なみのつどい@福幸in京都

a0004752_10241920.jpg京都で開催された「なみのつどい」に参加。

会の名前が新興宗教のようでもあり、玉置成実といった「なみ」という名前の女性のファンクラブのようでもあり、なんだか少し怪しげだが、この会の「なみ」というのは、実は電波の「なみ」に由来する。(もっと怪しげ?!)

集まったのは、京都大学情報学研究科通信情報システム専攻佐藤研究室と、その前身である無線通信工学講座木村研究室のOBの方々。通信関係の研究室出身だけあって、携帯電話会社や通信会社、放送などの仕事をしている人が2割程度、また、メーカーで通信関係の仕事をしている人、大学で研究している人などで構成されていた。

a0004752_15195540.jpgそんな人たちとともに中華料理をつつきながら近況を報告しあい、昔からの知り合いとは懐かしい話に花が咲かせた。

木村先生から聞いて初めて知ったのは、「現代 電磁波動論」(オーム社)という教科書が既に絶版になっているということ。アマゾンで見ると、定価3,500円の本が中古で9,800円となっているが、プレミアムがつくのも無理はないくらい、この本はその分野の研究者にとっては垂涎の一冊だと思う。

現代 電磁波動論」は、これまで何度も引越しをしてきたけれど常に手元に置き続けている一冊なのだが、地球をとりまく電場・磁場の話や、電波の伝播に関する話が書かれている良書で、ω-kダイアグラムなど電波伝搬に関する貴重な図表が満載。1つの図表に多くの情報が盛り込まれてい掲載されていて、図表というのはこれだけの情報量を載せることができるのだというお手本のようなところが随所に見られる。学生時代、「将来本を書くならば、このような濃い内容の本を超えるものを書きたい」と思った感慨深い一冊。それが絶版になっているというのはとても残念な気がした。ただ、それも時代の流れなのかもしれない。

時代の流れといえば、まもなく京都大学の入試の結果発表があるらしい(参考:平成20年度京都大学入学者選抜学力試験 合格者発表(告知))。聞くところによると、最近は、工学部は人気がないらしく、成績が優秀な人は、医学部や理学部に行ってしまうらしい。その次が農学部。工学部は理系の中で最低ランクに位置しているとのこと。さらに言えば、工学部の中でも情報学科が最低ランク、その上が電気電子工学科となっているらしい。

20年くらい前であれば、情報工学は医学部に匹敵するくらい難しいとも言われていたのだが、そんな状況から比べると隔世の感がある。理系離れという現象が言われてから久しいが、実際、高校で物理を専攻している理系の学生は、昔であれば7割程度、今は1割程度と激減しているとのこと。京都大学工学部の電気電子工学科や入試では物理と化学を必須としており、母集団となる学生がそれらの科目を学んでいなければ、レベルが低下するのは自明の理であるような気もする。

そういえば、スタンフォード大学で聴講していた通信関係の授業では、インドや中国、韓国といった国の学生が多く、アメリカの学生はほとんど見かけなかった。シリコンバレーでさえそんな状況になっているのだから、そうなった原因はいろいろあるにせよ、日本の大学も国際的に人材を受け入れていかなければならない時代がすぐそこに来ているのかもしれない。

ちなみに、工学部の人気が下がると、日本の工業レベルが低下することにつながる可能性も出てくるのではないだろうか。そんな心配は無用かもしれないが、ふとそんなことを感じた。それと同時に、諸先輩を含め、自分自身が魅力溢れるロールモデルになることも必要だと思う。

とはいえ、電波工学、いや工学部の匂いすらしない仕事をしているんだけれど...(^^;;

参考リンク:木村先生退官記念講演「スペースサイエンスと 40 年 -木村 磐根-」

【宴席会場】
チャイニーズレストラン福幸(公式?サイト)
チャイニーズレストラン福幸@京都リザーブセンター幹事くん
福幸 (飲茶・点心 / 京都)@食べログ ★★★☆☆ 3.0

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  by yoshinoriueda | 2008-03-09 11:57 | 旅・風景・グルメ | Trackback | Comments(0)

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