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「相対的な」競争、「自分との」競争

エコノミストの2005年12月6日号のワイドインタビュー問答有用に、民主党参議院議員の弦念丸呈(ツルネン・マルティ)氏の対談が掲載されていた。マルティ氏はフィンランド出身。対談の中で面白いとおもったのは、次の一言。
(フィンランドの教育は世界一だといわれる、と聞かれた事に対して、)その理由のひとつは、競争がないことです。大学も高校も入試がない。勉強は自分の将来に向け知識を得るためのものですから。
ここで言われている「競争」とは、「相対的な」競争、すなわち、他人と比べてどちらが優位に立っているかという競争を指しているように思える。しかし、自分が学びたいことを学び続けられるということは、実は、自分の中では「競争」のようなものがあるかもしれない。

その「競争」は、他人に勝てばいいという「相対的な」競争ではなく、自分を高めたいという「自分との」競争なのかもしれない。怠けたいと思う自分。もっと知りたいと思う自分。ここまででいいという自分。いや、もっと!という自分。そんな狭間で葛藤するのかもしれない。だから、自分との競争のようなものがあるのかもしれないと思うのである。

好きなことをつきつめていくには、夢や好奇心をドライビング・フォースとして自分を駆り立てつづけなければならない。しかし、残念ながら、ツルネン氏は、日本は「夢を与えられない社会」であるという。「夢のない社会、夢のない教育が大きな問題」だという。

夢を持ち続けるのはパワーが必要だ。それは多くの人が実感していることだと思う。ただ、もし社会全体で夢を持ち続けようとするなら、何らかの仕組みのようなものが必要なのかもしれない。その仕組みの中で果たされるべき年長者の役割は、若輩者が夢を持ち続けることができるよう支援すること、といったようなものなのかもしれない。

相対的な競争は必要ではあるだろう。しかし、自分との競争ができるようになってこそ、その人は「一人前」と呼べるのかもしれない。
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  by yoshinoriueda | 2005-11-30 23:10 | キャリア・生き方・教育 | Trackback | Comments(1)

「ベンチャー・ハンドブック」(関西ベンチャー学会)

大阪市立大学大学院創造都市研究科塩沢由典先生は、関西のベンチャー振興に尽力されている方であるが、その塩沢先生が会長を務められる関西ベンチャー学会が「ベンチャー・ハンドブック」を出版するとのこと。

内容は、以下のようになっているとのこと。本屋で目にしたら、是非、手にとって中を見てみたいと思った。
第1章 ベンチャーのすすめ
1.ベンチャーの概念
2.ベンチャーの意義
3.ベンチャー挑戦の前提
補論:ベンチャー学のすすめ

第2章 ベンチャー経営者にとって必要なもの:ビジョン・パッション・ミッション
1.ビジョン・パッション・ミッションの定義づけ
2.ベンチャー起業のビジョン・パッション・ミッションから見た生成過程
3.ビジョン・パッション・ミッションの相関関係
4.実践経営者(起業家)に見るビジョン・パッション・ミッション
コーヒーブレイク①:IPOブームに思う「正しい価値観の創造」

第3章 ベンチャー企業のライフサイクル
1.準備段階
2.創業段階
3.成長段階
4.出口戦略
5.撤収と再起
コーヒーブレイク②:2つの小話-やれることをやってみよう-

第4章 ベンチャー企業の販売・営業・マーケティング
1.マーケティングの重要性
2.ベンチャー企業のマーケティング構造
3.ベンチャー企業のマーケティング・マネジメント
4.実例に見るベンチャー企業のマーケティング
5.永続を目指す戦略的マーケティング
コーヒーブレイク③:ミスサイゴン

第5章 ベンチャーのMOT
1.MOTとベンチャー
2.ベンチャー創出のパターン
3.ライフサイエンス分野のベンチャーとMOT
4.情報通信分野のベンチャーとMOT
5.ナノテクノロジー分野のベンチャーとMOT
6.環境・エネルギー分野のベンチャーとMOT
7.ものづくり産業におけるベンチャー的取り組みの事例
コーヒーブレイク④:アンチコモンズの悲劇

第6章 ベンチャーズ・インフラ
1.ベンチャーキャピタル
2.インキュベーション
3.弁護士・法律事務所
4.弁理士・特許事務所
5.経営コンサルタント
6.行政のベンチャー支援策
コーヒーブレイク⑤:カラオケ黎明期のベンチャーたち

第7章 ベンチャーの新しい動き
1.Born Global型ベンチャーの国際的展開
2.非Born Global 型ベンチャーの事例研究
3.地域を活性化するベンチャーとコミュニティ・ビジネス
4.ベンチャーとコミュニティ・ビジネスの連携の事例
コーヒーブレイク⑥:チャイナリスクと華人企業

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  by yoshinoriueda | 2005-11-29 08:13 | VC・VB・イノベーション・mgt | Trackback | Comments(0)

「決断力」をシリコンバレーへの旅の途中で読んだ

梅田望夫さんがblogの中で紹介されていたこともあり、「決断力」(羽生善治、角川書店)を読んでみたいと思っていたのだが、ようやく今回のシリコンバレーへの旅の中で読むことができた。

今回の旅の中では、ビジネスを目的として会った人はいないが、それでもシリコンバレーで時間を過ごすと、「今」というものを大切にしようと思ってしまう。羽生氏は、今は過去であるということを、米長氏からの言葉で紹介してくれている。
 ・・・七冠をとったあと、米長先生から、釣った鯛をたとえに、
「じっと見ていてもすぐには何も変わりません。しかし、間違いなく腐ります。どうしてか?時の経過が状況を変えてしまうからです。だから今は最善だけど、それは今の時点であって、今はすでに過去なのです」
 と戒められた・・・
ふと読んでいてなるほど!と思ったのは、
文献に書いてあることはすでに常識である
という言葉。よく、本を読んでいれば勉強しているかのように錯覚する人がいて、私の感覚とは少しズレがあると感じるのだが、それを端的に表現してくれていると感じた。本に書かれているようなことは、すでに過去の話で、知っていて当然で、そこに差別化はあまりないということなのである。

インターネットがこれほどまでに普及する前は、知っていることが評価されたし、今でも、そう考えている人は多い。しかし、今は、考える力、構想を考える力、チームをまとめ上げて何かを達成していく力などのほうが大切である。そんなことを敏感に感じ、実践することができる人が、今後は活躍していくのだと思う。もちろん、基礎は基礎で必要ではあるが...

ちなみに、以前、同志社大学で講演をした後に、大学関係者の方と話をしていたときにも、「大学レベルになると知識を伝達するということが大学の目的ではなく、どうやって考えていくか、どう見ていくかといったことを教えることが本当の目的だと感じる」という話を聞いたが、まさにそういうことなのだと思う。

余談になるが、何かを伝えるということは、知識の差を利用すればいいだけで、比較的簡単であり、これからはあまり価値がなくなっていくのではないかと思う。それよりも、新しい視点を提供したり、考える手段、学ぶ方法などを提供する、そして、それができるように訓練するほうが高い価値を持つようになると思う。

羽生氏は、「才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである」という。まさにそうだろう。また、もう一つ、「気づく力」というのも大切だという。それは以下のように表現されている。
 ・・・先生から見て「こうしたほうがいい」というポイントがあっても、本人が自分で気づかないと上達しない・・・
30万部を突破したと本の帯には書かれていたが、読んで学ぶことは多いと感じた。
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  by yoshinoriueda | 2005-11-28 06:49 | いろいろ読んで考える! | Trackback(1) | Comments(0)

旅するジーンズと16歳の夏

帰国便の機内で「旅するジーンズと16歳の夏」(The Sisterhood of the Traveling Pants)という映画を見て泣いた。単なる青春映画なのに、なぜだか両手で拭わなければならないくらい涙が溢れてきた。

特に印象的だったのは、ギリシアの祖父と祖母を訪ねたリーナ(アレクシス・ブレーデル)。内気だった彼女はそこで人を愛することを知り、勇気を得た。

その他の3人の女の子たちも、それぞれ大切なものに気づいていく。ほんのりと甘くて、ちょっと切なくなるそんな映画だった。

アマゾンで調べると、原作も手頃な値段である模様。読んでみようかな~♪


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  by yoshinoriueda | 2005-11-28 06:01 | POP・movie・スポーツ | Trackback | Comments(0)

「経営学は本来政治に近い」(野中郁次郎)

大きな達成感を味わった翌日、ドラッカー氏の訃報を聞いて少し寂しさを覚えた。これまでに彼の様々な著作を読んでいろいろ考えたり、感じることがあったこともある。知り合いがドラッカースクールに在籍しているということもあるので、より身近に感じていたということもある。

2005年11月18日付の日経新聞の経済教室では、野中郁次郎教授がドラッカー氏を「「分析」と「直感」のバランスがとれていた」と評していた。その記事の中で、野中氏は、「政治は人間と経済とを「公共善」に向かって総合するのであって、経営学は本来政治に近い。」という見解を述べている。

この「経営学が政治に近い」というのは、個人的には真新しい感覚である。それを理解できるか。新たに自分に宿題を課したい。
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  by yoshinoriueda | 2005-11-28 05:22 | VC・VB・イノベーション・mgt | Trackback | Comments(0)

「リーダーシップ 至高の瞬間」を読んで

Diamond Harvard Business Reviewの2005年12月号に、「リーダーシップ 至高の瞬間」という記事が掲載されていた。リーダー達が素晴らしい仕事を達成した時は、「自己の根源にある価値観と能力を引き出し、これをフル活用している・・・己に忠実に行動している」という。このような状態を、著者ロバート E. クイン氏は、「リーダーシップの根源的状態」(fundamental state of leadership)と呼んでいる。

このリーダーシップの根源的状態においては、周囲の意見に従うのではなく、己の声に従いながら、利己的ではなく利他的に行動しているという。もしそうならば、そんな根源的状態に至ることができるようになるために、メンタルな部分での強さや高い倫理観が求められるということだろう。

それを体得するためには、本や教室の中では学べない。きっとビジネスの現場で、様々な経験を通じてそれを体得していくのだろう。だから、質の高い経験ができる職場というのはとても大切になる。

質の高い経験ができる職場というのは、見本になる人がたくさんいて自分との差を常に認識できるような職場ではないだろうか。そんな状況に身を置くことが、人を成長させるのだろう。
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  by yoshinoriueda | 2005-11-28 04:59 | VC・VB・イノベーション・mgt | Trackback | Comments(0)

娘と息子へのメッセージ

久しぶりに子供達とゆっくり過ごしたサンクスギビング・ホリデーだった。サンフランシスコ国際空港まで見送りに来てくれたが、また当分会えないことがあまりに切なくて、ぎゅっと抱きしめ、最後は手をふってやることしかできなかった。

朝起きて、ベッドの中で、少し子供達と話をした。娘には、「ママがライバルだよ。ママよりも強く賢くなれるよう、お勉強もお手伝いもしっかりするんだよ」と言い、息子には、「パパよりも元気で優しくなるんだよ。競争やで~」と言った。子供達には、少なくとも親を越えていってほしい。そんな願いを伝えたつもりであるが分かってくれただろうか。

日本に向かうフライトの中で、親として子供達に伝えるべきことはなんだろうかと自問し続けた。考えはまとまらないけれど、それは例えば、「生きることを楽しむこと」。そして、そのためには、「学ぶ力」「感じる心」「継続できる気力と体力」が必要だと思う。この3つがあれば、きっと「生きること自体を楽しむ」ことができると思う。また、その他に伝えるべきことといえば、例えば、「何をいいと思うか」という価値観。そんなものもあるだろう。

しかし、「どうやって学ぶか」とか「どう感じるか」ということは教えることはできないのかも知れない。それは、自分自身で試行錯誤の中から体得していくしかないのかもしれない。だから、親としてできることは、その一つの見本を示してやることなのかもしれない。そして、子供達のスタイルを受け入れ、存在を認めてやることなのかもしれない。

そんなことしか思い浮かばないし、そんなことぐらいしかできないのかもしれないが、それでも精一杯生きる姿を見せてやりたいし、子供達を認めつづけていきたいと思う。そんなことを再認識したシリコンバレーでの1週間だった。
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  by yoshinoriueda | 2005-11-26 10:00 | キャリア・生き方・教育 | Trackback | Comments(0)

シリコンバレーの掃除機

a0004752_1442627.jpgこれまでお世話になってきた掃除機は、縦型で重量級!一応、吸い取っているようだけれど、小回りが利かない。日本の掃除機が懐かしく思える。


a0004752_14434560.jpgでも、今日、偶然Wal-Martで見つけたのは、日本のような掃除機。しかも$20!これはお買い得!?
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  by yoshinoriueda | 2005-11-25 21:46 | 旅・風景・グルメ | Trackback | Comments(2)

シリコンバレーは昼から晴れっ!

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夕焼けもキレイ。きっと忘れない、この空を...
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  by yoshinoriueda | 2005-11-25 15:35 | 旅・風景・グルメ | Trackback | Comments(0)

Hollister

アバクロといえば飛びつく人も多いようで、日本でも人気のブランドである。昨年、日本から来た知り合いが、娘さんに頼まれて、どうしてもアバクロに行きたいと言うので、サンフランシスコの町中の店に立寄った。当時、従業員に対する人種差別の問題か何かでもめていたため、名前だけは知っていたが、色使いや、マークがなかなかお洒落だなぁと感じた覚えがある。

渡辺千賀さんのblogでも紹介されているが、服のサイズが小さいのもあるので、日本人にもいいのかもしれない。ただ、米国で売られている男性もののシャツの袖は長めに作られている。手が長いから痴漢行為に便利だろう、と小学生のころからかわれていた私でも、袖が余ってしまう。もちろん、ロールアップにすればいいのだが、ロールアップばかりで着るのかなと思うと、せめて少し長いくらいの袖丈であってほしいと思ってしまう。今年の6月に会った日本人の男性が、アバクロのシャツを着こなしていたので、話しを聞いてみると、どうやらその人も手足が長いことが身体的な特徴らしく、日本では着る服に困るくらいだったらしい...(^^;

個人的にはアバクロの姉妹ブランドのHollisterもなかなか気に入っている。こちらも、アバクロ同様、割れた腹筋をウリにしている(?!)模様...こちらは、日本に上陸しているのだろうか?

それはともかく、今日はアフター・サンクスギビングのセールが各地で行われているのだろう。景気もこれで大勢がわかるくらい特に小売業はこの時期が勝負。でも、今日は生憎の雨。今年の売上はいかに...
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  by yoshinoriueda | 2005-11-25 10:09 | 旅・風景・グルメ | Trackback | Comments(3)

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