天は二物を与えず。されど「一物」は与えている。しかるに...
2008年 03月 01日
20世紀は集団の時代。幼児100人と大学生1人が「綱引き」で勝負をすると、おそらく幼児100人が勝つことになるが、このように20世紀は、ベクトルを合わせてみんなで一緒に頑張れば勝てた時代。天は二物を与えないけれど、何か一つは与えているはず。だから、個人に与えられた「一物」を早く見つけ出して、それを伸ばし、それを活かし、それで社会に貢献すればいい。そんなメッセージが伝わってきた。それはまさに
21世紀は個性の時代。幼児1,000人と大学生1人が「代数の問題」で勝負をすると、大学生が勝つことになるが、このように21世紀は、トップレベルの人材がいなければ戦いに勝てない時代。二流の人が力を合わせても一流の人に勝てない分野が多くなってきている。
日本は「個」や「個性」を認めないという雰囲気が強い。たしかに神は「二物」を与えない。しかし、神は「一物」は与えてくれている。誰にでも、他の人には負けない「一物」がある。人は、得意なことや好きなことをやると、すごい結果を出す。子供なら、親や先生がそのような部分を「早く」見つけてあげることが大切。会社でも同じで、上司は、社員が得意なことや好きなことを「早く」見つけてやることが大切。
Don't waste your time living someone else's life.というメッセージと共通する部分があると感じた。それを突き詰めていくことで、「ウェブ時代 5つの定理」にも紹介されていた
(他人の人生を生きることに自分の時間を無駄にするな)
Have the courage to follow your heart and intuition.
(自分の心と直感に従うという勇気を持て)
自分がやらない限り世に起こらないことを私はやる。── ビル・ジョイというところに繋がっていく。
I try to work on things that won't happen unless I do them.──Bill Joy
(文藝春秋|梅田望夫著「ウェブ時代 5つの定理」|ビジョナリーたちの名言リンク集 第5定理「大人の流儀」より)
「人生は旅。旅に目的はない。だから人生にも目的などなく、ただ日々を精一杯生きればいいのだ。」そんな考え方もあるし、そう思うこともあったけれど、それはもしかしたら、苦しさや辛さ、自分からの逃げだったかもしれない。これまで、自分自身が一つのロールモデルになると言っておきながら、もしかしたら甘えていたのかもしれない。
自分が生まれてきた意味。自分がなすべきこと。勇気と元気を出して、いつもそれらを追い求め、諦めず探し続けること。それが毎日を丁寧に生きることであり、精一杯生きていくということなのだろう。
堀場さんの話を聞いて、また、梅田さんの本を読んで、一人の個人として、3人の子供の親として、愛する妻の良き夫として、そして、社会のために仕事をする人間として、これからも頑張っていきたい。今更ながらにそんなことを感じた。
梅田さんのブックマーク経由で発見。 イヤならやめろ! 堀場雅夫 Entrepreneurshipを探る旅 : 天は二物を与えず。されど「一物」は与えている。しかるに... 20世紀は集団の時代。幼児100人と大学生1人が「綱引き」で勝負をすると、おそらく幼児100人が勝つ....... more
漫然と生きていては決して見つかりはしない。それを明確にするためには「勇気」が必要なんだ。疑問に思い続けていた事が言葉として理解することが出来ました。ありがとうございました。
*「TCP/IPのビント・サーフ氏、シリコンバレーの失敗は『経験を無視した』ことにある・・・・」:
http://prewire.blogspot.com/2008/04/tcpip.html