海は、防壁ではなく外の世界に続く道

ハワイまでの航海を無事終えられてベイエリアに戻られた大柴ひさみさんのblogが怒涛のごとく更新されている(^^; が、少し前のエントリーで、白石一郎氏の「海のサムライたち」という本の中の「日本は海を防壁としか考えない国家となった。」という一節が紹介されていた。

確かに、海は、敵を阻む壁の役目を果たしてくれているのかもしれない。しかし、海は、また、外の世界に続く道にもなりえる。

確かに、国外に無防備に繰り出すのは無謀であるが、夢と希望を持って、未来を自分の手で作るために、しっかり準備をして出て行くということは、勇気ある行動といえるのではないだろうか。もちろん、一度海外に出て、自分を知り、もう一度帰って挑戦するというのもありえるだろう。たとえそうなったとしても、その過程で学ぶことはたくさんあり、それは血となり肉となるだろう。

これこそ、前向きな発想だろう。とにかく前を向いていたい。ひさみさんの会社JaM Japan Marketingでインターンをしておられるsjs1980さんが書かれているように、今日もRedwood Shoresは快晴。シリコンバレー地方版で紹介されていたメガミリオン・ロトくじの広告が、その青空を横切っていた。
a0004752_1245182.jpg

カラ元気でもいいじゃないですか、カラ元気でも。前へ向かおう!とにかく前へ!

  # by yoshinoriueda | 2005-06-23 19:09 | いろいろ読んで考える! | Trackback | Comments(9)

人と戦略、どちらが大切か?

ベンチャー企業が成長するための人という話の次に来るのは「戦略」だろう。戦略と人とどちらが大切かというと、甲乙つけ難いので、どちらも大切!という結論になるのだが、もう少し考えてみると、「スーパースターの集まったチーム+平凡な戦略」は、「まあそこそこの人材が集まったチーム+凄い戦略」に駆逐されてしまうことが多いのかもしれないと感じる。

当然、これには賛否両論がある。いくらスゴイ戦略でも、それを実行できなければ、成功を手にすることはできない。昔、京都大学アメリカンフットボール部Gangstersの水野監督が、「戦術はいろいろと考えることができるけれど、それを実行できるだけの選手は限られている」といったことをおっしゃっていたが、まさにその状況に陥るのと同じだろう。京大の選手は、受験勉強を経て入部するので、体がなまっていたり、スポーツ推薦で入学するような選手と異なり、体力・運動神経といった面で見劣りするといった事情が背景には存在する。もちろん、科学的に工夫された練習で補うことは可能かもしれないが、時間がかかってしまう。

ところが、平凡な戦略、あるいはスーパースターの能力にあまりにも依存した戦略をとってしまうと、「個々の総和が全体を示す」という結果にはならないことがある。これもスポーツで例えると、アメリカのバスケットボールチームが挙げられるかもしれない。聞いた話だが、アメリカは、ダンクシュートを余裕で決めることができるような選手を集めて試合に臨み、対するヨーロッパは、ゾーンディフェンスでこぼれ球を拾い、3ポイントシュートを決める選手を集めて対抗するという戦略で対抗したそうである。結果は、ヨーロッパの勝ちだったそうである。なかなか思うように攻められないアメリカチームは、どんどんと勢いを失い、結果的に、負けてしまったとのことである。

ベンチャー企業についてもいえるのかもしれない。平均以上にできる人を集め、素晴らしい戦略を遂行することで、勝つことができるのかもしれない。ただ、戦略の良し悪しは状況に依存する。どこにポジショニングして、誰を敵にして戦うかということが見えている状況での戦略は過去の事例などを参考にすることができるだろう。難しい点は、そんなにクリアに見えないということだろうか。

いずれにせよ、見通しの良い戦略は、ビジネスの現場の中から出てくるもので、学校の教室の中から出てきたり、会社の会議室から出てくるものではない。先日のエントリーに白髭さんコメントしてくださっていたが、現場、現物、現実をしっかり見ることを忘れないように自戒したい。

  # by yoshinoriueda | 2005-06-22 23:16 | シリコンバレーで感じる! | Trackback | Comments(0)

起業家に求められる人としての一番ベーシックな素養とは

ベンチャー企業への投資に際して、「『起業家』という人を見て判断する」ということは、よく言われることである。実際、アイデアと試作品くらいしか無いベンチャーの場合、将来の収益を生み出すのは、そこで働く人たちを大きく頼ることになるので、その人を見るということはとても大切だというのは、誰でも理解できることであろう。

では、なにを、どこを見ているのかというと、これは人によってさまざまである。基本的なコミュニケーションができなければならないのは当然であるが、実際、ここでひっかかることも多いらしい。何がひっかかるかというと、基本的なプレゼンテーションスキルの問題が多いようである。これは、日本人に限ったことではない。アメリカで働く人たちにはさまざまな人がいる。逆に、日本人でもプレゼンテーションがうまい人はいる。

ただ、プレゼンテーションには、性格からくるスタイルというものもあり、朴訥と話すというのが、ある人やある分野で働く人たちにとっては好感をもたれやすいということもあるようなので、一概に「立て板に水」というのが素晴らしいというわけではない。

さて、基本的なコミュニケーションができることを前提とすると、まず大切なのは、「誠実さ」だろうか。詐欺師のような人にお金を預けたいと思う人はいないだろう。正直で誠実に仕事をするということは、とても大切な要素であろう。他人の忠告にも耳を傾けることができるとか、他の人と協力してやっていけるとか、そんなことにもつながってくるのかもしれない。もちろん、誰に、あるいは何に対して「誠実」なのかということは、問題ではあるが...

そんな「誠実さ」を兼ね備えていながらも、次に大切なのは、「自分よりも優秀な人から、協力を得ることができる」ということが挙げられるだろう。これは、能力というのか、人望というのか、なんというのかよく分からないが、自分の弱点も強みも十分に把握した上で、必要なときに、必要かつ重要な人という資源を調達することができるかということである。

このことは、例えば、小さなところでは、ベンチャーキャピタルベーシックの中でも一言触れたが、自分のことを理解してくれた上でバックアップをしてくれる「referral」を得ることにもつながってくる。referralが得られないということは、その業界の誰にも信用されていないということであるから、なかなか実質的な提案にはつながりにくい。やはり、あの人が言ってるんだからと思える/思わせることは、ステップを進んでいく上でとても大切である。ちなみに、これは、どんな仕事でも同じで、championがいてこそ、物事は動いていくという側面がある。(参考:「チャンピオン」あなたを擁護してくれる人

また、ベンチャー企業の場合は、一流の人を集めなければならないのだから、「自分よりも優秀な人から協力を得ることができる」という能力に生存がかかってくる。コンピュータ業界を席巻しているデル氏などはその典型といえるのかもしれない。

そう見ると、成功した企業の創業期に集まってくる人は、創業者と同様か、あるいはそれ以上に、どこか秀でたところがあるものなのだろう。そういう人を集めなければ、ベンチャー企業はすぐに衰退してしまうのだから。

このような素質という点では、起業家というのは、特別な人のようであって、実はそうではないということが分かる。会社に勤めていても、官庁で仕事をしていても、さらには家庭生活していても、どこでも、「人間として」先の2つのポイントは大切であろう。

もちろん、こんな素質の他に、知的であるとか、理解が早いとか、リスクを計算した上でとることができるとか、いろいろあるかもしれないが、やはり、「誠実さ」と「自分よりも優秀な人から協力を得ることができる」というポイントは、シリコンバレー流に大成功する起業家にとっては、とても大切な、とてもベーシックな素養であり、そして必要不可欠なものなのだろう。

  # by yoshinoriueda | 2005-06-21 22:42 | シリコンバレーで感じる! | Trackback(1) | Comments(4)

やりたいこと vs. できること

「やりたいこと」と「できること」にはギャップがあるだろう。常にホームランを打ちたいということが「やりたいこと」であっても、実際に「できること」、すなわちホームランを打つことというのは、普通、1割の確率にも満たないだろう。

仕事でも、「やりたいこと」と「できること」の間には溝がある。その溝を埋めるのは、単にスキルだけではない。情熱も必要だし、周りの人の協力も必要だろう。逆に言うと、全力で取り組めば、目の前にある仕事の場合、溝はほとんどの場合埋めることができるのかもしれない。埋めることができなくても、浅瀬に足場をつくって川を渡るように、越えることができるのかもしれない。

このギャップを越えていくということによって、人は成長するのではないだろうか?単に教室の中で机に向かって勉強することだけが人を成長させるのではない。実際にこのように動くことで、体で覚えることができ、いろいろなことを身につけ、成長していくのだと思う。

スポーツが好きだからかもしれないが、頭で考えること以上に、体で感じることのほうが細やかなところまで理解できるような気がする。そんな感覚が自分の中にある。鈍クサいけれど、自分の場合、そうやって覚えていかざるを得ないというところがあって、それが自分のスタイルを作っているような気がする。

20代、30代の間にやっておかねばならないのは、この「ギャップを越える経験」をたくさん積んでおくことではないだろうか。そんな気がする今日この頃である。

  # by yoshinoriueda | 2005-06-20 23:52 | 対話の中から発見する! | Trackback | Comments(4)

ハローキティも奥が深い...

エースをねらえ!ヨセミテ国立公園もベンチャーとビジネスに関係付けて考えてしまうのだから、ハローキティが関連付けて考えられないわけがない!ということで...

キティちゃんと言えば、女性なら一桁の年齢の子供から40代の女性まで幅広く認知されているキャラクターであろう。また、男性でも、日本に住んでいる人なら目にしたことがあるだろう。昨年は、ハローキティ生誕30年記念行事がアメリカでも行なわれていたが、なぜこのハローキティはここまで受け入れられるのだろうか?ビジネスミーティングでもさまざまな形で登場するハローキティについて知っておくことは、マーケティングという観点から見ても役に立つし、日本で誕生したキャラクターとして、ビジネスパーソンならば知っておくべきものであると思う。

というと、ちょっと言い過ぎか... (^^;;

ちなみに、サンリオは、ハローキティを売るにあたって、いわゆる宣伝広告は行なっていないらしい。作って、店頭やウエブサイトで販売するのみ。ディズニーのように映画やCATVで流すといった流通チャネルもない。口がなくて言葉を話さないから、ストーリーにもならない。しかし、女性はキティグッズを購入する。自分自身のために購入するだけでなく、母親が娘に購入することもある。

はちみつが大好きなプーさんが、ティガーやピグレットなどと織り成す友情物語などのエンターテインメント性は、キティにはあまりない。質が違うというのかなんというのか、New York Timesの記者でもあり、“Hello Kity”(邦訳「巨額を稼ぎ出すハローキティの生態」)の著者でもあるKen Belson氏いわく、「キティは、“part of life”のようなもの」ということらしい。

何年ぐらい前だろうか、北海道の富良野を訪れたとき、ラベンダーにちなんで薄紫色のハローキティが売られていたのを目にして、ナルホド!と思ったことがある。ナルホド!というのは、このようにすれば、各地域の特色を出したキティが作れるということにつながり、ひいては、それがコレクター魂(?)を刺激するだろうと思ったからである。
a0004752_16161315.jpg

実際、現在、日本の各地で、特色を出したキティちゃんが作られて、販売されているらしい。アメリカでも、NYでは自由の女神にちなんだものが、またハワイではフラダンスにちなんだものが売られているとのことである。
 参考:コダワリの女のひとりごと

このように変幻自在とも思えるほど変化させることができるのは、キティに関する知的財産が、しっかりと守られていながらも、柔軟に対応させてきたというところがあるらしい。これに対して、アメリカのマスコットであるスヌーピーは、もっとガチガチに縛りがあったらしく、キティほど変化には富んでいないらしい。この辺りは、いろいろと相手と話しをしながら擦り合わせて形をつくっていくという点で、「日本ならでは」のなせる技なのかもしれない。

とまあ、いろいろな工夫が織り込まれたハローキティの世界。奥は深い...


・・・キティグッズあれこれ・・・

The Hello Kitty MP3 player


マッサージ器 <・・・どこをマッサージするの??? (*^o^*)>

  # by yoshinoriueda | 2005-06-20 19:49 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(1)

歌が心に響く夜・・・

1年の区切りをつけたと思った途端に、とんでもない?!経験をすることになった。シリコンバレーに来て、これほど夜遅くまで外出していたのは久しぶりである。本当にとんでもないくらい楽しい!ひとときだった。

ご一緒させていただいた方々がなにより素晴らしかったということもあるのだが、歌が持つ力というものを久しぶりに実感した。懐かしい曲とともに思い出がよみがえったり、元気が出てきたりと、本当に力が湧いてきたような気がする。

シリコンバレーに滞在してきた中で、昨夜は本当に思い出に残る夜となった。
a0004752_10594434.jpg

  # by yoshinoriueda | 2005-06-18 18:55 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(0)

1年という時間の中で...

いまからちょうど1年前の今日、スタンフォード大学のEncina Hallで、一人きりの"commencement"をやっていたのだが、いまふと思い起こせば、この1年もまた、さまざまなことを学んだと思う。そして、非常に密度の濃い時間を過ごした気がする。この1年は、ある意味、これまでに無いくらい長い長い1年だったような気がする。多くのことが一気に体の中になだれ込んできたような気がする。

そんなことができたのも、家族を含め、さまざまな人のおかげである。リアルな出会いもあれば、バーチャルな出会いもあった。もちろん、自分自身も頑張ったけれど、まだまだ未熟で至らないところはたくさんあるし、独りでできることなんてたかが知れている。そんなこともつくづく思い知らされた。

多くのことを学びはしたが、その一方で、「生産的なこと」は何もできていないような気がする。生産性の定義という難しい命題はあるが、そんな難しい話はともかく、応援してくれた、あるいは、支えてくれた人たちに何かを返していかなければならないという想いが、最近日に日に強くなってきている。

自分の中で一貫して持っているテーマは、エネルギーの問題と、教育の問題である。教育の問題については、小学校の頃からのテーマであるし、エネルギーの問題は、社会人になるころからのテーマである。どんな形になるかわからないけれど、この2つのテーマで、自分ができることを具体的に形にしていきたいと思う。

これからの1年、どんな日常が積み重ねられるのか、我ながら楽しみで仕方がない。1年という時間は、長いようで短い。そして、実は、短いようで長い。多くのことが学べるかもしれないし、多くのことを成し得るかもしれない。これからの1年もまた頑張りたい。

  # by yoshinoriueda | 2005-06-17 12:31 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(4)

雨に見舞われる前の空...

季節外れの雨に見舞われた。これは、その前に出ていた雲。モコモコしていて、あったかそうではあるけれど...
a0004752_8194627.jpg

  # by yoshinoriueda | 2005-06-16 22:18 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(0)

残雪に覆われたシエラネバダ山脈

上空から...
a0004752_1333351.jpg

そして、遠くに望む...
a0004752_13415395.jpg

  # by yoshinoriueda | 2005-06-14 21:30 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(0)

世界で最大の生命体

これが世界で最大の生命体!? 確かにデカイ・・・
a0004752_13253826.jpg

  # by yoshinoriueda | 2005-06-13 21:24 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(0)

Stanford University - Commencement

a0004752_1331557.jpg今日は、かなり暑い一日だった。

スタンフォード大学では、卒業式が開催されていたようで、キャンパスですれ違う黒いガウンを着た人たちが、照りつける太陽の中、誇らしげに歩いていた。

Commencement speakerは、AppleのSteve Jobs氏だったらしい。黒いガウンの下は、ジーンズとサンダルだったとか...

無事卒業された学生の方々は、まさに、これから社会に飛び込もうというところなのだろう。優秀な人たちの高貴な考えと労を厭わない努力を大いに期待したい。

a0004752_13361496.jpg

  # by yoshinoriueda | 2005-06-12 21:25 | シリコンバレーで感じる! | Trackback | Comments(0)

シリコンバレーの太陽光発電ベンチャー NanosolarとMiasoleのファンドレイズ

Vow of lower solar costs attracts venture capital」と題してシリコンバレーの地元紙San Jose Mercuryで報道されたところによると、低コストの太陽光発電パネルを作ろうとしているシリコンバレーのベンチャー企業、Nanosolar社とMiasole社が、それぞれ$20M、$16Mのファンドレイズに成功したとのこと。

NanosolarMiasoleもthin-filmと呼ばれる薄いフィルムの上に太陽電池を作るタイプの企業で、どちらもシリコンバレーにある企業だけれど、材料はシリコンバレーならではのシリコン(Si)ではなく、CIGSと呼ばれるCu[銅]やIn[インジウム]を使う。薄いフィルムで構成されるため、従来のガラスで作られる太陽電池パネルよりも軽くすることができるため、記事の中で、
the rooftops of large commercial buildings
と示されているように、大きな建物の屋根の上に、建物の強度を補強したりすることなく載せることができるというところが利点である。

このタイプの太陽電池は、技術的には理解されている部分が多いものの、製造プロセスが問題となることが多いようで、両社は、それぞれ異なる製造プロセスで太陽電池を製造しようとしているようである。

リードをとったベンチャーキャピタルは、それぞれ、MDV(Mohr Davidow Ventures)KPCB(Kleiner Perkins Caufield & Byers)である。どちらもシリコンバレーの老舗ビッグファーム!MDVErik Straser氏、KPCBAileen Lee氏の案件のようである。Erik氏には会ったことはないが、Aileen氏はJohn Doerr氏の講演で見かけたことがある。頭脳明晰そうな快活なお姉さんといったところだろうか。

MiasoleのCEO、David Pearce氏によると、
Big-name firms Kleiner Perkins and Mohr Davidow both sought to invest in Miasole
ということらしいのだが、そんなことを言うのは、起業家の自意識過剰なところをまさにあらわしているようで面白い。

さて、Miasoleは、Dual Cylindrical Rotating Magnetron sputteringというハードディスクドライブを製造するところで利用してきた技術を太陽電池に応用するという点で、製造プロセスはprovenだといえる。つまり製造技術の面でのリスクは少ないということなのかもしれない。しかも、CEOのDavid氏は、昔に起業したベンチャーをIPOさせているという実績もある。

一方のNanosolarは、製造プロセスは印刷技術を使うため、記事によると、「未知の部分(unproven)」があると見ているようである。これは、即ち、製造プロセスの面でのリスクが存在しているといいたいのかもしれない。(参考:Nanosolar社の太陽光発電技術についての説明

しかし、CEOのMartin Roscheisen氏は、2000年に、Yahoo!にeGroupsを$432Mで売ったという起業家。彼自身、実績がある上に、集まっているメンバーも、
Chris Eberspacher, former head of R&D at ARCO Solar/Siemens Solar, the world's largest solar producer; and Werner Dumanski, who had experience manufacturing thin-film disks at Hitachi/IBM
provenなマネジメントチームを構成することで、人的なリスクを減らしている。

さらに面白いことに、今回の投資では、Mitsuiの名前が挙がっている。記事にあるように、三井物産三洋電機の太陽電池を北米市場で販売しているようであるが、日本のトップクラスの商社が早い段階で関与してくるというところは、販売面での拡大を予感させるものがある。

ただし、"Honestly speaking, it has taken a little longer to get the bugs out"というMiasoleのCEOの言葉にもあるように、実際のモノがある程度の品質で出てくるのはまだ先の話になるようである。

a0004752_1318765.jpg水曜、木曜と、小雨に見舞われたシリコンバレーにも、今日はすっかり晴れ上がった。太陽光発電は、単独ですべてのエネルギーを賄うことができるものではない。太陽がなければ発電できないから、曇りの日や夜間は、電源が必要となる。しかし、エネルギーの奪い合いを解消する一つの手段になりえる可能性を秘めている。そういった意味で、どちらも是非頑張って欲しい。

参考:
 World events spark interest in solar cell energy start-ups

  # by yoshinoriueda | 2005-06-10 22:53 | いろいろ読んで考える! | Trackback(4) | Comments(1)

シリコンバレー地方版で読みたい話題なのですが...

本当は、こんな話題は、シリコンバレー地方版で読みたいところなのですが、休刊鳥が出されていたので、きっとフォローされてないんだろうなーと思って覗いてみると、美人秘書(巨乳秘書?)さんがウインドーショッピングに行かれた記事をアップされていました(^^;;

と、そんな記事が読みたかったのではなく、知りたかった話題というのは、アルカイダに関係する人物が、ベイエリアにいたらしく、拘束されたというお話です。

カリフォルニア州の州都サクラメントの少し南にあるLodiという町のFarooqia Islamic Centerの長であるMohammed Hakik氏が、FBIによってオークランドに連れて行かれて、嘘発見器にかけられたそうです。この方は、アルカイダに関係していたというわけではないのですが、このIslamic Centerの建設などに関係した人たちが、逮捕されているようです。

テロの学校というのがあるのでしょうか、それに子供が通っていたということについて、FBIの取調べに対してウソをついたとか...

ちなみに、Mohammed氏は、East Palo Altoにお住まいだそうで、Fiji出身だとか...。Fijiといえば、リゾート♪という雰囲気ですが、イスラム教があるんですね。

通勤途中のラジオで耳にして気になったので、つい、調べてしまいました(^^;;

[参考]
・San Jose Merecuryの記事
 ”East Palo Alto man questioned, released in Lodi terror probe”
・CNNの記事
 FBI: Al Qaeda plot possibly uncovered

***
a0004752_161556.jpg

  # by yoshinoriueda | 2005-06-10 13:43 | シリコンバレーで感じる! | Trackback | Comments(0)

So what? So Googled!?

Googleが、また新たな挑戦(?!)をやろうとしているのだろうか。アマゾンA9.comの取り組みは以前紹介したけれど、その真似なのか、さらに上を行くのか、Googleがバックアップしているスタンフォード大学のプロジェクトがあるようで、これは、写真をつなげてパノラマのようにしようというものらしい。


パノラマのようにすると、縦横の比が狂って、実際目で見るのと差がでてしまうため、それを補正できるようにしたのが、このスタンフォード大学のプロジェクトで実現しようとしていることである。

<補正されてつなげられた写真>

<パノラマ写真(木が細く見える)>

もちろん、実際の目で見える風景に近いほうがいいのかもしれないが、「で、だから、どうなんだ?」といわれると、別にそこまで厳密でなくても、A9.comのYellow Pageのように写真が次々切り替わるだけでいいのではないかと思うのだが、Googleのことだから、何か意図があるのかもしれない。

それにしても、A9.comのYellow Pageの充実ぶりは凄い!自分の家の前の風景をいつでも追いかけることができる。シリコンバレーに住まれていた方、住んでいる方は、是非、一度お試しあれ!

  # by yoshinoriueda | 2005-06-09 12:20 | シリコンバレーで感じる! | Trackback | Comments(0)

今日はフランク・ロイド・ライトの誕生日のようで...

今日は、先日建物を見たフランク・ロイド・ライトの誕生日のようで、Googleのトップページも、彼の建築を題材にしたロゴとなっていた...

Frank Lloyd Wright — Date of Birth: 8 June 1867

  # by yoshinoriueda | 2005-06-08 12:56 | つれづれなるままに... | Trackback(1) | Comments(0)

はてなはblogを管理・整理することができるメタ・blogなのかも...

梅田望夫さんのblogのエントリー「はてなブックマークは雑誌の目次だ」を読んで、ナルホド!と思った。
* 一日単位で表示すると、「その日」の「マイ・マガジン」の目次
* タグをクリックしてそのテーマで表示すると、「そのテーマ」の「マイ・マガジン」の目次
確かに、このように整理をつけられるというところは使い勝手がいい。これは、以前から、blogのカテゴリの分類が複数存在すればいいのではないかと考えていたところに通じるものがあった。blogの各エントリーに、個人でいくつかのタグをつけて、それについて分類・検索できれば、また、整理しなおすことができればいいのではないかと考えていて、それを手作業でしようかどうしようかと考えていたのだが、まさにはてなのブックマークの発想は、そんなところにあるのかもしれない。

そう考えると、はてなは、自分のblogでさえそういうふうに整理できるという可能性を持っているわけであり、blogを管理・整理することができるメタ・blogのようなものになりえるのかもしれない。

***

ちなみに、面白いblogというのは、「ある種の世界を持っている」と常々感じているのだが、この梅田さんのエントリーにトラックバックをはられていた「浅倉卓司@blog風味?」の「『これからはネット編集の時代だ』とうそぶいていたのは1年前ですが、」では、 
「思想・価値観」のあるblogが流行った
と表現されていて、これもナルホド!と感じた。表現は違うけれど、本質的には同じことを言っているのだと思う。

  # by yoshinoriueda | 2005-06-08 05:53 | いろいろ読んで考える! | Trackback | Comments(0)

シリコンバレー流の生き方とは

シリコンバレーではプロフェッショナルでなければ生きていけないという。というか、しっかり稼げるプロでなければ生きていけない。今日、話をしていた人が言うには、その理由は、「生活費がかかるから。」ということだそうで、とても単純明快?!...

しっかり稼げるプロは、プロジェクト単位で動くことができるから、「会社」という縛りは、あまり意味がない。「転職」という意識もないかもしれない。「シリコンバレー全体」が「会社」のようなものなのだろう。もともと、年金も持ち運びできるし、税金も自分で申告するといったように、制度的にも整備されている。

日本もそんな社会になるのだろうか?制度的には少しずつ整備がなされはじめているようだが、まだまだ人を流動化させるには不十分であろう。日本はGDPでは世界2位かもしれないが、小さな島国なんだから、全体が「会社」のようになって、人が流動化してもいいのかもしれない。資本主義に対抗して「人」本主義という言い方を聞くようになって久しいが、会社というクローズドな環境ではなく、「社会」というオープンな環境の中でそれが実現されることこそ、将来への道なのかもしれない。

もちろん、会社と社会のように、文字の順序をひっくり返すだけで済むような単純な話ではないのかもしれないが、そもそもその境界は本当は曖昧なものであるべきではないだろうか。デジタル化された状態では、究極的には0か1で分類できるが、人間は、0と1だけで分類できるのは単なる一面であり、それが全体を表現していることにはつながらない。例えば、生物学的に男性と女性に分類することができるだろう。これは、生物学的にという側面から見たら男性か女性であるというだけで、その人が子供なのか、ビジネス経験が豊富なのかといったことは一切関係ない。

多様性を受け入れるということは、このような多面性の存在を認識し、それを受け入れるということでもある。IQという尺度もあるし、EQという尺度もあるのだろう。プロフェッショナルは、自分を測る尺度を、自分で定義することができる人なのかもしれない。もちろんその尺度や到達しているレベルは、独りよがりなものではなく、社会から求められているものでなければならないのだが...

もちろん、大企業からの派遣などで駐在している人もたくさんおられるが、シリコンバレーで快適に自立して生活していくためには、「稼げるプロである」ということが最低条件なのだろう。

ランチの前にそんな話を聞いて、おにぎりをほおばりながら、そんなことを感じた。

  # by yoshinoriueda | 2005-06-07 13:21 | シリコンバレーで感じる! | Trackback | Comments(2)

役員の数を減らすのは意思決定の迅速化のためなのか?

会社の役員の数を減らすということは、日本では流行のように行なわれているようであるが、それは一体何のためなのだろうか?ある人は、意思決定の迅速化のためだと言い、また、ある人は、コスト削減のためだと言う。後者は人員削減だから当然といえば当然だが、前者を正しいというためには、条件節がつく。

少人数になれば意思決定が迅速化できるというのは、意思決定者として選ばれた人がさまざまなことに精通していて、あるいは、スグに精通することができて初めて言えることであろう。よく知っている分野について迅速に意思決定ができるのは当然であるが、全く知らない分野のことについては、ポイントをスグに押さえることができて初めて迅速に意思決定できる。

しかしながら、実際には、なかなかそんな理想どおりにはいかない。ただポストが減って、権限が十分に委譲されず、実践の中で経験できる機会も少なくなり、意思決定者に選ばれても、なかなか意思決定できないことが多いのではないか?特に大企業では、展開している事業が多岐にわたっており、すべてを把握するのは至難の業であろう。

だからこそ、今の時代こそ、経営者は、後継者を作るということが仕事だといえるのではないだろうか。事業を運営するのもいいが、後継者を育てる度量と技量があって初めて、経営者の仕事をしているといえるような気がする。

6月という人事異動の多い季節のせいか、そんなことを感じた。

  # by yoshinoriueda | 2005-06-06 21:25 | 対話の中から発見する! | Trackback | Comments(0)

CSはCSでも顧客満足ではなく...

GREEからたどって、久しぶりに、まこさんのまこにっきを読んでいると、真実の瞬間に関連したエントリーで、CS(Customer Satisfaction:顧客満足)について書かれていた。CSについては、日経BP社のCRM Solution用語解説でも紹介されているが、シカゴで出会ったCSはこれとはちょっと違う。

街中の新聞が置いてあるboxでみた大きなCSの文字。美しい女性が艶かしく表紙を飾っている。例えば、ネット上で見つけたこの雑誌の表紙の例は、こんな感じ...



無料ではあるが、決してイカガワしい雑誌ではない。

その名も、”Chicago Social”!!!

  # by yoshinoriueda | 2005-06-05 19:32 | つれづれなるままに... | Trackback(1) | Comments(2)

バーチャルとリアルがつながった一瞬

シカゴに行ってたため、Gunn High Schoolの日本語クラスの最後の発表会を見ることができなかったのだが、blog あんな・こんな・ぱんな にてその様子が紹介されていた

プロジェクト・ベースの学習というのは、こうやって、なんらかの形になるところが、やっているほうも教えているほうも面白いと思うのだがどうだろうか?もちろん、このプロジェクト・ベースの学習だけですべてOKというわけではなく、体系的な基礎学習も必要である。そして、そのリンク付けをとってやることも、教師の一つの仕事なのだと感じる。

***

と、それはさておき、昨日、偶然、pannaGOさんにお会いしました(^o^)/

「pannaで~す」というカワイイ声と、とってもキレイでとってもカワイイ笑顔がとても印象的! 

まさに、ブログというバーチャルな世界とリアルな世界がつながった一瞬でした。

GREEmixiなどのSNSでつながるのもいいのですが、リアルの世界はもっとイイッ!!!

  # by yoshinoriueda | 2005-06-05 06:35 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(2)

フランク・ロイド・ライト

シカゴがニューヨークと同様に魅力的に見えたのは、都市が持つ表情を作り出す建物のせいかもしれない。素人ではあるが、さまざまな建物を見るのは好きなので、シカゴの町を歩いていると、つい、周りの建物に見とれてしまう。

聞いた話では、昔は、シカゴ川に背を向けるようにたっていたビルが、その後、シカゴ川に表を向けるように建つようになり、川をクルーズすることでも建物を楽しむことができるらしい。

a0004752_23121493.jpgそんな建築物の宝箱のような町の郊外に、世界的に著名な建築家、フランク・ロイド・ライトの作品が集められた地域がある。Oak Parkと呼ばれるその地域は、Green Lineと呼ばれる電車にのって、ダウンタウンから30分くらいのところにある。

フランク・ロイド・ライトは、日本の建築様式を参考にしたところが多いらしく、建物の内部には、その雰囲気が漂っていた。自然と融合するというコンセプトは、昔の日本の生活様式そのもののような気がする。日本人にとってはなんとなく当たり前に見えることでも、欧米人にとっては、新鮮に見えるらしい。

a0004752_2313382.jpg形と機能は一体であるとか、建物は外観ではなくその内側に住む人が心地よいと感じられることが大切であるという考え方は、当たり前といえば当たり前のような気がする。しかし、自然は、共生するものではなく、制服すべきものであるという欧米の考え方は、建物を、自然と対峙する楯のようにとらえているところがあるといえる。もちろん熱さや寒さから生命を守るためには、ある程度の自然との対峙という面は必要なのであるが...

フランク・ロイド・ライトの住んでいた家の中を覗くと、ドアがなく、カーテンで部屋と廊下が仕切られていたり、木や布地がふんだんに使われていたり、浮世絵が飾られていたりして、どこかで見たような風景、馴染みのある感じである。彼自身は、有機的建築と自らの様式を呼んだようであるが、当時、そして、現在も、欧米の先進的な建築とは少し趣を異にしているところがあるのかもしれない。

フランク・ロイド・ライトの家族は8人だったそうであるが、欧米人にとっては、トイレ・お風呂が一つしかないということが(どうしても)信じられないようである。日本ではありえる話だし、工夫の仕方次第でなんとでもなると思うが、欧米の感覚ではありえないのだろう。欧米では、やはり便利さを追求して、トイレとお風呂、あるいはシャワーを含めて複数作られるというのが普通の感覚のようだ。

ガイドの説明の中には、「日本の様式に倣って・・・」といった言葉が何度も出てきていた。それの何がどういいのかは説明できないのだが、雰囲気で、そうなんだろうな~という程度は理解できる。ちなみに、今年2005年は、フランク・ロイド・ライトが日本を訪問した1905年からちょうど100年になるようである。そのため、10月には日本へのツアーが企画されているようである。(参考:Travel to Japan the Wright Way

a0004752_2314552.jpgだた、そんな説明を聞きながら少し感じたのは、合理的な西洋近代建築には、人間をワガママにさせるところがあるのではないかということ。接する人も自己主張するという態度を取るのだが、その周りを囲む建物が、はじめから自然と対峙する形で建てられているように、融和するのではなく、対決するというところからスタートするような気がする。そして、合理的な利便性を追求し、欲を満たすことが最高であるという価値観の基礎を作っているような気がする。

a0004752_23151370.jpgこれは、仕事の仕方でもそうなのかもしれない。小さなパーティションに囲まれて、個人個人を集中させ、その成果をもって他人と向き合うというスタイルは、欧米企業ではよく見られる光景であろう。一方、日本は、大部屋で仕事をするというのがまだまだ普通なのかもしれない。おもしろいことに、フランク・ロイド・ライトの設計室も大部屋のようになっていた。もちろん、個室のような空間もあったが、何台もの机を並べて、多くの人が働いている写真から、当時の仕事の風景を垣間見ることができる。

日本人として育っていれば、なんとなく感じるようなところを、フランク・ロイド・ライトは建物を通じて表現してくれているところがある。それがいいか悪いかは価値観の問題だが、そういう事実があることは間違いない。そう思うと、フランク・ロイド・ライトという人は、日本という国の存在価値を見出してくれた貴重な人の一人なのかもしれない。

参考リンク:
 Frank Lloyde Wright Preservation Trust
 三井ホーム:Frank Lloyd Wrightの世界
 自由学園明日館
[個人サイト]
 「ライト自伝」(松岡正剛の千夜千冊)
 Frank Lloyde Wright(Huckleberry Grove)
 フランク・ロイド・ライト ゆかりの地を訪ねる(マグニフィセントマイル)
 フランク・ロイド・ライト主要リンク集(写真ブログ bears)

  # by yoshinoriueda | 2005-06-04 23:30 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(0)

シカゴ3日目:ミシガン湖のほとりにて

a0004752_1237129.jpg3日目を迎えたシカゴの朝は、2ブロック先の高層ビルがどれだけの高さか分からないのほどの霧に包まれていた。シアーズタワーの103階に上ってみたが、シカゴの町の景色は白く霞んででいた。


a0004752_12403133.jpg夕方のミーティングに向かう前、ミシガン湖のほとりを裸足で歩いてみた。水はそれほど冷たくなかった。砂浜の砂には、黒い粒が混じっている。鉄粉だろうか。都会の舗装道路に歩きつかれた足には、砂の感触が心地よく、どこか癒される気がした。

ミシガン湖のほとりを歩いていると、滋賀県の琵琶湖に似ているところがあると感じた。確か、琵琶湖にはミシガンという船が遊覧船として周航していたような気がする。そんな「刷り込み」作用がそう感じさせたのかもしれない。

大都会のすぐそばに、歩いてたどり着くことができる水辺があることは、そこに住む人にとってはただの日常かもしれないが、旅人にとっては、格別のありがたさがあるような気がした。

ハンコックタワーから見る夜のシカゴも、霞の中にあるようだった。その中に光るオレンジ色の街灯が暖かく見えた。この町に特に知り合いがいるわけでもないが、なんとなく親しみを覚えた。
a0004752_12441793.jpg

  # by yoshinoriueda | 2005-06-03 23:55 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(0)

シカゴ2日目:小雨の中、アメリカらしさを思う

a0004752_2341991.jpg都市には表情がある。人の表情と同じで、見る人によって印象は異なる。ミーティングの合間を縫って目にしたシカゴの町。ビルが聳え立つ大都会。そのビルの合間を縫うように走る電車。ちょうど、大阪環状線のよう。そう見ると、大阪に似ているところもある。シカゴ川のほとりは、大阪の中之島のよう...

町を歩いている人を見ていると、白人と黒人が多いような気がする。シリコンバレーでは、中国系、韓国系、ベトナム系、インド系、日系、ヒスパニック系ユダヤ系とさまざまな人種が入り混じっているが、米国の内陸部に入るとアジア系は少ないのかもしれない。

ベンチャーキャピタルというのは、昔は、お金持ちの白人のクラブのようなところがあったそうなので、排他的なところが残っているかもしれないが、最近は、中国やインドの力が増していることもあって、そういったアジア系の人たちのベンチャーキャピタルもあり、排他的な雰囲気は、少しは薄らいでいるのかもしれない。

イノベーションが起きるために、オープンな環境で切磋琢磨するというのが必要となるならば、さまざまな人種が入り混じっているということは、外的な素地が整っているということを示すのかもしれない。一方の日本はといえば、まわりはほとんど日本人。世代間の考え方の差は大きくとも、世代内の考え方は似たり寄ったり。相手は自分と同じところがあると見てしまうのも仕方ないのかもしれない。

しかし、本来、相手は自分とはまったく異なる生命体である。それを理解しあうのはコミュニケーションしかない。もちろん、日本人の同質性は、そのコミュニケーションの負担を軽くしている部分はあるのだけれど、それに甘えていてはいけないのかもしれない。

a0004752_23175697.jpgシカゴの町は夕方から小雨がパラついていた。街中至るところで目にする星条旗は、昼間ははためいていたのだが、夕方には雨でしょんぼりしているように見えた。

そんな星条旗を見て感じることがあった。アメリカという国は、建国してから200年余り。それに対して日本は、2000年以上前から人が生活していたといわれている。以前、アメリカは歴史が浅いからアメリカ人は歴史のある国に対してコンプレックスがあるという話を耳にしたが、最近、それは少し違うような気がする。

数百年の歴史でも、数千年の歴史でも、歴史は歴史である。たとえ、それが数年であったとしても、過去という歴史は存在する。もし、年月の長さだけで価値を決めるなら、それは「傲慢」ではないだろうか。「歴史が浅いから」といってその国を軽んじるとすれば、それは、歴史が長い国の傲慢だと思うのだ。

同じく、「経験が浅いから」とか、「君はまだ若いから」と言って、相手を見下したり相手の意見を聞かなかったりというように「相手にしない」のも傲慢だと思う。伊達に年をとってない人もいるが、どっぷりと組織の論理に浸かってしまって、組織の論理だけで生きている人もまた大勢いる。そして、そういった人に限って、自分では気づいていない...

一瞬一瞬を大切に生きている人にとっては、時間の長さが問題なのではない。アメリカは、経済という点で、たった200年で、世界最高の地位を築いた。質こそが問題。質の高い時間を過ごさなければならない。スローだとか、ゆとりだとか、癒しだとか、そんなキャッチフレーズはどうでもいい。自分で(勝手に)「質」を定義して、いかに質の高い時間を過ごすことができるかを追求する。そして、周りの人は、「自分は自分、他人は他人」というスタンスで相手のことも尊重する。それがアメリカの、本当のアメリカらしいところではないかと思う。

小雨に降られたシカゴの町を歩きながら、そんなことを感じた。

  # by yoshinoriueda | 2005-06-02 22:17 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(3)

シカゴ初日の感想...

カリフォルニア南部で地すべりが起きたりすぐ近くの公園Baron Parkで羊がいなくなったりしているようですが、今日は、シカゴにやってきました~♪

a0004752_12292268.jpgおなかがへったので、「地ビール飲みたい!」と思って、Google Localで検索して訪れたお店は、Rock Bottom Restaurant & Brewery! 店員のMichelle(笑顔がカワイイ!)に勧められて食べたバッファローはおいしかった!ちなみに、Coffee Port Beerという黒ビール、フィニッシュ(ワインみたい♪)にコーヒーの味がしてなかなかおいしかったです。
a0004752_1227166.jpg

シカゴの町の第一印象は「煙い」&「埃っぽい」... とにかく、みんな歩きながらタバコを吸っている。カリフォルニア、特に、スタンフォード大学のあるパロアルトなんていう田舎町では想像できない煙たさ... ちょっとサンフランシスコに似ていて、ちょっとNYに似ていて、でも、全然違っていて、なかなか面白い町だと思いました。

a0004752_12241134.jpgホテルでメールを確認したり、電話をしたりと仕事をした後、チラッと覗いたNIKEのショップはなかなかいい感じでした。近くにあったのでたまたま見てみたのですが、思わずNIKEの株を買おうかと思ってしまうほどでした。(しかし、夏から秋にかけて、米国の株価は一般的に下がるので、とりあえずは様子見、でしょうか。)

こうやって、実際に店を覗いて、株を買うかどうかを決めるということは、シリコンバレーのとあるお金持ちもやっているそうです。まず、店を見る。そして、流行しそうかどうかを自分の目で見て、体で感じてみるというわけだそうです。

それに比べると、ヘッジファンドも買っているというBed Bath and Beyondはイマイチ人の入りもよくなく、ビミョーだなあというのが実感です。

それはともかく、アメリカには、本当に大きな都市がたくさんあるんだなあと実感した次第です。ただ、シカゴも不況なのか、街中には、空きスペースがチラホラと... strange peopleも結構たくさんいて、大都会なんだなあとシミジミ感じた次第です。

  # by yoshinoriueda | 2005-06-02 10:57 | つれづれなるままに... | Trackback | Comments(5)

チーフ・ブロガー(CB)という肩書き

”CB”といっても、転換社債(Convertible Bond)や生物化学兵器(Chemical and Biological Weapons)ではなく、Chief Blogger

そんな肩書きが名刺に輝く日は、もう既にやってきているのかもしれない。5/31付けの Wall Street Journal によると、ダノン・グループ(日本ではカルピス味の素ダノンがヨーグルトを販売しているようだが)傘下のStonyfield Farmは、Christine Halvorson氏をチーフ・ブロガーとして雇ったとのこと。

ちなみにこのStonyfield Farmは、organicな乳製品を提供している企業。

以前、paid blogger、いわゆる、企業に雇われてその企業のことを書くブロガーについて、賛否両論の議論があったが、いまや求人広告には "Blog savvy is a must" という表現も出てきているらしい。そして、気になる給与は、登場したChristineさんの場合は400万円台とのことだが、だいたいその辺りから600万円くらいまでの間に落ち着いているらしい。

ブロガーを探している雇用主は "good at expressing themselves" な候補者を探しているというが、これは世界共通なのだろう。というのも、面白いブログというのは、扱っているテーマを元に作った「自分の世界」が伝わってくるものが多いと感じるからである。そこには言語はあまり関係がない。そして、そんな面白いブログを作ることができる人という意味で言えば、表現の仕方に文化の差はあっても、その文化の中で "good at expressing themselves" ならば、それは、必要としている「人材スペック」に合うといえるだろう。

HDDレコーダーの普及によりテレビ広告費が無駄になるという推計もあり、テレビCMの価値が奈落の底へといった話もあるようだが、既に既存の広告手段が実効性を失いつつある今、消費者と "Digital Handshake" できるblogというツールは、ビジネスに携わる者ならば、頭だけでなく体でも理解していなければならないものになりつつあるのかもしれない。

とはいえ、「CB」という肩書きは、いずれ消えてなくなりそうなするが気もする。それとも、そんな漠然とした予想に反して、企業の広報部隊のエリートがこれを使うようになる日がくるのだろうか...あるいは、進化して、CBT(Chief Blogger-Technology:ブログの技術的な面を統括する人)とかCBC(Cheif Blogger-Contents:ブログの内容を統括する人)とか、そんな風に変わっていくのだろうか?<えっ、もうやってるって!?>

  # by yoshinoriueda | 2005-05-31 17:50 | いろいろ読んで考える! | Trackback | Comments(0)

シリコンバレーと幸田露伴と戦争と...

人生は、戦い...なのだろうか。

ベイエリアの朝のテレビのニュースでは、昨日、米国の各地で行なわれたメモリアル・デーの行事が放映されていたこともあって、そんなことが頭によぎった。「米国はより安全になった」とか、「亡くなっていった兵士の命が無駄にならないように、アメリカは戦い続ける」といった言葉も見られたが、本当にそうだろうか?それでいいのだろうか?

人は、競争してもいいが、戦ってはいけないのかもしれない。適度な競争は、イノベーションを生み出すし、雇用も創出する。しかし、戦いは何も役に立つようなものを生み出さない。悲しみと憎しみを生み出してしまう。

競争にはルールがあり、戦争には大義名分がある。ルールは立場によって異なることは少ないが、大義名分は立場によって異なる。だから、大義名分は感情論に陥りやすい。反対する人を武力で制圧して得たものが本当に「平和」と呼べるのだろうか?リウエン亭のおつまみでも書かれていたが、敵もいっぱい作ったのではないだろうか。

すべての人が同時に幸せになることはできないのかもしれない。幸せは巡るのかもしれない。そんなことを考えると、幸田露伴の「惜福・分福・植福」を思い出す。福を惜しみながら使う。他人にも福を分ける。過去を変えることはできないが、未来を創ることはできるのだから、長い目で見て、福を育てる、いわば、“noblesse oblige”の考え方。シリコンバレーでは、信頼が連鎖する。この信頼の連鎖は、幸田露伴の三福の考え方と同じように見える。

シリコンバレーの空は青く晴れ渡っていて、何の悩みも無いように見える。でも、この国はまだ戦っている。一刻も早い戦争の終結を願う。

  # by yoshinoriueda | 2005-05-31 12:38 | シリコンバレーで感じる! | Trackback | Comments(4)

今年のMBAの人たちの給与もup!

休み明けのシリコンバレー。Palo Alto Daily Newsによると、まもなく卒業するトップスクールのMBAの学生たちの給与が、昨年に比べて増加しているとのこと。特に、学費等を私費で賄い、転職する人にとっては朗報。fat salaryとかfatter checksという言葉で表現されていたが、20%は増加するだろうということ。ベースの給与は約10%upということなので、ボーナスなど他のcompensationも同様に増加しているのだろう。

これには別の側面もあるようで、来年卒業する人たちにとっては、就職までに熾烈な競争があるということを示唆しているとのことらしい。すでにサマーインターンも決まってはいると思うが、この夏は、彼・彼女たちにとって、一つの正念場になるのかもしれない。

  # by yoshinoriueda | 2005-05-31 07:23 | シリコンバレーで感じる! | Trackback(1) | Comments(2)

今年のアメリカの旅行シーズンは昨年より高くつく...

5月の第4月曜日は、メモリアルデー(戦没者追悼記念日)という休日で3連休となる。もともとは、南北戦争の戦没者を追悼する日だったようだが、現在は米国のために命を落とした軍人すべてを追悼する国民の休日となっているようである。

学校は、週明けから最後のテストなどがあったりして、まだもう一息といった雰囲気もあるようだが、一般国民にとっては、単なる休日である場合も多く、夏の旅行シーズンはこの頃からスタートするともいわれている。(参考サイト:U.S. Memorial Day History and Information on U.S. War Memorials

ラジオで聞いた話では、今年は、宿や飛行機の値段が上がっているとのことだったが、シリコンバレーの地元紙San Jose Mercuryでも、次のように伝えられていた。
Prices for airline tickets recently sold by Orbitz for international travel June 1 through Aug. 31 were up 13 percent over last summer, the Internet travel seller reported.
去年から13%も上がっているとは、このベイエリアのバブル気味な不動産と同じようなレベル!?

短い数日の休暇でどこかに遠出して散財するよりも、ただ、青い空の白い雲を眺めるという贅沢な時間を持てるほうが、ちょっと幸せのような気がした。

a0004752_12515423.jpg

  # by yoshinoriueda | 2005-05-30 20:54 | シリコンバレーで感じる! | Trackback | Comments(0)

JTPAセミナー報告:CJKV 日中韓越情報処理

「フグ本」の著者であり、AdobeのSenior Computer ScientistでもあるKen Lunde氏を迎えて開催された先週金曜の夜のJTPAのセミナー「CJKV 日中韓越情報処理」は、扱っているテーマが「マルチバイト言語」で、素人からみればかなり専門的な話だったので、集まった人たちも、先日同じ場所(法政大学アメリカ研究所)で開催された技術交流会「ゲーム業界の明日を語る」とは少し趣が異なっていたような気がする。(参考:梅田望夫氏によるKen Lunde氏の紹介

さてさて、そもそも文字コードは、メールやウエブサイトで

 Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP

といったような形で定義されていて、ここで、どんな文字コードが使われているかが分かるわけであるが、EUCを使わなければならないとか、Shift-JISを使わなければならないとか、以前は、そんな素人を混乱させるような話が平気で行なわれていたような記憶がある。ただ、講演者であるKen氏もいうように、"Typical users are insulated"、即ち、最近は、そんなことは気にせずに使えるようになっている。(参考:【 Shift-JIS、JIS、EUC 】

とはいえ、このエキサイトのblogへのトラックバックや英語サイトへのトラックバックが、たまに文字化けしているようなところを見ると、まだまだそうとも言えないと思うこともある。こんなところが技術者の手によってシームレスにつなげられると、とても嬉しいのは私だけではないだろう。

Cafe Babeさんが書いておられる
ように、日本側の参加者から「DoCoMoの絵文字の弊害」が指摘されていたが、個人的には使っていないので、その辺の実感は持てなかった。(参考:iモード対応 絵文字

ただ、確かに、互換性がないまま開発されているモノというのは、自分たちの世界を作ろうとしているような雰囲気を感じて、オープンな環境や雰囲気とは相対するようなところがあって、それは、「持てる者」だけが享受できるものであって、なんだかセコいというか、イヤラシイ感じがしてならない。もちろん、マーケティング的には、その部分は必要なのかもしれないのだが...

さて、講演の中では、中国における文字コードに関して、「GB18030」という規格が紹介されていた。この規格に合格していなければ、アプリケーションソフトは販売できないということだから、中国市場への一つの参入障壁となっているのかもしれない。Ken氏が強調していたと感じたのは、
「この規格にパスするということは、中国市場に参入できるということであるが、パスすれば、即、その市場で成功する、ということにはならない」
という点。政府がお墨付きを与えれば成功するかのように捉えている中国に対するKen氏のメッセージだと感じた。もしかしたら日本もそんなところがあるかもしれないとも思う。(参考:漢字文献情報処理研究会:GB18030関連情報

参加者の方々は、梅田望夫さん江島健太郎さんのblogを見て参加した方々も多かった様子。もちろん、JTPA代表の渡辺千賀さん村山尚武さんのblogでも紹介されていたし、FPNシリコンバレー地方版といったところでも紹介されていたが、「テーマの濃いセミナー」にもかかわらず、日米合計100名程度が集まったというところに、blogの威力のようなものを感じた。

ちなみに、講演者であるKen氏の勤務先のAdobeについて、"Are you an Adobe geek?"というAdobe triviaがシリコンバレーの地元紙San Jose Mercuryに掲載されている。こちらもかなり濃いのだけれど、こんなものが溢れるのがシリコンバレーと言えるのかもしれない。

(追記)Ken氏に"ちゃっかり"サインをおねだりしたという四元さんの記事を発見しました!ここにもまた濃い人が...(^^;;

  # by yoshinoriueda | 2005-05-29 09:24 | シリコンバレーで感じる! | Trackback(1) | Comments(0)

書評「成功のルールは変わった!」

産経新聞社の【旬を読む X氏の一冊】で、「成功のルールは変わった!」(著:米倉誠一郎、中村明)という本の書評を書かせていただきました。5/29付けの産経新聞に掲載されました。 されると聞いています

こちらでもご覧いただけます(^o^)/

  # by yoshinoriueda | 2005-05-29 07:02 | いろいろ読んで考える! | Trackback(1) | Comments(1)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE