鹿児島大学での講演
2005年 10月 09日
鹿児島大学は、京セラの稲盛氏の母校ということで、寄附講座などのほかに稲盛会館が寄贈されている。この稲盛会館は、安藤忠雄氏の設計によるもので、コンクリートでできていて、たまごの形をしている。ホールの中は、プラネタリウムのような小さな光が同心円状に配置されている。音楽とともに光が変わっていくのを見ると、小さな宇宙を感じるが、光の配置が少し機械的過ぎるとも感じた。
ベンチャービジネスラボラトリーには、超伝導核磁気共鳴測定装置や透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡が置かれており、クリーンルームやバイオハザード対応室があった。すべてベンチャービジネスのために作られているというから、設備としての環境はなかなかのものではないだろうか。
講演の会場となったディスカッションルームには、学生の方々だけでなく、事務の方々や先生も来られていた。中には、以前、シリコンバレーで会った学生さんも来られていて、同じような話であるにもかかわらずまた来てくれたのか~ と、ちょっと嬉しかった。
講演と質疑を合わせて2時間の予定だったが、結局3時間に亘り、いろいろな話をした。自分なりにいろいろ考えて答える部分があったり、未公開株の価値がなぜ上がるのかといったポイントをついた質問などがあったりと、なかなか楽しかった。
内容はともかく、前回同様感じたのが、話の間合いの取り方の違い。稲盛経営技術アカデミーのJayさんは、シリコンバレーで数年過ごしてきただけあって、うまく合いの手をいれて来るのだが、日本の学生の方々は、そんな話の間合いの取り方はしない。
それはともかく、シリコンバレーに行ったら、この話の間合いの取り方を含めて、学生さんたちは彼・彼女たちなりに、きっといろいろなことを感じるのだろう。そして、鹿児島に戻ると、きっと、また一歩成長するだろう。とにかく、行って感じることが大切だ。考えていても、本で読んでも分からない。1週間でも過ごしてみて、いろんな人にあって、いろんなところを訪ねて、存分に感じてきてほしい。そんな思いをこめて、講演を締めくくった。
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講演が終わって、寿庵という黒豚料理の店でトンカツの定食を食べた。十穀米のご飯と、アツアツのカツが最高!お土産として買って帰った豚みそも美味でした _(--)_
今回の講演及びプライベートトークの中でシリコンバレー風の人と人とのネットワークの構築の仕方、仕事の仕方等、新しく知った情報も数多くありましたが、中でもシリコンバレーでのお金の流れは大変興味深く、改めてシリコンバレーの偉大さを思い知らされました。今回のツアーに参加できないのが非常に残念なのですが、機会を作って実際に現地を訪れて雰囲気を実感してみたいと思います。
いい機会と時間を頂きありがとうございました。また、お仕事やプライベートでお会いできることを楽しみにしております。
書き溜めていたメモや写真をもとに、アップしてみましたが、講演+プライベートトークを通じてシリコンバレーの雰囲気が少しでも伝わったとしたら、とても嬉しい限りです。
またお目にかかれる機会を楽しみにしています!