第7回地球温暖化問題に関する懇談会

2009.2.12に首相官邸で開催された「第7回地球温暖化問題に関する懇談会」(座長・奥田碩トヨタ自動車取締役相談役)では、2020年までの中期目標について6つの案を軸に検討することが決まった模様。(議事次第および配布資料一覧はこちら

第7回地球温暖化問題に関する懇談会_a0004752_14364552.jpg2009.2.13付け日経新聞では、左のような図が掲載されており、二酸化炭素ベースでの削減目標の本命は③の「▲4%」と④の「▲1~12%」というところと解説している。これに森林吸収4%や二酸化炭素以外のガス6%を加えると、▲14%あるいは▲11~22%といったところか。

先日、自民党の会合を傍聴した際もそんなことを感じたのだが、政治家の先生方は、EUで▲20%とか数字だけが頭に入っていて、CO2ベースなのか、CO2以外のガスを含んでいるのか、森林吸収を考慮しているのかといったところまで理解されている方は少ないのではないだろうか?

再生可能エネルギーの比率にしても、日本では水力発電は考慮しない数字で数%といったレベルの話がなされるが、EUでは水力発電をカウントしている。さらには、ヒートポンプによるCOP=1を超える部分もカウントしてくる。また、電気自動車への再生エネルギーによる電気供給は、2.5倍カウントするというゲタまで履かせている。

政治家は、「欧米と遜色ないレベル」などと吠えるまえに、前提をしっかりおさえて話をすべきである。国民の代表なのだから、しっかり肝に銘じて、最終的な判断をして欲しい。

参考:
温暖化ガス削減、政府が6案 中期目標絞り込み着手@日経
「温室効果ガスを2年で7%増~25%減」温暖化懇が中期目標@産経
温室ガス削減中期目標「25%減~6%増」の6案…政府懇談会@読売
温室効果ガス削減:中期目標6案 90年比7%増~25%減--政府懇@毎日

EU renewables deal to boost electric cars and second gen biofuels
In an attempt to further promote electric cars and second generation biofuels made from waste and non-food energy crops such as jatropha over conventional biofuels, renewable electricity consumed by electric cars will count for 2.5 times its input towards the overall 10 per cent target, while second generation biofuels will similarly be double credited.

Commented by hiro423 at 2009-02-16 00:12 x
代替フロンの温室効果について記事をリンクさせていただきたいと思いコメントさせていただきました。

by yoshinoriueda | 2009-02-14 14:50 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(1)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


by yoshinoriueda
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