[AWG]もはや報告すべきことがあまりないAWG...
2010年 06月 10日
ちょっとマニアックなところでいえば、CDMのstandarized baselineに関する問題は、8月16日までの間、政府やオブザーバーなどからの意見を受けつける方向で決着。(http://unfccc.int/resource/docs/2010/sbsta/eng/l10.pdf[pdf]) これとて、「それがどうした」状態。
もれ聞こえてきた話で興味を引いたのは、パンギブン事務総長の呼び掛けで設置されたAGF(UN Secretary-General's High-level Advisory Group on Climate Change Financing)に関する非公式ブリーフィングでの内容。
AGF = コーヒーという反応は、数名の関係者からも挙がっていた声。「コーヒーギフトはAGF~♪」というCMが頭の中を駆け巡る。
それはともかく、AGF自体は、かなりのハイレベルな会議となっており、官民の資金協力に関する作業グループでは、潜在的な資金源としていくつかの団体や取引への課税的措置などを検討しており、7月(末?)に一旦取りまとめを行ない、10月中旬を目途にレポートを公開する予定とのこと。作業グループは、環境投資に関係している人たちも関与しているようで、まったく分かってない人がやっているというわけでもないとのこと。
資金源としては、国際輸送セクターへの課税的措置や、排出枠オークション収入の一部など、複数の選択肢が検討されている模様。
AGFは、アドバイザリーの役割を果たすことが求められており、政治的な判断はしないというスタンスをとっているが、ビジネス界のミーティングでは既にそういったスタンスでとどまらないのではないかと懸念する声が聞こえ始めている。
ちなみに、9月末から10月にかけて追加会合が中国で開催される見通しとなっている。これは、昨年のバンコクでのセッションと同じようなものになるのかもしれないが、それにしても中国がホストを引き受けるとは、よっぽどCOP15で悪者扱いされたのが懲りたのかなぁ...?!