記事クリップ:プロ経営者「5つのわな」
2015年 11月 26日
いろんな会社を渡り歩く「プロフェッショナル経営者」は日本にはまだ少ないが、浜田宏さんはその1人だ。米出るの日本法人の社長をつとめ、その後HOYAの経営を経て、今年5月に住宅ローンのアルヒ(旧SBIモーゲージ)の最高経営責任者(CEO)に就任した。どれも当たり前のような気がするけれど、だからこそ陥りそうということなんだろうなぁ。
浜田さんによると、外から就任した経営トップが陥りがちな「5つのわな」があるという。
最初は「戦略のわな」で、その企業の中期計画やコンサルの作った経営戦略を信じすぎないことが肝要。こうした「戦略」はお化粧を施されていることが多いからだ。
次は「お仲間のわな」。自分の仲間を引き連れて、その企業に乗り込むと、生え抜きの人たちがしらける。トップたるもの単身で新天地に乗り込むべしという教えである。
3つ目は「技術のわな」。「自社の技術だけが正しい」というエンジニアの熱狂から距離を置き、「その技術で本当にもうかるのか」という突き放した視点が必要だという。
4つ目は「改革派のわな」。外部からきたトップのもとには自称改革派の社員がすり寄ってくるが、その中には「ただの変な人」「口だけの人」も多い。そして最後は自分自身の「成功体験のわな」だ。「前の会社でうまくいった方法はどこでも通用する」と思い込むと、手痛い失敗をする。
ちなみに、一から立ち上げる場合は、これとはちょっと違うかも。