カテゴリ:いろいろ聞いて考える!( 8 )

 

成長と成功の秘訣:プライドを捨てて知っている人に聞くこと

今日は、なんだかとても多くの人に出会った。セミナーが2つ、ミーティングが3つと、盛りだくさんだったせいもあるが、懐かしい顔に出会えたりと、とても充足した一日だった。

これだけ多くの人に会うと、脳がオーバーフローを起こしてしまうようで、印象に残っていることがありすぎてまとまらないのだが、日付が変わるこの夜中の最後の最後まで残っているのは、「プライドを捨てて、知ってる人に聞くこと」ということの大切さである。

知らないことを「知らない」ということは、簡単なようで難しいのかもしれない。知ってるつもりで勘違いして「知ってる」と言ってしまうのはありえることであってそれは仕方ないが、知らないのに「知ってる」というのはウソをついていることになる。しかし、「そんなことも知らないの?」とバカにされるのがいやだからと言って聞かなければ、進歩はないだろう。

「そんなことも知らないの?」と思われるのは、聞いた相手が悪いのではなく、自分がそういう雰囲気を作り出しているから、相手がそう思うのかもしれない。あるいは、そんなふうに思う相手も、実は似たり寄ったりのレベルの人なのかもしれない。

人間は、全能全知にはなれない。ならなくてもいい。なってしなったらつまらないかもしれない。一人の人間がすべてをカバーすることはできないのだから、知らないことがあるのは当然だ。何を守ることがあるのだろう?似ても焼いても食えないような、そしておカネにもならないプライド?そんなふうに考えれば、気が楽なのではないだろうか?

常に謙虚に。プライドなんて捨てて、人から学ぶという心を大切にしたい。そして学べたことに対する感謝の気持ちを忘れずに! 「プライドを捨てて、知ってる人に聞くこと」 これが成長と成功の秘訣なのかもしれない。そんなことが心に残った一日だった。

  by yoshinoriueda | 2005-06-24 23:33 | いろいろ聞いて考える! | Trackback | Comments(0)

自分の写真を切手にすることができます!

というのは、ここ米国で実験的に始められるようである。Stamps.comでは、PhotoStampsというサービスを開発し、USPSとともに展開するとのこと。そんな☆チャレンジ精神旺盛☆といえるような取り組みが素晴らしいっ!

a0004752_3464278.jpgスタンフォード大学にも、現在のオフィスにも、郵便料金を計算して切手の代わりになるものを打ち出してくれる機械が据えつけられている。これとの違いは、自分で写真を選んで、それを切手にすることができるということ。何かの記念写真でもいいし、自分をアピールするようなものでもいい。要するに、既存の切手のデザインを自分の好きなものに変えることができるということである。

a0004752_347667.jpg日本にいたころ、「どらえもん」かなにかの切手が発行されたとき、それを手紙に貼ったら配達してもらえなかったという話を聞いたことがある。郵便局員は、アニメのキャラクターの切手を、子供のお遊び用と思ったらしい。そんな切手が発売されているとは知らなかったようである。

日本は郵政民営化が閣議決定されたようだが、それで組織運営が変わって、いろいろなサービスが打ち出されてくるまでには、まだまだ時間がかかるような気がする。それでも、変わるということはいいことなのかもしれない、と考え、淡い期待を抱きたい。

***

と思ったら、なんと、既にあるんですね。>ありがとうございました、テサラックさん
 写真付き切手

  by yoshinoriueda | 2005-04-27 08:44 | いろいろ聞いて考える! | Trackback(1) | Comments(4)

スペースシャトル打ち上げ再開とSiC

チャレンジャー、コロンビアと事故を繰り返しているNASAがスペースシャトルの打ち上げを再開するとのこと。毎日新聞によると、
野口さんは「コロンビア」の事故で亡くなったウィリアム・マックール操縦士と親しかった。マックール操縦士は大リーグファンで、野茂英雄投手(デビルレイズ)の活躍などを語り合ったという。このため、「彼への友情を示したい」と大リーグで活躍する日本人選手にボールへのサインを依頼。野茂投手やヤンキースの松井秀喜外野手、マリナーズのイチロー外野手、メッツの松井稼頭央内野手など7選手が協力した。
とのこと。

理系白書ブログの元村有希子さんも頑張って取材されている様子。毎日新聞のウエブサイトでは、カタ目のレポートをちょこっと(といったら失礼だが(^^;)載せておられるが、ご自身のブログのほうでは、NASAの広報姿勢だとか、アイリーン船長の話だとか、SMAPの「香取君と吾朗ちゃん」が来てた話だとか、名刺入れをなくした話だとかが載っていて、なかなかおもしろかった。

コロンビア号は、発射時の外部液体燃料タンクから落下した断熱材が、オービター(スペースシャトル)の翼を直撃して、亀裂を発生させてしまったことが、大気圏に再突入した際に、大気との摩擦熱と振動に耐え切れず破壊されてしまったというがある。スペースシャトルの主翼の前側の素材、RCC(Reinforced Carbon-carbon:強化カーボン)には、シリコンカーバイド層でコーティングされ、熱に対する耐性を発揮するのだが、このシリコンカーバイド(SiC)層がうまく生成されていなかったことも事故原因の要素になっているようである。

SiCという化合物は、耐熱性、化学的安定性といった特徴があるのに加えて、半導体の材料であるシリコン(Si)に比べて、高い電圧に耐え、電力の損失も少ないため、省エネルギー・高出力対応の次世代半導体素材として注目を浴びている。昨年末には、ローム従来比1/40の低損失SiCパワーMOS FETを開発したと発表するなど、デバイスとしての開発も進みつつあるようである。

ちなみに、このロームの製品は、豊田中央研究所が開発したRAF成長法(Repeated A-Face growth method)と呼ばれる方法で作られた高品質な単結晶がベースとなっている模様(日経エレクトロニクス No.893)。こんなところでもトヨタグループ...恐るべし!

ちなみに、SiCといえば「PBMR」とピン!とくる方は、かなりのオタクです(^^; (昔々、あるところで、こんなこと等いろいろ勉強していたな・・・と懐かしくなりました。)

  by yoshinoriueda | 2005-04-08 12:33 | いろいろ聞いて考える! | Trackback(1) | Comments(3)

アメリカにおける子供へのお金に関する教育

今日のWall Street Journalには、「Kids & Money」と題した記事が掲載されていた。お金に関する経験は、学校で教えれば済むというものではないと常々感じていた。学校教育の中で、というよりも、親、あるいは、家庭の中でのというのが基本だと思っていた。ざっと記事に目を通してみると、やはり、その考え方は大きく間違ってはいなかったようである。

6歳までは、ブタの貯金箱で十分だけれど、7歳くらいになると"money allows you to do things"を理解するようになるとのこと。短期的な貯金と、将来の準備のための長期的な貯金の違いも分かってくるということで、8歳の男の子の例が挙げられていた。記事によると、10歳から12歳が、"sweet spot for teaching a range of financial lessons"らしい。ATMカードというものを教えるのもこの頃らしい。13歳から15歳には、プリペイドのクレジットカードを、16歳以降は、ホンモノのクレジットカードを持たせるようなケースも紹介されていた。

簡単な計算ができるようになってくるのに合わせて、少しずつ教えていくというのが基本だろう。そのときに、お金だけを教えるのではなく、お金によって、何ができるのか、何のためにお金を使うのかということを教えなければならないと思う。

Googleでザッと(約30秒...(^^;)検索したら、「アメリカの小学生の投資学習紹介」というページの中で、「何かを生み出すための投資」という言葉に出会った。まさにこれである!

学校の先生や金融庁だけに頼るのではなく、しっかりと、しかし、あせらずに、家庭の中で、生きた知恵を教えていくことが大切なのだろう。そのためには、親も努力しなければならない。教えるということは、そんなに簡単ではない。教えるために勉強したり努力したりする必要はないかもしれないが、世の中の動きや考え方の本質的な理解は必要だろう。そんなことを改めて考えさせられた。

  by yoshinoriueda | 2005-03-28 19:57 | いろいろ聞いて考える! | Trackback | Comments(0)

郷に入っては郷に従えというけれど...

2月最初の月曜日、シュグルー・マイオン(Sughrue Mion)弁護士事務所の後援で、JETROSVJENが共催して開催された「知的財産セミナー 2005 in Silicon Valley」では、職務発明に関連した特許法第35条の話が行なわれていたが、ここで、日米の差を改めて認識した。

ちなみに、このSughrue Mionは、全米で、特許・商標の取得件数No.1の知的財産を専門とする弁護士事務所である。ここの事務所の弁護士は、自分の専門分野の技術にはかなりの自信を持っているようで、見ていても安心できるのだが、実際、その実力は先ほどのように数字にも現れているようで、ライセンス契約や訴訟でもいい成果を挙げているようである。

さて、東京大学先端科学技術研究センター知的財産権大部門の玉井教授によると、2005年4月からの改正特許法では、
1.契約、勤務規則などで職務発明に係る対価について定める場合、それが不合理と認められない限り、その対価がそのまま「相当の対価」として認められる。
2.しかし、もし不合理と認められる場合は、これまでの制度と同様、その発明により使用者が受けるべき利益の額などを考慮して「相当の対価」の額が定められる。
とのことで、いままでと根本的には大きな変更はないとのこと。つまり、一旦、相当であると思って対価を受け取っても、後になって、不合理であると判明した場合は、これまでどおり、その対価を要求することができるのである。

使用者となる企業としては、訴えられるリスクを減らしたいということで、事前に発明者となる従業員と取り決めを交わそうとするのであるが、運良く(悪く?)、ある特許によって大儲けしてしまった場合、たとえ、その発明者の待遇を十二分に処遇していたとしても、その発明者が対価を要求した場合は、それに何らかの形で応じなければならないということである。

アメリカの場合、従業員は、雇用段階で、発明に関する権利をすべて企業に渡すとサインするのが普通である。私自身も、学生時代にカナダのメーカーでインターンする際、初めにこの事項にサインした覚えがある。当時は何も考えていなかったが、今考えると、もしあの時、大発明をしていたら... きっと、こんなことはしていないだろう(^^;

さて、玉井教授曰く、企業側に訴えられるリスクが残る限り、「相当の対価」についての議論は終わらないので、例えば、一律で発明時にいくら、取得時にいくらといった最低金額を決めれば、企業は研究開発に邁進できるのではないかと提案されていたが、これでは、発明者に対するインセンティブは弱いと思われる。つまり、この玉井教授案 単独では、企業で研究開発をする人たちは動かないと思われる。Sughrue MionのKasper弁護士が、「日本では、innovationは求められているがcompensationはなされていない」と言っていたが、まさにその通りなのかもしれない。
a0004752_177247.jpg

なぜならば、アメリカの場合は、発明に関する権利を取り上げられても、ストックオプションや報奨金などさまざまな形で容易に報いることができるが、日本の場合は、そんな差をつけられないからである。社会の土壌として、アメリカでは、「自分は他人と異なる」というところがスタートであるから、差があって当然なのだが、日本では、人と違うことをしていると笑われるし、差があると、妬まれ、嫉まれる。そんな日本社会では、特許法第35条は、「ドラスティックに変える」べきではない、というより、「ドラスティックに変える」ことはできないのかもしれない。そんな社会的背景とも思える部分が、特許法改正の議論の中で出てきたかどうかは知らないが、いずれにせよ、非常に日本的な「改正」であると感じた。

セミナーが終わって、いろいろな人と話をしていると、あるアメリカの弁護士は「日本の法学者というのは、法を正義とし、それは万古不易と考えているのならば、非常にショッキングである」と言っていた。もちろん、玉井教授自身がそのように考えているというわけではないようなのだが、彼女曰く、アメリカでは、法というのは、「物理法則の発見に伴って方程式などが新しく書き換えられていくのと同様、進化していくもの」だそうである。そんな考え方をしているなら、まさに、全く正反対だから、ショックを受けるのも無理はない。笑い話のようで、実際笑えない話だと感じた。話は尽きなかったが、会場のバーが閉められてしまったので、何かやるせなさのようなものを感じながら、会場を後にした。

どちらがいいというわけでもない。それはそれで考え方なのかもしれない。郷に入っては郷に従え。でも、どの郷に入るかは、個人の選択である。あなたなら、どこの郷に入りますか?

  by yoshinoriueda | 2005-02-07 23:59 | いろいろ聞いて考える! | Trackback(1) | Comments(2)

「リーダーが優秀なら、組織も悪くない」

「リーダーが優秀なら、組織も悪くない。」そういったのは、織田裕二演じる湾岸署刑事課強行犯係巡査部長の青島俊作である。「踊る大捜査線 The Movie 2 - レインボーブリッジを閉鎖せよ!」では、ゲリラ的な犯罪者の集団と軍隊的な警察が対決する様子が描かれていたが、この言葉は、柳葉敏郎演じる室井慎次(警視庁刑事部捜査一課管理官警視正)というリーダーへの絶対的な信頼から出たものである。リーダーにとって、この言葉はとても強い励ましになるだろう。

室井慎次は、「責任をとる。それが私の仕事だ。」という言葉を最後に、事件解決後の捜査本部を後にするが、これは、12月2日のエントリーで触れたカルロス・ゴーン氏の考え方:リーダーシップ=「delivery of results」(成果をもたらすこと)というものに通じるところがある。世の中、絶対確実と思えることなどないのだから、なにかをすれば、「成果」になることもあるし、「責任」を取らなければならないこともある。どちらに転ぶかは、最後は、運なのかもしれない。

この踊る大捜査線2は、組織と人の関わり方と見てもと面白い。真矢みき演じる沖田仁美(警視庁刑事部捜査一課管理官警視正)が現場の指揮をとっていたときに「組織に人の感情は必要ないの。」といったが、室井慎次が指揮をとって現場が一気に活気付く様子は、明らかに「組織には人の感情が影響している」ということを示唆していると見ることができよう。人の上に立つということの意味を考えるきっかけは、こんなところにもあるのかもしれない。

  by yoshinoriueda | 2004-12-04 21:00 | いろいろ聞いて考える! | Trackback(1) | Comments(0)

樹研工業に見るジャパニーズ・モデル

100万分の1の歯車を製造する技術を持つことで有名な樹研工業の社長、松浦元男さんのお話を聞く機会があった。ベンチャーキャピタル(VC)に頼り、キャピタルゲインで経営者などが大金持ちになるという典型的なシリコンバレーのベンチャー企業とは対極にある、「ジャパニーズモデル」のような企業経営方針を垣間見た気がする。

話の要諦は、「固有技術、管理技術、財務戦略、人材育成」が大切であるということであったが、ジャパニーズモデルではないかと感じたのは、「日本では、おなじように株式会社と言うけれど、上場している会社とそうでない会社は、全く別物である」という言葉である。松浦社長は、「会社は株主のもの」という原則が、非公開企業では重要ではなく、配当や賞与などをできるだけ少なくして、内部留保を積み上げ、自己資本を増やすということが大切であると考え、それを実践してきたようである。

自己資本が増えるとどうなるのか。松浦社長曰く、
 ・30%を越えると、支払手形がいらなくなる。
 ・40%を越えると、資金繰りという概念がなくなる。
 ・50%を越えると、経理部長がいらなくなる。
ということらしい。そして、このように自己資本が増えることにより、安定した経営ができ、思い切った研究・開発ができるという。

松下にしろ、ソニーにしろ、昔の日本のベンチャー企業も、研究開発によりコアとなる技術を持ち、世界で勝負してきた。それを可能にするモデルは、必ずしもVCに頼る必要がない。ネットベンチャーのように、株式公開によって資金調達し、買収によって成長の加速度を得るというモデルも日本で徐々に成立しつつあるが、樹研工業の成長のモデルは、現代のものづくり企業のジャパニーズモデルのひとつではないだろうか。

  by yoshinoriueda | 2004-12-01 20:00 | いろいろ聞いて考える! | Trackback(2) | Comments(2)

"Be a scientist, save the world"

C60(フラーレン)の発見で1996年にノーベル化学賞を受賞したR. E. Smalley博士の"Our Energy Challenge"という講演を聴いた。人類が今後50年間で直面する10のChallengeのトップにくるエネルギー問題を解決しよう、そして、そのためには、"BE A SCIENTIST, SAVE THE WORLD"というキャッチフレーズを掲げ、多くの若者が科学技術に取り組むように仕向けることで、この問題を乗り越えようというのが今日の彼の主張であった。

彼が挙げた10のChallengeは、次のようなものである。
 1.エネルギー
 2.水
 3.食糧
 4.環境
 5.貧困
 6.テロ
 7.病気
 8.教育
 9.民主主義
 10.人口

エネルギー問題を解決するための手段は、電気を使うこと。しかも、太陽光による発電を推進することというのが彼の意見。風力やバイオマスという新エネルギーの選択肢もあるが、いずれも、量が十分ではない。かといって、原子力も廃棄物の問題が残る。

確かにそのとおりである。エネルギーの問題は、世界のために、子孫のために、解決しなければならない課題だと思う。誰かがやらなければならない。それは一夕一朝に行くものではなく、継続的な取り組みが必要不可欠である。

1990年以降、科学技術のPh.Dの年間取得者数は、アジア人が米国人を上回り、2000年時点で米国が1万人にも達しないところ、アジア人は2万人を軽く上回っているらしい。エネルギー問題に取り組むべきなのは米国人とは限らないが、優秀な人がこの問題の解決に力を尽くすことが求められていることは間違いないだろう。

私自身、社会人になるときに、情報通信を選ばずエネルギーを選んだのは、エネルギ-のほうが情報通信よりも基盤となるため、絶対に必要とされるものだろうと感じたからである。その思いは、実はシリコンバレーに来た今も変わっていなかった。シリコンは、半導体の素材であるが、半導体は、チップやメモリーに使われるだけでなく、太陽光発電にも使われている。いまや、太陽光発電が石炭火力発電とランニングコスト面でも建設コスト面でも肩を並べるまでになってきた。太陽による「資源」が豊富なところでは、他の電源に負けない強みを発揮する。太陽光発電は、これからようやく面白い時代を迎える。そう期待したい。

  by yoshinoriueda | 2004-11-15 18:30 | いろいろ聞いて考える! | Trackback | Comments(2)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE