中国での電気自動車普及は現時点では低炭素社会に逆行?!
2010年 05月 29日
2010年5月25日、北京市電力公司の関係者は、北京市初の電気自動車用充電スタンドが6月末に設置される予定であることを明らかにした。同社は充電スタンド建設に協力するため実験室を設置し、将来の安全で信頼性の高い充電スタンド建設のためにデータを提供していく方針だという。26日付で新華社通信(電子版)が伝えた。とのこと。中国の電気は、未だに石炭火力発電所で作っているため、1kWh当たりのCO2排出量は多いはず。電気自動車が普及すると、そのために石炭火力発電所からの電気が必要となり、CO2排出量は増加しかねないのでは?
記事によると、充電スタンドを建設する国家電網公司は、 09年下半期から電気自動車関連の情報調査を開始、同年9月には充電スタンドの建設目標、設置場所の選択基準、電力供給方式、計量・料金プランなどを明確にした。同社はこれまでに上海、天津、陝西省西安市などにテストポイントとしての充電スタンドを設置している。
一方、北京市電力公司の関係者は「充電スタンド建設に協力するため、当社は専門の実験室を設置し、電気自動車および充電スタンドに関する研究・試験・計測などを行っていく」と語った。実験室完成後は、充電スタンドの安全性、信頼性、安定性などを検証し、充電スタンド建設のためのデータ提供をしていくという。
電気自動車は、日本、特に関西のような電気が低炭素な地域でこそ、低炭素社会に貢献するものであり、中国のような電気が高炭素な地域では、害になってしまう。現時点での中国での電気自動車普及は、低炭素社会に逆行する動き。
なんでも流行っているからやればいいってもんぢゃないと思うのだが...(^^;;