ハローキティも奥が深い...
2005年 06月 20日
キティちゃんと言えば、女性なら一桁の年齢の子供から40代の女性まで幅広く認知されているキャラクターであろう。また、男性でも、日本に住んでいる人なら目にしたことがあるだろう。昨年は、ハローキティ生誕30年記念行事がアメリカでも行なわれていたが、なぜこのハローキティはここまで受け入れられるのだろうか?ビジネスミーティングでもさまざまな形で登場するハローキティについて知っておくことは、マーケティングという観点から見ても役に立つし、日本で誕生したキャラクターとして、ビジネスパーソンならば知っておくべきものであると思う。
というと、ちょっと言い過ぎか... (^^;;
ちなみに、サンリオは、ハローキティを売るにあたって、いわゆる宣伝広告は行なっていないらしい。作って、店頭やウエブサイトで販売するのみ。ディズニーのように映画やCATVで流すといった流通チャネルもない。口がなくて言葉を話さないから、ストーリーにもならない。しかし、女性はキティグッズを購入する。自分自身のために購入するだけでなく、母親が娘に購入することもある。
はちみつが大好きなプーさんが、ティガーやピグレットなどと織り成す友情物語などのエンターテインメント性は、キティにはあまりない。質が違うというのかなんというのか、New York Timesの記者でもあり、“Hello Kity”(邦訳「巨額を稼ぎ出すハローキティの生態」)の著者でもあるKen Belson氏いわく、「キティは、“part of life”のようなもの」ということらしい。
何年ぐらい前だろうか、北海道の富良野を訪れたとき、ラベンダーにちなんで薄紫色のハローキティが売られていたのを目にして、ナルホド!と思ったことがある。ナルホド!というのは、このようにすれば、各地域の特色を出したキティが作れるということにつながり、ひいては、それがコレクター魂(?)を刺激するだろうと思ったからである。
実際、現在、日本の各地で、特色を出したキティちゃんが作られて、販売されているらしい。アメリカでも、NYでは自由の女神にちなんだものが、またハワイではフラダンスにちなんだものが売られているとのことである。
参考:コダワリの女のひとりごと
このように変幻自在とも思えるほど変化させることができるのは、キティに関する知的財産が、しっかりと守られていながらも、柔軟に対応させてきたというところがあるらしい。これに対して、アメリカのマスコットであるスヌーピーは、もっとガチガチに縛りがあったらしく、キティほど変化には富んでいないらしい。この辺りは、いろいろと相手と話しをしながら擦り合わせて形をつくっていくという点で、「日本ならでは」のなせる技なのかもしれない。
とまあ、いろいろな工夫が織り込まれたハローキティの世界。奥は深い...
・・・キティグッズあれこれ・・・
■The Hello Kitty MP3 player
■マッサージ器 <・・・どこをマッサージするの??? (*^o^*)>