴だ。
とのこと。果たして、日本の工学系の大学院教育は、これからどうなるのだろうか?

参考資料:
「知識基盤社会における我が国大学院の『あるべき姿』-グローバル・エクセレンスを目指す」理化学研究所 野依良治(平成19年10月10日 日本学術会議講演)
(pptのpdfファイル)
知識基盤社会における我が国大学院の「あるべき姿」-グローバル・エクセレンスを目指す(「学術の動向」12月号掲載予定原稿)(pdfファイル)
by yoshinoriueda | 2008-02-20 21:26 | 思うに・・・ | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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