「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ(環境大臣試案)」に対する意見の募集、とのことで...
2010年 04月 13日
ちなみに、「25%削減でGDPが増える?なぜ?前提が間違ってない?」というエントリーで
大学の先生方の試算結果が、小沢大臣の都合のいい結果だけつまみ食いされるかのように示されている。と書いたが、この環境大臣試案に対して、山口光恒氏が、「良いとこ取りの環境大臣試案[前編]」というコラムを執筆されている。山口氏は、民主党政権のタスクフォースのメンバーとしても参加されていたので、そういう立場の人からみてもそのように見えるというのはなかなか面白い。
山口氏のスタンスについては、
タスクフォースのメンバーとして筆者が何度も強調したことは、われわれは専門家としてこの会に参加しているのであって、25%削減に伴う経済・社会への影響や、必要とされる技術とその可能性、真水割合ごとに必要となるコストや国際衡平性などについて科学的・客観的立場で検討し、結果を意志決定者に伝えるのが使命である。この意味でわれわれの答申は、歴史の審判に耐えるものでなければならないという点である。という志をもっておられるという点がすばらしい。というか、これが当たり前かも。それが選ばれし者の果たすべき役目だと思う。こんな当たり前かもしれないことがすばらしいと思えるのは、民主党や環境省の選ぶ委員があまりにも環境理想主義に偏っているからかもしれないとか...(^^;;
今回のコラムでは、主にプロセスが不透明だということだったが、次回は、あのForward Looking型動学モデルについての解説も入る模様。今後、前提条件や実現可能性などもみていただきたいところだが、あれもこれもというのはちょっと欲張りすぎかな(^^;;
世の中、悪い奴らばっかりですからね~(^^;;