ようやくここまできたか~:宇宙で太陽光発電、実用化へ一歩 電気→電波 三菱電機など産官学、地上で

宇宙で太陽光発電、実用化へ一歩 電気→電波の実験 三菱電機など産官学、まず地上で」という記事によると、
宇宙空間に浮かべた太陽光パネルで発電し地球に送電する「宇宙太陽光発電」の実現に向けた産官学の取り組みが動き出す。経済産業省や三菱電機などは12月、京都大学で電気を電波に変え無線で送る初の地上送電実験を始める。宇宙太陽光発電が実現するのは2040年代以降といわれているが、無線送電は離島への電力供給手法などとしても期待されており、実用化を急ぐ。

実験には宇宙システム開発利用推進機構、IHIエアロスペ-ス(東京・江東)も参加する。宇宙から地上への送電を模擬した小型の装置を作製。電気をマイクロ波に変換し、送電装置を使って約50m先に置いた受電アンテナに送る。

遠く離れた宇宙から送電するには、地上のアンテナまで正確に届けなければならない。12月5日から来年3月まで続ける今回の実験では、電波の進む方向を細かく制御できるかどうかや、電波から電気に無駄なく変換できるかどうかなどを調べる。

宇宙太陽光発電の実現に向けては、ロケットを使って宇宙に運ぶ機器類をより小さく、軽くしなければならない。いまの技術のままでは各機器が重く、原子力発電所や火力発電所並みの発電能力を持つ太陽光パネルを宇宙に浮かべるのに、打ち上げにかかるコストだけで1兆~2兆円と見積もられているからだ。

地上実験での成果をもとに、送電装置の重さを現在の4分の1程度まで軽量化する研究開発を本格化させる。

経産省は30年代後半に宇宙空間での送電実験にこぎ着け、40年代以降の実用化を目指す。実現に向けた具体的な工程表を来年度中にまとめる方針。

無線送電の技術は離島や山中への送電手段としても利用でき、電力会社などが研究を始めている。また電気自動車にケ-ブルを使わずに充電することも可能で、次世代インフラの基盤技術として期待も大きい。

1968年に米国の学者が提唱した宇宙太陽光発電の研究開発は、米、ロシア、中国なども取り組んでおり、ここ数年、競争が激しくなっている。日本政府は11月に発表した新しい宇宙基本計画案にも開発推進を盛り込んだ。

▼宇宙太陽光発電

地上36千kmの静止軌道上に巨大な太陽光パネルを浮かべ、発電した電気をマイクロ波と呼ぶ電波に変えて無線で地球に送る。地上のアンテナで受けた電波は再び電気に戻して利用する。

地上に太陽光パネルを設置するのと違い、天候に左右されず常に発電できる。また、二酸化炭素(CO2)を排出しないため温暖化対策にも役立つと考えられている。
とのこと。20年前に要素技術を開発していた現場を見ていたが、ようやくここまできたかという感じ。

がんばれ~


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by yoshinoriueda | 2014-12-01 12:18 | エネルギー・環境 | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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