2012年 02月 09日 ( 1 )

 

静かなリーダーシップ

a0004752_6442873.jpgリーダーシップといえば、強さや派手さ、正当性や自己犠牲がイメージされる「ヒーロー型リーダーシップ」を想像するのが普通かもしれないが、バダラッコ氏のいう「静かなリーダーシップ」はそのイメージと対極に位置するものともいえるかもしれない。


静かなリーダーは、倫理的なジレンマに苛まれる問題に直面した際、現実を直視し、健全な利己的動機をも駆使して、時間を稼ぎつつ、問題の解決策を見いだしていく。現実世界で起こる問題とは、単純に割り切れるものではなく、往々にして複雑である。そこでは、これまでのヒーロー型リーダーシップでは行き詰まってしまったり、禍根を残すような問題解決がなされたりしてしまう。

一方、静かなリーダーには、「自分はこうしたい」という意思がある。その意思こそが、自制心とともに粘り強さを発揮させ、最後には、思うような方向で問題を解決することにつながっていくのだろう。

そんな本を読んだこともあってか、つい最近、同じ職場の若手が人事異動で子会社に出向することになって、挨拶に回ってきたことを思い出した。彼とは一緒に仕事をすることはなかったが、妙に明るい性格で、普段のちょっとした会話や笑い声が耳に残っている。その明るさは、「底抜けの明るさ」といってもいいのかもしれない。

そんな彼でも、これからの人生、いろいろなジレンマに悩まされることがあるだろう。そんな時には、この「静かなリーダーシップ」という考え方は役に立つのかもしれない。

ちなみに、そんな底抜けの明るさは、周りの人を明るくする。挨拶に回ってきたときにはそんな言葉を彼にかけてあげることはできなかったが、今思えば、そんな底抜けに明るい彼のことを、自分にとっての一つのロールモデルとして捉えるというのも悪くないのかもしれない。つまり、「自分自身は周りの人を明るくしているのだろうか」と問うきっかけにするのである。

リーダーシップにもいろいろな種類がある。ロールモデルも、自分が他人をどうみるかだけであって、年上か年下かなどは一切関係ない。反面教師も含めて、周囲にいる人たちはみな「我が師」なのだろう。

さまざまな利害が対立する組織の中で仕事をしている人だけでなく、普段の日常生活の中でも使うことができる「静かなリーダーシップ」。その考え方にふれておくだけでも参考になるのではないだろうか。

  by yoshinoriueda | 2012-02-09 06:48 | 思うに・・・ | Trackback | Comments(0)

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