Facebookを使いはじめてしばらくになるが、旧交を温めるような使い方以外にあまり楽しさを感じない。一方で、中高生は夢中になって使っている人もいる。大学生・大学院生はどちらかというと
twitterを使っている人が多いという印象。
仕事ではgoogleで検索することも多いが、社内からは、Dropboxや
YouTube、ニコ動、
Ustream、twitpic、flickr!、フォト蔵などにアクセスできないので、情報的にはかなり制限された状態で、社外の情報を必要とする業務を遂行して行く上では、もはや会社から提供される情報インフラに頼れないような状況になってきている。
それにしても、
Facebookにはどんな楽しさがあるのかよく分からないので、サービスを作ったマーク・ザッカーバーグの考え方をたどるべく、「
フェイスブック - 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)」を手に取った。グーグルとの違いは、
グーグル...は、ユーザーが欲しいと既に決めているものを探す手助けをする。これに対してフェイスブックは、ユーザーは何が欲しいかを決める手助けをする。(pp.379)
と書かれているが、個人的には
Facebookでは何が欲しいかを決めることはできない(^^;;学生であれば、同級生の考えていることを知りたいという欲求が強いだろうから、Facebookで「何が欲しいか」に関するきっかけは得られるかもしれないが...
マーク・ザッカーバーグはFacebook(フェイスブック)を公益事業と捉えているが、それは、
(マーク・ザッカーバーグがザ・フェイスブックを公益事業だと宣言したことについて)「われわれは新しいコミュニケーション・メディアをつくろうとしていた。われわれが『クール』な、何か特別な存在と思われているようではまだまだなんだ。人々の生活の不可欠な一部になって、我々の存在が注意を引かないようにならなければ成功したとは言えない」(pp.210, ショーン・パーカー)
ということらしい。ちなみに、ショーン・パーカーとは、ナップスターの創立者でありフェイスブックの初代社長。Facebookは果たしてコミュニケーションのインフラになりえるのだろうか。
ただ、次のような考え方には共鳴できる。
「仕事上の友だちや同僚と、それ以外の知り合いとで異なるイメージを見せる時代は、もうすぐ終わる」...「2種類のアイデンティティーを持つことは、不誠実さの見本だ」...「現代社会の透明性は、ひとりがふたつのアイデンティティーを持つ事を許さない。」...ザッカーバーグもまた、同僚の主要グループと共にこう信じていた。自分が誰であるかを隠すことなく、どの友だちに対しても一貫性をもって行動すれば、健全な社会づくりに貢献できる。もっとオープンで透明な世界では、人々が社会的規範を尊重し、責任ある行動をするようになる。(pp.290, マーク・ザッカーバーグ)
これまで実名でブログやツィッター、mixi、フェイスブックなどを使ってきているが、その一つの利点を明確に示しているのは、次の一節か。
「相対的な自分自身」を見せることが不可欠かつ有意義である...その理由は、ビジネスや社会における変化のペースが加速しているから...「人間関係のより広いネットワークに参加して新しい知識を獲得しなければ、仕事はなくなる」...継続的な関係は信頼に基づくべきものであり、自分を半分しか見せなければ築くことは難しい(pp.295, ジョン・ヘーゲル:デトロイト・コンサルティングのリサーチャー&コンサルタント、59歳)
面白いと思うと同時に、そうだろうなぁと感じたのは、次の一節。
(ゲーリー・ハメルは、)歴史上彼が言うところの「人間の能力を集約し増強する」方法は基本的に2通りしかないと言う。官僚制と市場である。「そしてこの10年の間にネットワークという三番目の存在が現れた。それはわれわれが複雑な仕事を一緒に行う手助けをする、と同時に誰の声を聞かせるかを決めるエリートの権限を破壊する」(pp.434)
また、マネジメントやスタートアップ、ベンチャーの参考になることもいろいろと書かれている。
「企業のリーダーたるものは、頭の中に決断が枝分かれのツリーになって入っていなければならない。もしこれが起きればこっちへ行く。しかし別のことが起きれば、別のこの方向に行く、という具合にね。マークは本能的にそういうことができた」(pp.67, ショーン・パーカー)
「(エドゥアルド・サベリンは)こういうプロジェクトにおけるプロダクト・デザインとテクノロジーの重要性が根本的にわかっていなかった。彼は『ビジネス面』がこのビジネスの本質だと思っていた。サービス全体のデザイン、ユーザーインターフェース、プログラミングといったテクノロジー面は技術者を雇って地下室に入れておけば自然にできるくらいにしか考えていなかった。ところが、インターネット企業の場合、プログラミングとデザインがビジネスそのものなんだ。若いスタートアップ企業にとっては特にそうだ。そこで少しでも間違いを犯したら、広告などまったく売れなくなってしまう」(pp.80, ショーン・パーカー)
それにしても、シリコンバレーに滞在していたころ、パロアルトで、こんなに注目される企業が活動していたとは!
参考:「
フェイスブック - 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)」(マーク・ザッカーバーグ)