FPN主催の梅田望夫さんとの座談会の様子を読んで
2005年 04月 22日
一箇所、光を放っているように見えたところは、梅田さんのこの一言。
インターネットの本質は「オーソリティって何だ?」の答えを作り直すこと
なるほど!そうとも言える、と至極納得。
新聞や本、論文でさえホントかな~?と思ってしまう自分にとっては、オーソリティの言うことを頭から信じてしまう人たちと衝突することがよくある。言っているのが誰であるかを振りかざされても、私の心は斬れない。ドライかもしれない。しかし、ある文脈の中で、ある人が、意味のある発言をしている、という条件が揃わないと、なかなか人の心は動かないと思う。
それに、世の中、何が真実なのかなんて、ホントは時代によって変わっている。オーソリティだって間違えることはある。何を信じればいいのか?もちろん、他人を信じるということも大切だが、結局、その他人を信じる自分を信じるということしかないのかもしれないとも感じる。
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「いい歳になってブログを始めてそのことを思い出し、『何をやっていると幸せか』を思い出した。」という件もあったが、個人的には、シリコンバレーという場所が、それを気づかせる機会に溢れているような気がする。自分自身、これまでもホントにいろいろと考えさせられる機会が多かった。
人が出入りし、知識が出入りし、モノが出入りし、金が出入りするところ。そんな行ったり来たりの中にいると、自分は何者で、なにができて、なにが好きで、なにがしたくて、ということを考える機会は自然と多くなる。
日本でそれに似た場所が現時点でひとつだけある。それは、インターネットの世界。特にブログの世界だろう。モノや金の出入りは、トヨタの売上高には及ばないかもしれないし、コメントができなかったり、トラックバックできなかったりするのは、オープンな世界にはなっていないが、年齢や地位などに関係なく意見が飛び交わされる素地はあるだろう。
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シリコンバレーは今日も快晴。空に少し雲が出ると、日差しが柔らかく感じられる。そんな空の下、また新しい一日が始まる。