カンクン入り2日目:COP16/CMP6会場で感じた雰囲気
2010年 12月 08日
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カンクンはいい天気。しかし交渉はもはや見ることができず、サイドイベントも面白いのがない上に、メイン会場とサイドイベント会場がかなり離れているので、午後のプレナリーの中継を空き部屋で待つのみ。
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全体的な雰囲気としては、ちょっと嫌な感じ。
ビジネス界のイベントで耳にするのは、京都議定書第二約束期間の話題。
第二約束期間なんて聞きたくもないから、嫌な感じを受けるのかもしれないが、交渉の流れは、明らかに日本に第二約束期間を認めさせようという方向。
そのためにはロシアを説得すればいいとか、官邸に電話して首相にプレッシャーをかければなんとかなるとか、そんな話がまことしやかに飛び交っている。また、中国が柔軟な姿勢を示し始めているという噂も流れている。
京都議定書が決まった頃とは世界の様子は明らかに異なっている。京都議定書はもはや過去の遺物でしかない。本当に温室効果ガスを削減したいなら、各国が実質的な削減対策を取らなければならないのに、京都議定書の延長や第二約束期間を議論しても仕方がないと思うのだが。
空はこんなに青いのに、みんな自分のことだけ考えて、地球のことなど全く考えていない。それに比べると日本は真面目で、一生懸命、削減することを考え、なんとかしようとしているようにみえる。
日本は外交がヘタだというのは簡単だが、この困難な状況を見ると、そんなことは言ってられない。日本が折れるとすれば、それは、諸外国から言われたからとか、名古屋のCOP10で途上国にかりがあるとか、そんなことではなく、地球のためにできることをやろうとする意図を忘れ、自分自身に負けた時だろう。
敵は自分自身の中にある。自分自身に負けない心を大切にして欲しいものだ。
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