Netflixの好業績を見て感じる自分の今の実力・・・
2005年 01月 25日
blog[梅田望夫・英語で読むITトレンド]でも、「DVDレンタルもビジネスモデル特許になる」というエントリーで取り上げられていたこのNetflix、シリコンバレーの南端のほうのLos Gatosという小さな町に会社がある。Los Gatosは、落ち着いた雰囲気の町で、個人的にもちょっとお気に入りの町である。
blog[渡辺聡・情報化社会の航海図]では、「オンラインDVDレンタルとソーシャルネットワーキングの出会い」として取り上げられていたが、ソーシャルネットで誰が何を借りていたかを見るよりも、実はもっと便利なサービスも展開している。RSSフィードがなされているのだ。これをRSSリーダーに登録して読むことにより、どんなビデオがよく借りられているかというランキングを見ることができる。今や、TSUTAYAなどでも、RSSでランキングが提供されているが、これと同じであろう。(ちなみに、先のぽすれんではRSSフィードはされていない模様。)
もし、この企業とビジネスプランの段階で話をしたとしたら、自分だったらどんなふうに判断しただろうか?彼らは、自分たちのビジネスモデルを特許としておさえている。マーケットとしてみても、アメリカでは面白いテレビ番組は限られていて、映画のほうが高い地位を得ているものだから、映画を流す媒体として、ビデオやDVDを考えるのは妥当ということになるだろう。また、アメリカのオンライン事情を考えてみても、オンデマンドの映像流通が成り立つほどしっかりしたネットワークはまだまだ発展の余地がある。というか、いつになるか分からない。だから、当面、パッケージ市場はなくならないだろう。
これに加えて、アメリカの地理的事情がある。日本のように、駅前に行けばだいたいなんでもそろうなんていうのは、アメリカでも限られた地域だけ。遠くから車で乗り付けて、店にお目当ての品がなければ、次のところにいかねばならない。Amazon.comが普及した遠因もここにあるはずである。だから、NetflixのようにDVDを郵送するのは、実はいいアイデアかもしれない。
CEOでもありFounderでもあるReed Hastings氏の経歴も申し分ないだろう。StanfordのCSを出て、会社をIPOさせた経験もある。また、個人的におもしろいと感じるのは、彼が、カリフォルニア州の教育関係、特にチャータースクールの関係にも深く関与した実績があること。(参考:「東京チャーター・スクール研究会」)
1999年にこの案件が持ち込まれたとした時に、自分がVCにいて案件を判断する立場で、そしてここまで見えていたら絶対"affirmative!"だっただろう。曲者は、後半の条件節!そのときに、ここまで見えていたのか?というと、見えてなかっただろう。ちょうど、診断士になる直前くらいで、自分で新規事業を手がけたのも(実は)ことごとく失敗していて、全くわかっていなかった。ビジネスモデル、英語力、経験、業界知識、全て太刀打ちできなかっただろう...
そう考えると、今の自分も、豊富な経験を持つ方々からみれば、きっと、いや絶対、ほんのひよっこ ピョ(^Θ^)v まだまだ頑張らねば!!!
Netflixに押されたのか、家庭用品の安売り大手WalmartやDVDレンタル最大手のBlockbusterなども郵送レンタルを始めました。ところで、先日の投稿は別にNetflixの宣伝をしている訳ではありません。簡単に映画が観に行けない環境にあるので、たまたま聞き知ったシステムを使っているだけで、あの日あのニュースを見ていなければ、今頃はWalmart DVD Rentalsのユーザーだったかもしれません。顧客のニーズに合わせ常に使い勝手を向上させているNetflixの姿勢は高く評価しますが。 ...... more