野田首相による原子力発電の新増設一部容認の発言報道について思うこと

<野田首相>原発新増設一部容認の発言 島根原発など背景か」という記事によると、
 野田佳彦首相が17日の毎日新聞のインタビューで、原子力発電所の新増設を一部容認する姿勢を示した背景には、中国電力が建設中の島根原発3号機(松江市)の工事の進捗(しんちょく)状況が、4月末時点で約93%に達した事情を踏まえた現実的な判断がある。ただ首相は「全くまっさらなところから新しいものを作るのは極めて困難」とも指摘。新増設を推進する考えとは一線を画す考えも強調した。

 首相は原発の新増設について「中国地方などで進んでいるものもある。そういうものも含めて個別の判断になっていく」と述べた。あえて「中国地方」に言及し、島根原発が念頭にあることを示唆した形だ。首相は原発の再稼働についても「地元の理解や国民感情などを踏まえて政治判断する」と述べており、来夏の電力不足などをにらみ、短期的に原発に依存するのは避けられないと判断したようだ。

 島根原発3号機は05年に着工、4月末現在で93.6%まで工事が進んでいる。中国電力は当初、来年3月の営業運転開始を予定していたが、東京電力福島第1原発事故を受け、中国電力は5月、津波対策強化のため営業開始の延期を発表した。3号機は震災前の今年2月、制御棒の動作で不具合が判明したため運転開始を3カ月遅らせて来年3月に延期しており、延期は2回目となる。...

 このほかに現在、新規立地で建設中または計画が具体的に進んでいるのは、Jパワー(電源開発)、東電、中国電力など4カ所で計6基ある。いずれも震災発生を受け、工事や計画は中断したままだ。

 Jパワーが建設中の大間原発(青森県大間町)は37.6%まで工事が進んでいた。東電は青森県東通村で、東通原発1号機の17年3月の稼働を目指して建設中で、20年度以降に稼働予定の2号機も計画を進めていた。中国電力は上関原発1、2号機(山口県上関町)の建設に向けて、陸地の造成や海面の埋め立てなどの工事を行っていた。
たまたま昨日ランチをしているときに、この国はどうなっていくのかという話題になり、暗い気分で職場に戻ることになったのだが、果たして本当に原子力に反対し、原子力をやめてしまうことが正しい道なのか。

今、より安全な原子炉を作り、安全に運転することで、将来の新たなエネルギー源に備えるということは、今の世代の責任。

逆に、電気のことをよく知らずに、また、聞く耳も持たず、いきなり全廃を唱えたり反原子力を訴えるのは、卑怯だし、あまりに無責任。

孫の世代に日本のいい部分を残していくためにも、次の全く新しい技術と枯渇の虞が少ないエネルギー源が見つかるまでは原子力を選択せざるを得ないというのが現実ではないだろうか。
by yoshinoriueda | 2011-10-18 06:48 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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