最低三人の真似をしよう!:「齊藤嘉則の現場イズム」
2005年 08月 14日
著者は、「現場から学ぶ皮膚感覚」の大切さを伝えたいと思っているようで、さまざまな分野の現場で活躍している人たちとのインタビューが掲載されている。
どれもそれぞれ味があって面白く、なるほど!と思える話がたくさん掲載されているのだが、ゴルフ・アーティストの久我修一氏の言葉にハッと自分を振り返った。
アトランタの大学の先生に言われたんですが、まずはまねをしろと。それも一人じゃない、できれば三人以上徹底して真似をしろと。そうすれば自ずと自分だけの個性が出てくると。一人を真似るだけでも大変である。それを最低三人とは!そう驚くと同時に、これは大切なポイントだとも思った。組織や集団に、こうなりたい、と目標にできる人が最低三人はいるか?ということが、その組織や集団に所属している一つの意義になるのではないかと感じたのだ。
ここ10年ほどの間に、一体何人の真似をしただろうか?なんと、ちょうど三人、すぐに頭に思い浮かぶ。10年ほどの間に3人というのは少ないのかもしれない。この3人のうち2人は、日常的に接していた人ではないので、時間がかかるのは仕方がないにしても、少し遅いかもしれないと感じた。ただ、真似るためには、さまざまな状況を一緒に経験する必要があるので、時間はある程度かかって仕方がないのかもしれない。
真似をしたいという気持ちは、憧れである。憧れは、強力な力でやる気を引き出す。
憧れることができる人が身近にいなければどうしたらいいのか?どこかいいところがないかと探すのは大切だ。しかし、もう一つの道がある。それは、自分が憧れられる人になること。そんな気持ちでみんなが頑張れば、いい組織・集団になるのではないか?そんな気がする。