JTPAセミナー報告:CJKV 日中韓越情報処理
2005年 05月 29日
さてさて、そもそも文字コードは、メールやウエブサイトで
Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP
といったような形で定義されていて、ここで、どんな文字コードが使われているかが分かるわけであるが、EUCを使わなければならないとか、Shift-JISを使わなければならないとか、以前は、そんな素人を混乱させるような話が平気で行なわれていたような記憶がある。ただ、講演者であるKen氏もいうように、"Typical users are insulated"、即ち、最近は、そんなことは気にせずに使えるようになっている。(参考:【 Shift-JIS、JIS、EUC 】 )
とはいえ、このエキサイトのblogへのトラックバックや英語サイトへのトラックバックが、たまに文字化けしているようなところを見ると、まだまだそうとも言えないと思うこともある。こんなところが技術者の手によってシームレスにつなげられると、とても嬉しいのは私だけではないだろう。
Cafe Babeさんが書いておられるように、日本側の参加者から「DoCoMoの絵文字の弊害」が指摘されていたが、個人的には使っていないので、その辺の実感は持てなかった。(参考:iモード対応 絵文字)
ただ、確かに、互換性がないまま開発されているモノというのは、自分たちの世界を作ろうとしているような雰囲気を感じて、オープンな環境や雰囲気とは相対するようなところがあって、それは、「持てる者」だけが享受できるものであって、なんだかセコいというか、イヤラシイ感じがしてならない。もちろん、マーケティング的には、その部分は必要なのかもしれないのだが...
さて、講演の中では、中国における文字コードに関して、「GB18030」という規格が紹介されていた。この規格に合格していなければ、アプリケーションソフトは販売できないということだから、中国市場への一つの参入障壁となっているのかもしれない。Ken氏が強調していたと感じたのは、
「この規格にパスするということは、中国市場に参入できるということであるが、パスすれば、即、その市場で成功する、ということにはならない」という点。政府がお墨付きを与えれば成功するかのように捉えている中国に対するKen氏のメッセージだと感じた。もしかしたら日本もそんなところがあるかもしれないとも思う。(参考:漢字文献情報処理研究会:GB18030関連情報)
参加者の方々は、梅田望夫さんや江島健太郎さんのblogを見て参加した方々も多かった様子。もちろん、JTPA代表の渡辺千賀さんや村山尚武さんのblogでも紹介されていたし、FPNやシリコンバレー地方版といったところでも紹介されていたが、「テーマの濃いセミナー」にもかかわらず、日米合計100名程度が集まったというところに、blogの威力のようなものを感じた。
ちなみに、講演者であるKen氏の勤務先のAdobeについて、"Are you an Adobe geek?"というAdobe triviaがシリコンバレーの地元紙San Jose Mercuryに掲載されている。こちらもかなり濃いのだけれど、こんなものが溢れるのがシリコンバレーと言えるのかもしれない。
(追記)Ken氏に"ちゃっかり"サインをおねだりしたという四元さんの記事を発見しました!ここにもまた濃い人が...(^^;;
先週金曜日に行われたJTPAの日米同時中継セミナーですが、その内容・様子についてはその翌日、翌々日には参加なされていた方々によるブログ(四元さんの「シリコンバレー24時」、上田さんの「Entrepreneurshipを探る旅」、kazamaさんの「Cafe Babe」さん)が書かれていました。素早いなあ、と感心している次第です。 それにしても、四元さんのブログにも書かれていましたが、今回のセミナーを推進したAさん、Lundeさん・法政大学・JTPAと3つの組織、日米2国にまたがる野心的な試みを八面六臂...... more