所詮環境保護団体は金儲け組織?!:James Bond 007 慰めの報酬(Quantum of Solace)
2009年 09月 22日
水は、貴重な資源だ。個人的には、渡米前に水道ビジネスの民営化に関するフィジビリティ・スタディをやっており、すでに数件の実績もあるために、よく理解できるのだが、安全な水が比較的リーズナブルに手に入る多くの日本人にとってはあまりピンとこないかもしれない。しかし、世界では、すでに「ウォーター・ビジネス」というビジネスパーソンにとっては耳障りのいい言葉が飛び交っている。
例えば、すでにボリビアでは、世界銀行とIMFの勧めにより、北米の土建会社ベクテルが、水道事業を民営化させ、高額な水道料金を市民に請求して暴利を貪ろうとして、特に貧困層を中心とする住民と対立するという「ボリビアの水戦争」が起こっている。
ちなみに、民主党の政策の中でも、特に温暖化政策は、このように裕福でない世帯への負担が懸念されるのだが、民主党としてどういう方策を打ち出すかは決めておらず、何も有権者には伝えていないため、有権者のほとんどはそのような負担を知らない。なんでもかんでも民営化、経済原理追求では成り立たない世界があるということは、世の中の現実だ。
さて、映画のほうだが、ストーリーは、他の007シリーズ同様あいかわらず単純明快。鍛えられた肉体、そこから繰り広げられるアクションも十分に楽しめる内容となっている。そして、時代を先取りする設定。
砂漠の真ん中に建つホテルの電気が、水素を燃料とする「燃料電池」という分散型電源でまかなわれているという設定。そして、最後は燃料電池の水素による大爆発。
環境保護団体がこんな悪どい組織ばかりではないと思うが、排出権ビジネスの世界では、悪どい連中がワンサカ、ワンサカ(^^;; グリーンというイメージのよさに騙される環境派の人たち。自分なりの価値観・世界観を持っていない人や純粋な人ほど騙されてしまうという構図はどこでもいつでも同じ。ま、所詮、世の中、欲には勝てないということで。