女性が男性より数学がよくできるという結果を見て・・・

ハーバード大学のサマーズ学長が女性蔑視につながる発言をしたことで、不信任動議が採択されているようだが、今朝の Wall Street Journal では、女の子のほうが男の子よりも数学の成績がいいというイギリスのデータが紹介されていた。

その記事に掲載されていたグラフによると、1997年以降、女の子の成績のほうが男の子のそれを上回っている。このデータをとっている学校のFrankie Teagueという教師によると、サマーズ学長の見解と同じように、男の子の方が、もともと数学に対してよい成績をとる傾向にあることは認めている。「データの採り方」という問題もあるため、この現象を完全に肯定できるほどの根拠はないとは思うが、この教師によると、男の子がトップの成績をとっているものの、教え方によっては、男の子と女の子の成績の差は縮まるとのこと。

個人的には、どちらが優れているとか劣っているという問題ではないと思う。生物学的に、男性と女性の差はあるので、それぞれにはそれぞれにしかできないことがあるだろう。しかし、性差は、脳の差と完全に一致しているとはいい難いと思う。女性だから、男性だから、という問題ではなく、脳の特性として、何が得意で何が不得意かということが、個人個人で、ある程度は決まってくるのではないだろうか。

そう考えると、何が得意か不得意かということは、脳を調べれば、ある程度のことは分かるのかもしれない。だから、脳に対する知見が得られると、こんな問題は解決するのかもしれない。しかし、そのほうが幸福なのだろうか?逆に、そんなことが分からないから、いろいろ経験しながら一生懸命何かをやっていけるのかもしれない。そして、そんな情熱とかやる気とか、そんなものが行動をドライブして、喜びや悲しみ、嬉しさや悔しさを味わうことにつながっていくのだろう。そして、だからこそ、人間なのかもしれないな~とも思う。

ただ、アメリカで仕事をしていると、どうも、「人」が「機能」に対して割り当てられているようなところもあって、仕事をしているその「人」は、なんらかの「成果」を挙げる主体ではあるけれど、「人間」的であるかというと、よく分からなくなることも多い。ストレスが溜まって、ため息などが聞こえたとき、初めて、「あー、この人もやっぱり人間なんだ」と思うのかもしれない。子供の話を嬉々としてしているときに、「あー、この人もやっぱり人間なんだ」と思うのかもしれない。

そういえば、先日、JTPA「技術交流会: ゲーム業界の明日を語る」と題したセミナーで、同じような話を聞いたような気がする。アメリカでゲームを開発するときは、どんな仕様の「人」が必要かということを決めてから、実際に「人」を探すことが多いらしい。「人」が必要となる「機能」に対して割り当てられるという感覚だろうか。日本でゲームを開発するときは、「この人はこれとあれができるから、これをやってもらおう」といった形で進んでいくらしい。

「人」を「機能」に対して割り当てると、全体のチューニング、いわゆるマネジメントの具合によって、「成果」は変わってくるだろう。しかし、「この人はこれとあれができるから」という形で仕事が進むと、その人が頑張ることによって、ある程度の形にはなってくるのかもしれない。そんな様子をパネリストの方が、「日本式でやると、問題解決能力が高い」というような形で表現されていたような記憶がある。

どちらが幸せか、それはその人によって違うから分からないけれど、ただ、1回きりの人生なんだから、楽しんでやらなければ!そうでなけりゃ、面白くないのだから...

Enjoy your life!


参考:米ハーバード大学サマーズ学長性差別発言問題
   毎日新聞記事
   livedoor news
   男女の差別と差異(学長がそう考えた2つの理由)

  by yoshinoriueda | 2005-03-30 23:18 | いろいろ読んで考える! | Trackback(1) | Comments(0)

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タイトル : 女性が男性より数学がよくできるという結果を見て・・・
ハーバード大学のサマーズ学長が女性蔑視につながる発言をしたことで、不信任動議が採択されているようだが、今朝の Wall Street Journal では、女の子のほうが男の子よりも数学の成績がいいというイギリスのデータが紹介されていた。 その記事に掲載されていたグ...... more

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