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タイ・バンコクでのAWG3日目:ツインピークスの深い谷間

タイ・バンコクでのAWG3日目午後、3時間にわたり削減目標に関するいわゆるnumbersのセッションが行なわれた。closed to mediaなので、メディア関係者は入れないから報道はなされていないと思うが、あいかわらず、途上国と先進国の間の深い溝がある。溝というようなナマやさしいものではないかもしれない。むしろ、「谷間」と言ったほうがいいかもしれない。

(胸の)「谷間」なら大きいほうがいいという輩は多いかもしれない(^^)が、気候変動の問題では、先進国という山と、途上国という山の間の谷間が大きくなればなるほど、なにもまとまらなくなる可能性が高まる。午後のセッションでは、先進国の義務を決めているAWG-KPとすべての条約締結国が入るAWG-LCAを一緒にするか、別々に検討を進めるかで一悶着。

日本は、アメリカが入っていないKPで何かを決めてもそれは暫定的なものでしかなく意味がないと主張するとともに、途上国が最近しきりに主張する「45%」の削減については、途上国側の排出量削減分が考慮されておらず、全体像が見えないと主張。

これに対して中国がスゴイ勢いで噛み付いた。
おまえら(先進国)、分かってんのか?

per capita(人口一人当たりの排出量)でみろ!世界の人口の20%以下の国々が75%以上のGHGを排出しているんだぞ!

(先進国全体で)40%削減したとしても、それで責任を果たしているといえるのか?

米国が入っていようといまいとカンケーねぇだろ?!

責任の重さを認識していないってんなら、どの程度の責任を感じてるのか、言ってみろ!!!
おいおい。そんな剣幕で噛み付いたら交渉にならんだろが。もしかして恫喝?

日本の交渉官はそんなことには物怖じもせず、堂々と交渉してくれている。無責任な政治家が「政治的」に発言した言葉を具体化するために、優秀な官僚たちがいろいろとロジックを組みつつ交渉しているような感じ。このような人たちがいるから日本は今の国際的な立場を維持できるのかもしれない。>お疲れさまでございます。

バンコクの夜景 from Prince Place Hotel
バンコクの夜景 from Prince Place Hotel posted by (C)yoshinori
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  by yoshinoriueda | 2009-09-30 23:59 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

タイ・バンコクでのAWG3日目:メカニズムも数字も・・・

タイのAWG3日目。排出権関係のビジネスマンと話をしたところ、彼が見た交渉の雰囲気は、私が感じているよりもさらにシビアなものだった。
今回もメカニズムはtake offしないね。numbersも、取り立てて言うことナシ。いつもと同じ主張が繰り返されているだけだから。
そうかもしれないと思いつつも、そこまでは言い切れなかった。ちょっと甘かったか...

会場には、何かが起こるのではないかという期待感と、今、何かが起こらないとCOP15での交渉は絶望的だという切迫感が混じっているような気がする。

今週は、どうやって議論を進めるかというプロセスの話が多く、具体的な内容、すなわち本格的な交渉は、来週になるような雰囲気もあるが、来週になったらどんな雰囲気になっているのだろうか。悲壮な感じになっているのか、それとも、希望の光が見え始めているのか?

1週目の前半戦をみて、また、会場での声を聞いて、そんなことを感じた。
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  by yoshinoriueda | 2009-09-30 16:05 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

タイ・バンコクでのAWG3日目:「ナマ」はダメか?

「ナマ」といっても、「生」ではなく、「NAMA」、すなわち”Nationally Appropriate Mitigation Actions ”、日本語で言えば、各国による温室効果ガス削減行動。タイのバンコクでの気候変動枠組み条約に関するAWG会合の3日目の朝、LCA(Long-term Cooperative ActionのNAMAに関するセッションが開催された。

途上国は、NAMAはvoluntary(自発的)な活動であり、義務を負うようなものではないということを繰り返し。あくまでも、義務を負うのは、先進国のみということを言いたいのだろう。インドは、voluntaryなものなのだから、verification(検証)の手続きは必要無い!とまで言い切った。

こうなってくると、途上国を巻き込むという先進国側の意図は、NAMAを通じては一切できなくなる可能性がある。はて、どうしたものか。

京都議定書によると、
第4条1(b)自国の(適当な場合には地域の)計画を作成し、実施し、公表し及び定期的に更新す ること。この計画には、気候変動を緩和するための措置(温室効果ガス(モントリオール 議定書によって規制されているものを除く。)の発生源による人為的な排出及び吸収源による除去を対象とするもの)及び気候変動に対する適応を容易にするための措置を含める ものとする。
となっているのだから、すべての締約国はNAMAを計画し、実施し、公表し、定期的に公表する必要がある。

途上国は、NAMAで数値目標を持たされるのがいやなのかもしれないが、もはや1990年代ではない。現在の議定書で途上国の扱いになっている国々の温室効果ガス排出は先進国と並ぶ規模になり、「common but differentiated responsibility」(共通だが差異のある責任)という政治的な原則の「責任」の部分は、昔とはかなり変わってきている。

それを言われたくないからか、中国やインドは、「歴史的責任」とか、「一人当たり(per capita)の排出量」といった発言が目立つようになってきている。特にCOP14以降。

もはや、NAMAの議論でも先が読めないデッドロック状態になりつつあるのか...

会場の別館にある食堂でのランチ
会場の別館にある食堂でのランチ posted by (C)yoshinori
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  by yoshinoriueda | 2009-09-30 15:53 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

こんなことしてるならタイのバンコクへどうぞ~♪

Excite エキサイト : 政治ニュース <民主5議員団体>クラブ、キャバクラ…政治活動費で飲食」によると、
 政権交代を受け、毎日新聞が要職に就いた民主党議員の政治資金を調べたところ、江田五月参院議長(岡山選挙区)=会派離脱中=や川端達夫文部科学相(衆院滋賀1区)ら5議員の政治団体が、女性従業員らに接客される「キャバクラ」などへの支払いを「政治活動費」として計上していたことが分かった。支出は03~07年に計500万円超。支出した政治団体には党本部からの寄付を主な収入源とする団体もあり、原資には国庫から支出される政党交付金が含まれ、使途の妥当性を巡って議論を呼びそうだ。

 毎日新聞は民主党の閣僚や主要幹部について、昨年公開された07年分政治資金収支報告書からさかのぼり、過去5年分の報告書を調査。支出先の会社名などを基に調べたところ「クラブ」「キャバクラ」「ラウンジ」「ニューハーフショーパブ」など風営法2条2号で定められた店への支払いを、5議員の計7団体で確認した。

 江田氏の資金管理団体「全国江田五月会」は東京・西浅草のキャバクラなど計11店で27件、計237万円余を支払った。同会は07年、選挙対策費として党本部から2000万円の寄付を受け、これは同年の全収入の半分。川端氏が代表の「民主党滋賀県第1区総支部」と同氏の資金管理団体「川友政治研究会」、政治団体「達友会」は東京・赤坂のクラブや新宿のニューハーフショーパブなど6店で14件、計114万円余を支払った。

 ほかにクラブなどへの支出が確認されたのは、直嶋正行経済産業相(参院比例)の秘書が会計担当者を務める政治団体「直嶋正行後援会」で3店8件、計146万円余▽松野頼久官房副長官(衆院熊本1区)の資金管理団体「政治システム研究会」で2店3件、計51万円余▽松本剛明衆院議院運営委員長(同兵庫11区)の資金管理団体「松本たけあき後援会」で2店2件、計34万円余。

 民主党は03~07年に計約548億円の政党交付金を受け、これは党本部の全収入の約8割。同党が所属議員に配る「政党交付金ハンドブック」は、交付金から酒を伴う飲食費の支出を禁止している。【政治資金問題取材班】・・・
とのこと。こんなことしてるなら、タイのバンコクにきて、気候変動枠組み条約の交渉の様子を見て、現実を知るべきじゃないのか? ボンまで行くと、遠いし時間もかかるし、物価も高いけれど、タイなら、近いし時間もそれほどかからないし、物価も安いよ~♪ 楽しいところもいっぱいあるよ~とはイイマセンが...(^^;;

More 参考
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  by yoshinoriueda | 2009-09-30 10:39 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(2)

タイ・バンコクでのAWG2日目:KP numberセッションで戦闘開始!

タイのバンコクでの気候変動枠組み条約に関するAWG会合で夕方に行なわれたKP(京都議定書)の削減目標の数字に関するセッション、いわゆるnumberのセッションは第2回目にして大紛糾。

日本は、鳩山氏の打ち出した2020年に1990年比で25%削減という目標の前提条件として、「すべての主要排出国の参加が必要」と主張。毅然とした態度は惚れ惚れするくらい。たまたま隣に座っていた日本人の参加者が、セッション終了後、「いやー、(日本の交渉官の発言も態度も)ほんと日本人の誇りですね~」という感想を漏らしていた。

ちなみに、この日本の発言に対して、インドをはじめとした途上国は猛烈に反発。歴史的責任を負えだの、主要排出国なんて定義はないだの、KPは先進国の義務を決めるべきところだだの、いわゆるこれまでのいつもの発言の繰り返し。これまであまり発言をしてこなかった中国も、ここぞとばかりに強い調子で声を上げ、オフセットの割合を明確にすべきと強く主張。
キミたち、それをいっちゃーおしまいよ...
もはや、このままではまったく先に動かないだろう。あと15回やっても結果として議論は平行線をたどることになるのではないか?

悪乗りしているのか、何なのかよくわからないが、フィリピンは自国に豪雨で被害が出たことを説明。豪雨は温暖化とは直接的な関係があるかどうかわからないにもかかわらず。自然現象は、今の人間の知恵を持ってしても、すべてが解明できているわけではない。「科学の要請」を口にする前に、もう少し人間が無知であることを自覚すべきではないのか。下手に分かったようなつもりになって、「科学」を口にするのは、あまりにも愚かで無教養だと感じる。しかし、途上国の人たちにとっては、もしかしたら、迷信も科学であり、そして、それが限界なのかもしれない。これはあくまでそう感じてしまうということでしかなく、根拠はないのだが...

環境を語る民主党議員や、国際情勢を語る口先だけの評論家、具体的な策も持たずただ原理主義的に環境至上主義に偏っている人たちは、こんな国際交渉の現状を、自分の目で確認すべきだろう。

ともかくも、戦闘が開始された。長い戦いになりそうだなぁ...

晴れ渡る空にたなびく国連の旗と各国の国旗
晴れ渡る空にたなびく国連の旗と各国の国旗 posted by (C)yoshinori
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  by yoshinoriueda | 2009-09-30 10:11 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(1)

タイ・バンコクでのAWG2日目:途上国は議論を妨害していないというけれど・・・

朝からAWG-KPのメカニズムに関するセッションがあった。テキストは、「Documentation to facilitate negotiations among Parties. Note by the Chair. Revised addendum. Draft decisions on other issues identified in paragraph 49 (c) of document FCCC/KP/AWG/2008/8.(注:pdfファイル)」という長いタイトルのもの。

5ページ目の「In relation to encouraging the development of standardized, multi-project baselines under the clean development mechanism」というところで、議長が、交渉テキストをきれいにするために、意見を募っていたところ、いきなりブラジルが、「選択肢2は支持しないので、その文章を校正するなんてことは(無意味で)反対!」といった発言。しかもかなり声がデカく、苛ついた調子で...
おいおい、キミ、オトナだろ?
そんなことで声を荒げてどうする?大丈夫か?そういや、初日のLCAの会合で、スーダンがG77+Chinaの代表としてこんなことを言ってたっけ。
メディアによってゆがめられた報道がなされている。まるで、途上国が審議を妨害してるかのように報道がなされている。
今回のブラジルの発言を見ていると、やはり、途上国が建設的に議論を進めようとしているようには思えない節がある。この点、メディアの認識はあながち外れてないような気がする。

こんな議論を見ていると、
途上国はやはりカネが欲しいのか?カネなんだろ?
と言いたくなるし、実際、議論はそんな方向に向かう雰囲気があるようにも思える。「分かった。分かった。ちゃんと資金に関する話はするから。」という感じが。

それに比べて、日本の発言は建設的。贔屓目に見ているように思われるかもしれないが、十分議論に
contribution(貢献)
している。まさに、議論をリードしているといえるだろう。日本の
「誠実でありながら主張すべきを主張するという真摯な交渉態度」
は、もっと評価されてもいいような気がする。

何も知らない無責任な政治家や何も知らされていない国民は、交渉官ががんばっている姿をイメージすることすらできないと思うが、現実は、かなり
感動的!
だ。私は別に国粋主義者でもなんでもないけれど、こんな交渉の様子をみていると、日本人であることに誇りが持てる。(ありがとう、交渉官のみなさん!)

最終的にこの交渉がどうなるかわからないけれど、とにかく、交渉官たちは今のところはかなり頑張っていると思える。そして、結局、鳩山氏が無責任にも打ち出した中期目標は、こうやって、世界の中に溶け込んでいくのだろう...

ちなみに、麻生氏が最後は勝手に決めた2005年比15%削減という目標は、「限界削減コスト」のような指標があった。今、日本の交渉団には、「equivalent」の指標がない。「25%」といったけれど、何をもって他国と比べるのか。小沢環境相は環境省だけで検討をはじめるようだが、いずれにしても、民主党は、早急にそれを決めるべきだ。そうでなければ、交渉の結果、何を勝ち得るべきなのか、「勝利の定義」が見えない。

メディアについて言えば、特に日本のメディアはこういう日本の交渉官が頑張っている姿をしっかりと伝えるべきだ。が、残念ながら、彼らにはそんな「肝心な」ところは分からないのかもしれない。メディア関係者は、もっとしっかりと勉強して、何が日本にとっていいことなのか、世界にとっていいことなのか、真実は何か、そういう視点を持って欲しいものだ。

とにかく今しばらく議論の様子を眺めたいと思う。

AWG-KP infromal meeting @ room3
AWG-KP infromal meeting @ room3 posted by (C)yoshinori
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  by yoshinoriueda | 2009-09-29 17:26 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

「EU裁判所、一部加盟国の排出枠に無効判決」

EU裁判所、一部加盟国の排出枠に無効判決」との記事によると、
 欧州連合(EU)が国や企業に温暖化ガスの排出上限枠を設け、その過不足分を市場で売買する排出量取引制度をめぐり、欧州司法裁判所(第一審裁)は、執行機関である欧州委員会がポーランドとエストニアに割り当てた排出枠を無効にする判決を下した。

 裁判は域内の排出量取引制度(EU―ETS)の2008~12年の国別排出上限枠が争点だった。欧州委はポーランドとエストニア両国が申請した排出枠を「不十分」と判断し、排出枠を削減。これを不服とする両国が提訴していた。
とのこと。AAUを売ってお金に換えるようなことをしている東欧諸国だが、日本もそれを買っている。こんないい加減な制度で大丈夫か?と思ってしまうのは、私だけだろうか?
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  by yoshinoriueda | 2009-09-29 10:42 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

タイ政府によるレセプションにて大笑い

バンコクでのAWGの初日が終わり、タイ政府によるレセプションは、フルーツを彫るようなパフォーマンスや、踊りなどが披露されていた。立食形式だったので、テーブルの周りで話をしていると、ふと、間から手が伸びてきた。

と思うと、話をしている人がとってきた料理をぱっとつかんで...


アリ?


なんかおかしくないか?


・・・


なんと、女性3人組のうちの一人が、間違えて手を伸ばしてしまった模様。


ということで、みんなで大爆笑。涙が出るくらい笑った。

大笑いしているところを、カメラマンがパチリ。どっかの新聞かウェブかなにかに載るのかな(*^^*)

AWG初日夜のレセプション会場
AWG初日夜のレセプション会場 posted by (C)yoshinori

AWG初日夜のレセプション会場内の様子
AWG初日夜のレセプション会場内の様子 posted by (C)yoshinori

AWG初日夜のレセプションでの出し物
AWG初日夜のレセプションでの出し物 posted by (C)yoshinori
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  by yoshinoriueda | 2009-09-28 23:59 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

タイでのAWG1日目の日本に対する評価は良好~♪

午前10時、タイ・バンコクにある国連のメイン会場は、タイのアピシット首相をはじめとして、デンマークのヘデゴー気候・エネルギー大臣、UNFCCCのYvo事務総長など要人が挨拶するとあってか、多くの人で埋め尽くされた。報道陣のカメラは20台以上。傍聴席は狭い上に数が少なくて、立ち見で溢れ返った。こんなロジでは、10万人が参加するかもしれないというコペンハーゲンが思いやられるところだが、ここは、コペンの施設に期待しよう。

オープニングの挨拶では、日本の中期目標に対する好意的な発言がみられた。中国の「notable margin」に対する言及もあった。ヘデゴー大臣は、交渉に関し、「keep it simple, keep it political, keep it short」という三原則を示した。地球温暖化問題は、もはや科学の問題ではなく、政治の問題であるということを再認識させられる発言だった。

その後、KP(京都議定書)に関する議題がオープン。ここでも、日本の中期目標に対する好意的な発言がみられた。途上国の代表格でもある「G77+China」のグループさえ、日本の目標を評価する発言。「follow Japan(!)」ですと?!そりゃ、言い過ぎか?! AOSIS(小島嶼国連合)でさえ、歓迎している有様。これまであれほど批判されてきたのに、スゴイ差...

Africanグループも、日本の目標は、他の先進国の目標を高めるのに役立つ、という風に、これにかこつけて先進国側の高い目標を引き出そうというプレッシャーをかけている。

その後、各国が発言するに至り、みんな、ここぞとばかりに同じようなことを繰り返す(^^;; お国としていいたいのはわかるけど、すでに発言された内容なら、敢えて繰り返す必要はないように感じるのだが...

と、そんなことをしているうちに、午後1時になり、ショートブレイク。

お昼を食べるまもなく、LCAの会議がスタート。途上国は、「金と技術とキャパシティービルディング」が必要と繰り返す。ボンでの会議と構図は変わっていない。日本の中期目標に関する発言の時間さえなかった...。こんなのでまとまるのかな?

そうこうしているうちに午後3時になり、会場を別の場所に移して、KPのインフォーマルミーティングがスタート。お昼食べれません...(涙)

KPの中期目標あるいは次期約束期間(?)の数字に関するミーティングでは、有馬審議官が日本の目標について説明。基本的には、鳩山氏の国連気候変動ハイレベル会合での発言をなぞるものだったが、英語が断然聞きやすい。しかも、途中拍手などもなく、みんな説明に聞き入っている。日本の交渉官が正式に国連の各国を交えた交渉の場で説明した初めての場になるのだろうか?

途中から、続々と傍聴者が詰め掛けて、こちらの部屋も、また満席。立ち見も出ていた。

有馬審議官は、主要(排出)国がすべて参加することが前提であるということも毅然とした態度できっちり説明。そういった前提条件が明確になったせいか、オーストラリアから、「”potential” ambitious target」とい表現をされる始末(^^;; なんだか、子供同士が言い訳をし合っているような感じ... まあ、それはご愛嬌ですかな。

南アフリカからは、「真水(clear water)」なのか?という質問。回答は、「今はなんとも言えない。今後の交渉次第だ。」というもの。まあ、今は、オフセットのメカニズムも森林吸収に関するメカニズムも決まっていないのだから、そう返すのが正解、というか大正解だろう。どこぞの議員のように、排出権や森林吸収源も使うといった分かっていない発言はない。とてもロジカルかつ明快。にもかかわらず、メキシコから再度質問。うーん、やはり一回言っただけではなかなか通じないということか。

ブラジルだっただろうか、「京都議定書の延長」を意図しているのか?という質問。回答は、「京都議定書の延長」を意図しているわけではなく、あくまで、LCAとの融合が必要というもの。(だったと思う。ちょっと聞き取りにくくて、この程度の理解になってしまった。)ちなみに、EUは、京都議定書の継続を主張。

というわけで、鳩山氏のように言いっ放しではなく、きちんと相手に伝わったからこそ、質疑もちゃんと出たという感じがした。交渉に携わった日本の方々、ひとまずはお疲れさまでした~ でも、この会期中にあと16回もセッションがあるみたい... 先は長いなぁ...

交渉をリードしている、とえいばしている感じだが、本当の攻撃はこれからではないだろうか。明日は夕方から先進国全体の数字に関する議題がディスカッションされる予定。他国はどう出るか?これからがちょっと楽しみになってきた。

プレナリー会場の様子
プレナリー会場の様子 posted by (C)yoshinori

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  by yoshinoriueda | 2009-09-28 19:47 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

「国際炭素市場、日本も参加検討 小沢環境相」

国際炭素市場、日本も参加検討 小沢環境相」という記事によると、
小沢鋭仁環境相は23日、朝日新聞などのインタビューに応じ、温暖化防止の手段として国連などで途上国支援策として検討されている「国際炭素市場」の構想に、日本も参加を検討する方針を初めて明言した。国内の排出量取引制度の導入も念頭に置いているが、産業界などから強い反発が予想される。

 小沢氏は途上国支援策について、「これまで日本は、求められればカネを出すことをやってきたが、どういう形で出すか、その仕組みづくりでも世界をリードしたい」と述べた。国際炭素市場への参加は「もちろん視野にある」として、市場づくりに積極的な欧州連合(EU)や米国と協調する考えを示した。

 国際炭素市場は、EUなどですでに動き出している排出量取引市場を結びつけ、不特定多数の国や企業が参加できる仕組み。途上国も自国で温室効果ガスを抑制して生まれた排出枠を市場に売って、温暖化対策の資金を得ることができるようになる。

 省エネが進んでいる日本企業の場合、国内で大幅に排出を削減するのが難しく、市場から大量の排出枠を買わなければならなくなるとの懸念がある。鳩山由紀夫首相は22日の国連気候変動サミットで国内排出量取引制度の導入を表明。政府が企業に厳しい排出削減を義務づけるような制度づくりに反対している産業界との調整を急ぐことになる。

 一方、小沢氏は、温室効果ガスを20年までに「90年比25%減」としている日本の中期目標にも言及した。現行の京都議定書で先進国は削減目標を「90年比」で定めるよう義務づけられているが、13年以降のポスト京都では「必ずしも90年比で決まるかどうかわからない」と指摘。05年を基準年に削減目標を算出している米国などに配慮し、日本の中期目標を「05年比30%減」と言い換える可能性を示した。
とのこと。うーん、AWGの会場で聞かれそうだなぁ...
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  by yoshinoriueda | 2009-09-28 10:38 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

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