カーボンオフセットなんて所詮、自己満足さ!と思いきや...

エキサイトニュースの「結婚式にブログパーツ……変り種カーボンオフセット続々登場」という記事によると、
「カーボンオフセット」と言う言葉、ニュースなどで頻繁に聞くようになったが、まだなんとなく理解できていないという人も多いのでは? 最近では、あらゆる業界で身近なところにカーボンオフセットが続々と進出しているらしい。最新動向を追ってみた。

そもそもカーボンオフセットとは? カーボン・オフセット・プロバイダーであるジーコンシャス株式会社の北村さんにお話を伺った。
「カーボンオフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出されるCO2について、その排出量に見合ったCO2削減活動に投資すること等により、排出されるCO2を埋め合わせるという考え方です」
生きている以上、私たちはどんなにがんばってもCO2を排出してしまう。その分のお金を支払い、支払ったお金をCO2削減に役立ててもらおうという取り組みなのだ。この活動の仲介をしてくれるのが、ジーコンシャス(株)のようなプロバイダー。参加する企業や個人は、プロバイダーから排出量分の「カーボンパス」を購入する。これが“CO2削減への参加証”となり、プロバイダーは、私たちに代わってその資金で国連認証の排出権などを購入。これでオフセットが完了する。

このカーボンオフセット、イベントや企業活動だけではなく、ユニークな事例が次々と登場している。

たとえば、結婚式。披露宴での電気利用や、出席する招待客の飛行機や鉄道の利用によるCO2排出量に相当する分をオフセットする“グリーンウェディング”が話題を集めている。当日は、受付にカーボンパスが掲げられ、引き出物にも排出枠付きのカーボンパスを添えるなどの演出も可能で、招待客の反応も上々なんだとか。ジーコンシャス(株)が提供するこの結婚式は、エコに関心の深いカップルが続々と取り入れており、会場となるホテルや結婚式場も積極的にサポートしていく姿勢を見せているという。

さらに画期的なのは、ブログのカーボンオフセットを実現するブログパーツ「CO2stats」。ブログには、サイト運営のためのサーバーや、サイトを見るためのパソコン端末など、様々な形で電力が必要となる。「CO2stats」は、その電力使用分をオフセットしてしまおうというブログパーツなのだ。ブログに貼り付けると、オフセットしたCO2量が表示される機能もある。これには、サーバーなどの電力のほかに、サイトに訪れるユーザーの滞在時間を追跡し、サイト訪問者が使用する端末の消費電力も計算される。サイトを訪問する人が増えるのはうれしいが、それだけ自分のブログによるCO2排出量が増えている、というのも事実。このちょっぴり微妙な心境も、CO2statsを取り入れることによってオフセット。書く側も見る側も安心してブログを楽しめるというわけだ。

CO2statsは、毎月末、サイトのCO2排出量と同等量のグリーン電力を購入し、カーボンオフセットしてくれる。まずはサイトにあるコードを貼り付けることで、無料からスタートできる。ページビュー数によってBasic、Pro、 Premiumとそれぞれコースが用意されているので、このステップアップも楽しめそうだ。

「まずは、CO2排出量を知ることが大切です。また、オフセットするからといってどんな生活を送ってもいいというわけではなく、排出量を減らすために、ライフスタイルを見直すことも必要です」と北村さん。毎日の生活の中で環境へ配慮し、さらにもう一歩前進! カーボンオフセットの仕組みを理解できたら、まずはあなたが楽しんで参加できそうなものから始めてみてはいかが?(さくら)

ジーコンシャス(株)HP
「CO2stats」HP
とのこと。排出権関係の仕事をしつつ、カーボンオフセットの動向を横目で見ながら、「所詮、カーボンオフセットなんて自己満足でしかない!」と思っていたが、これだけイロイロと出てくるってことは、世の中、そうでもないのかな?
by yoshinoriueda | 2008-09-16 22:44 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


by yoshinoriueda
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31